三脚の種類・選び方と使い方、とことん解説します!

GITZO

今日はよく考えてみたらまだやっていなかった三脚の選び方や使い方をご説明したいと思います。

三脚と言えば夜景撮影や星野・星景撮影、花火撮影などの長秒露光の為に使われることが多いのですが、それだけではなく通常の撮影でもカメラの保持や厳密な構図を作るのに役立ちます。

風景撮影ではカメラの機構ブレや手ブレを減らしより高画質に、花のマクロ撮影では厳密なピント調節をサポートし、ブツ撮り(商品撮影)では丁寧な構図決めをアシストしつつ安定した構図を保持してくれます。

三脚はポートレート撮影でも使用します。ポートレートではモデルさんのウエストの高さにカメラ位置固定することで、足を長く見せつつ、上半身とのパースのバランスをとることが出来ます。

つまり、長秒露光でなくとも三脚は使うことで丁寧な撮影となり、結果的に写真が変わります。本当ですよ。

また一眼レフではミラーアップ撮影なども行なえるようになり、機構ブレを軽減し、レリーズケーブルを使用することでレリーズ時の押し込みよるブレも抑えることが出来ます。

では早速そんな素晴らしいアクセサリー、三脚の解説を始めましょう!



■三脚の材質。アルミ?カーボン?


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三脚の材質には木製、アルミニウム、ジュラルミン、カーボンなどがあります。木製は天体用などに使われてきましたが現在では少なくなっています。ジュラルミンは採用しているメーカーが少なく、ハスキーなど一部のメーカーに限られます。

現在多くの三脚はアルミもしくはカーボンの三脚が多く、その理由は軽さにあります。安価なものはアルミ、高級なものはカーボンがよく使われます。

カーボン三脚の特長ですが、

・冷たくなりにくいので寒冷地でも使いやすい
・振動の収まりが早い
・軽い

というメリットがあります。

カーボン三脚と言えども全ての部品をカーボンで作れるわけではなく、本体の部分は金属製になるため、カーボンだからと言ってアルミ三脚と比べた場合に重量がいきなり半分になるといったようなことはありませんが、やはり軽くはなります。

メーカーが違っていたりクラスが違っていては作りそのものが違うため比較することは出来ませんが、例えば同じメーカーの同程度の三脚同士を比べた場合、カーボン三脚はアルミ三脚に比べて2〜3割程度軽くなる傾向にあります。

またアルミ三脚は寒冷地では直接触ると非常に冷たく、極寒地では素手で触ると手が張り付いてしまう場合もありそういった際にはウレタングリップなどの三脚用グリップを使用します。

しかしウレタングリップは経年劣化でいずれはひび割れてしまいますし、足の厚みがウレタングリップの分増えてしまうため、脚3本全てにウレタングリップを巻いてしまうと持ち運ぶ際、畳んだ3本の脚の間に指が入らずなるので持ちづらくなってしまいます。かといって1本だけに巻くとその1本を選んで持たなければならないのでやや気を使います。

ゴム製のグリップが巻かれているモデルもあり、その場合はウレタングリップよりも薄く作れるため3本の脚の間に指は入りやすくなり握りやすくなりますが、ゴム製グリップはウレタングリップよりも重いために三脚の総重量が増加するというデメリットがあります。

振動に関してはカーボン三脚は一度振動が起こっても収束するまでが早いため、例えば車が次々と通るような橋の上で三脚を立てるような場合や、風が吹いているような場所では三脚の揺れの収まりを待ってシャッターを切ることになるのですが、カーボン三脚はその揺れが収まっている時間が長くなるために撮影の歩留まりが上がるというわけです。

カーボンでなければダメということはありませんが、予算があればカーボン三脚をオススメします。アルミ三脚にもメリットが無いわけではありませんが、メリットの多さという意味ではカーボン三脚に軍配が上がります。その代わり同クラスのカーボン三脚とアルミ三脚では値段が倍違うといったことはザラです。

 

■三脚の脚径の違い。どのくらいの太さを選べばいいの?


