ジングルベール♪ジングルベール♪ひらはらです。
今回ご紹介するのは、写真家ジョエル・サートア氏によるナショナル・ジオグラフィックの「Photo Ark」というプロジェクトです。
世界中で絶滅危惧種になっている生き物が12,000種いることをアピールするため、彼は1種ずつをひたすらスタジオ撮影していきます。
百聞は一見に如かずということで、まずはこちらの動画をご覧ください。
ユーモラスなメイキング動画ですが、自由奔放な生き物たちをスタジオでかっちり撮影するということが、どんなに大変な行為なのか伝わってきますね…!
■Photo Arkとは?
「Photo Ark」はノアの方舟にちなんで名付けられたのでしょうが、このプロジェクトにぴったりなネーミングです。
撮影された生き物は主に世界の動物園と水族館に住んでいて、すでに5,000匹を超える撮影に成功したとのこと。この奇跡的な動物のポートレートは、ナショナル・ジオグラフィックのPhoto Ark、またはジョエル・サートア氏のサイトでご覧になれます。
■お気に入り写真紹介
白もしくは黒背景に浮かび上がる、美しくライティングした生き物はとても魅力的ですね。思わぬ表情の深さにはっとさせられます。
その中から私ひらはらあいのお気に入りをご紹介させて頂きます。
※全てNATIONAL GEOGRAPHICからの引用となります。
(1)アルマジロ
動画でも登場した、コロコロ転がるアルマジロ。
動物園でも見るのが好きな動物なのですが、あらためて観察すると規則的なうろこが美しく、もっと拡大してみたくなります。
いつも上から見下ろしているので気にならなかったのですが、甲羅の下にこんなに毛が生えていたんですね。
(2)オランウータン
親子でしょうか、親密さが伝わってきます。
人間と変わらない仕草をする霊長類は、見ていて不思議な気持ちになる生き物です。キャッチライトがきれい。
(3)カエル
柔らかくライティングされたカエル。2匹重なったポーズがいいですね。
実際のカエルはぴょんぴょん跳ねて逃げられてしまうのであまりじっくり観察できませんが、写真で見るとその質感がよく伝わってきて面白いです。
■写真から生物多様性を考える
多種多様な「生き物のスタジオポートレート」はそれだけで、可愛くてカッコよくて魅力的なのですが、このプロジェクトには絶滅危惧種を救う可能性を伝えたいというテーマがあります。
写真は見てキレイなだけでなく、強いメッセージ性を持たせることができるんだなぁとあらためて感じました。
みなさんもテーマを見つけて壮大なコレクションを撮影してみては?
Reported by ひらはらあい