ロンドン自然史博物館の野生動物写真コンテストの受賞作品が発表

ロンドン自然史博物館

世界的な野生動物写真コンテストである、NATIONAL HISTORY MUSEUM(ロンドン自然史博物館)のワイルドライフフォトコンテストの2017年の受賞作品が発表されました。

大賞を受賞したのは南アフリカの写真家、ブレント・スティルトン(Brent Stirton)氏で、スティルトン氏が撮影したツノを切り取られた黒サイの写真は多くの人々に衝撃を与えました。

そこで今回は、この世界的なワイルドライフフォトコンテストの受賞作品をご紹介します。(※ツノを切られたサイの写真が掲載されています。ご注意ください)

■最高作品賞はブレント・スティルトン氏


Memorial to a species

5万点の作品から選ばれたスティルトン氏の黒サイの作品

野生動物写真界でも有名なこのナショナル・ヒストリー・ミュージアム賞は、53年の歴史があり、今年は92ヵ国から約5万件の応募がありました。

ロンドンの自然史博物館で受賞式が行われ、最高賞を受賞したのは、南アフリカの写真家、ブレント・スティルトン(Brent Stirton)氏の作品「Memorial to a species」でした。

スティルトン氏が撮影した黒サイの写真は、多くの人々に衝撃を与えました。

黒サイはツノの違法取引のための密漁によって絶滅危惧種に指定されています。スティルトン氏の作品は、密漁者によって殺されツノを切り取られた黒サイの痛ましい姿を記録したものです。

審査員の一人はこの作品を「悲劇的な場面でありながら、雄大で彫刻的な巨人(黒サイ)は、倒れても尚その威厳と尊厳を失っていない。その姿を留めたこの作品は最高賞に相応しい」と評しています。

また、ロンドン自然史博物館のディレクターであるマイケル・ディクソン氏は、「これは最も残酷な環境破壊の一つであり、この作品によってそうした現状が周知され、大きな声となる必要がある。

スティルトン氏の作品は、私たちがこの地球とこの地球を共有する他の種との協調の必要性を訴えている」と語っています。

■その他の受賞作品


その他の傑作受賞作品たち

最高賞はブレント・スティルトン氏でしたが、その他の素晴らしい受賞作品たちの一部をご紹介しましょう(ロンドン自然史博物館のサイトから全ての作品をより大きなサイズでご覧いただけます)。

Marcio Cabral「The night raider」

The night raider

Aaron ‘Bertie「Palm-oil survivors」

Palm-oil survivors

Tony Wu「Giant gathering」

Giant gathering

Justin Gilligan「Crab surprise」

Crab surprise

参考:NATIONAL HISTORY MUSEUM
画像:Wikipedia

Reported by 正隆