脚径比較

三脚の脚径(パイプ径)についてですが、よく三脚メーカーは三脚の丈夫さの指標として「耐荷重」という表記をします。

この耐荷重は決していい加減なものではなく社内ルールに従って測定され厳格に決められているものではありますが、その測定方法がメーカー毎に異なるためにメーカーをまたぐと直接比較することが出来ません。

例えばあるメーカーは「撮影において使いやすいと言える限度」を耐荷重として表記し、またあるメーカーは「積載して三脚が壊れたり転倒しない限度」を耐荷重として表記しているといった場合があり、このように判断の方法そのものに差があると、仮に全く同じ三脚であったとしても、カタログ上では耐荷重の表記に大きな隔たりが出てしまうというというわけです。

ではその三脚が使用する機材に対して適正かどうかを判別する方法が分からないという事になってしまうのですが、その際に参考になるのが脚径(パイプ径)です。

三脚はシンプルな構造で、多くのメーカーが同じような構造をしているために、その頑丈さは基本的には脚の太さに比例します。

  • 脚径20〜25mm程度 小型三脚
  • 脚径26〜33mm程度 中型三脚
  • 脚径34〜42mm程度 大型三脚

という分類で考えて頂いて良いでしょう。

・小型三脚(脚径20〜25mm)ミラーレス or エントリー一眼レフ+ダブルズームキットレンズ
・中型三脚(脚径26〜33mm)一眼レフ中級機〜上級機(APS-C〜フルサイズ機)+望遠レンズ(70-200mm/F2.8程度まで)
・大型三脚(脚径34〜42mm)一眼レフ上級機(フルサイズ機〜フラッグシップ機)〜中判カメラ(中判フィルム〜中判デジタル)+大口径超望遠レンズ(300mm/F2.8〜800mm/F5.6まで)

といったイメージで脚径を選ばれると良いでしょう。

持ち運びが楽だからといって、積載するカメラやレンズと不釣り合いな脚の細い三脚を使っても、三脚の脚がしなってしまったり、しっかりとカメラを固定することが出来ません。

その結果「三脚を使ったのに微妙にブレている」ということが起こります。それでは三脚を使う意味そのものが薄くなってしまいます。

また軽量な三脚は、重心が上に行き過ぎるために転倒のリスクが高まりますし、更に三脚は脚の部分の重量がある程度積載する機材とバランスがとれていないと、上側でカメラを動かした時に三脚本体まで動いてしまうため設置後の使い勝手の面でも不便さを感じることになります。

特に3ウェイ雲台でカメラそのものを支えずにパン棒だけでカメラを振るような動作をした際に、カメラの向きを変えたいだけなのに三脚まで動いてしまうといったことが起こります。それゆえに脚を押さえつけながらカメラを動かして構図をとらなければならないといった面倒なことになってしまいます。

持っていけないほど大きな物では意味がありませんが、「三脚は持っていける大きさや重量の中で可能な限りしっかりした物」を使いましょう。そうすることで設置後の操作性、また風や振動によるブレに強い三脚となります。

もしもカメラやレンズを複数持っていて、軽い三脚も欲しいという場合には、機材や撮影に応じて複数本の三脚を使い分けると良いでしょう。

 

■三脚の段数の違い。3段?4段?何段がいいの?


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三脚には段数と呼ばれるものがあり、つまり1本の脚を伸ばした時に何本のパイプで構成されているかという事なのですが、同じ伸高(脚を目一杯伸ばして立てた時の状態の長さ)の三脚同士であれば、この段数が多ければ多いほど縮長(脚を縮めて畳んだ持ち運び時の状態)が短くなります。

つまり段数が多い三脚ほど持ち運び時に小型になるため携帯性は上がるのですが、段数が多いほど安定性が落ちるというデメリットもあります。

これは段落ちという現象が起こるためで、三脚の脚は一番上が最も太く、下段になるにつれ脚が細くなるからで、段数が増えると最下段の脚は非常に細くなってしまうためで、またロック部は増えるため強度が落ちやすく設置するためにロックする箇所が増えてしまうため設置スピードも落ちてしまいます。

つまり、三段タイプの三脚ではナットロックやレバーロックのようなスタンダードな固定方式では3箇所 × 3本で合計9箇所設置時にロックする訳ですが、四段タイプの三脚ではこれが4箇所 × 3本ですから合計12箇所ロックしなければなりません。そのため設置や撤収時の手間が増えてしまうという訳です。

ちなみに三脚の段数には少ないもので二段、多いもので六段程度まであります。天体望遠鏡用などには一段のものもありますが、そちらは一般的に三脚ではなく架台と呼ばれます。

段数が少ないものの方がブレ難さや強度面、また設置スピードで優れてはいるのですが、やはりこれも持っていけないような物では意味がありません。例えば海外旅行で機内持ち込みしたいといった場合には多くの航空会社で縮長で60cm以下にする必要がありますから、縮長が短い段数の多い三脚を選ばざるをえないという場合もあります。

ご自身の携帯方法に応じて選んでいただければと思いますが、これもまた持ち運び可能な中でなるべく段数が少ないものを選ぶと良いでしょう。

ただし、ベルボンのウルトラロックと呼ばれるロック方式はまた少し例外的な部分があるためウルトラロックに関してはこの後詳しく説明させて頂ければと思います。

 

■三脚のロック方式の違い。ナットロックとレバーロック!


三脚の脚のロック方式は大きく分けて4つあります。それがナットロック、レバーロック、ノブロック、ウルトラロックです。これらの違いをご説明します。

ナットロック

段数の違い

代表的なロック方式の一つで、アルミ三脚の場合はパイプそのものにネジ切りされておりロックナットを締め付けることで固定します。レバーロックのように使用していくうちに緩むという事がないので増し締めの必要がなく、ハードな使用が想定される大型三脚やプロ用の高級機などに使用される事が多い方式です。

ただし見た目にロックされているかどうかが分かりづらいため、多少の慣れが必要であることと、カーボンパイプの場合はパイプそのものにネジ切りすることが出来ないために、プラスチックのパーツが脚の内側に貼り付けられておりそちらを利用してロックするのですが、このプラスチックパーツはカーボンパイプに貼り付けられているだけであるため、力を入れすぎたり衝撃が加わると剥がれてしまう場合があるという問題があります。

良くナットロックは締め付けるのに時間がかかるので設置スピードでレバーロックに劣ると思われがちですがそうではありません。ナットロックは例えば三段の三脚であればロック部分3つを同時に持ち手首を捻る事で3段すべてを一気に緩める事が可能です。

ナットロックでロックの解除や締め付けに時間がかかってしまうのは、ロックを一つずつグルグル回してしまうためで、実際にはナットロックはグルグル回す必要はなく、三脚にもよりますが、90°〜180°程度ひねってあげればそれだけで解除されますし、締め付ける際も捻るだけ固定する事が可能です。

また空転防止パイプ(インナージャットパイプ)と呼ばれるタイプの脚は、全段をどの段からでも解除・締め付けが出来るため、複数のロックナットを縮長状態からいっぺんに解除する事が出来るようになっており、慣れさえすればレバーロックと同じ、もしくはそれ以上のスピードで設置する事が可能です。

慣れていれば3段三脚であればロック解除〜脚を伸ばす〜ロック〜開脚〜設置までを10秒を切るスピードで行うことも可能です。

ちなみに現在のナットロックタイプのほとんどはこの空転防止パイプとなっており、代表的な三脚で空転防止パイプとなっていないのは現行機種ではハスキーをはじめ設計の古い一部の機種のみとなっています。

レバーロック

レバーロック

レバーをパチパチと留めるタイプのロック方式で、ロックとフリーの状態が一目で判別できるためロック状態と勘違いして立ててしまうというリスクを軽減できるメリットあります。

またナットロックと違い、慣れの要素があまりないため初心者にも扱いが楽です。しかし寒冷地では指先が痛いようなモデルもあります。マンフロットなどはロックがアンロックが固めでバチンバチンという感触ですが、スリックやベルボンのような国内メーカーは動作がソフトです。

使用しているうちにやがてロックしても動いてしまうようになるためハードな使用には不向きな部分もありますが、ある程度の価格帯以上のものであればロック機構がバカになっても六角レンチなどで増し締めできるようになっており、長期間の使用も可能となっています。

ノブロック

ノブロック

古い機種に多いのがノブロックで、ネジで締め付けていくのですが、ロック・アンロックに時間がかかること、ネジが折れる場合があることなどから昨今ではかなり減ってきました。スリックのエイブルシリーズや天体望遠鏡用の架台などに使用されています。

メリットの少ない方式ではありますが、コストを安く作れるため、耐荷重の割に安価なモデルを選べる利点があります。

ウルトラロック

ベルボン独自の機構ですが、独創的な発想から生まれており、太さが部分的に変化していくダイレクトコンタクトパイプを回転させその摩擦によってロックしていくという構造になっています。

メリットとデメリットが大きく分かれるロック方式で、レバーやロックナットを使用しないため軽量に作れる事、段数を多くし縮長を短くした場合でも脚径の段落ちが少ない事、先端の石突部分を回すだけで全段のロック・アンロックが可能なため素早い設置が可能である事など、数多くのメリットがあります。

それに対してデメリットあり、石突部分を回す事でロック・アンロックを行うのですが、摩擦でロックされるために感触的にロックされたかどうかが分かりづらく、またどの部分がロックされているか見た目に判別する事が出来ません。

そこでロックしたつもりで立ててみたら部分的にロックされておらずズズっと沈み込んでしまったりする場合や、フリーにして収納しようと思ったらロック解除が不十分で縮まないというケースが良く起こります。

三脚慣れというよりもウルトラロックそのものに慣れる必要があり、三脚自体をたまにしか使わないというライトユーザーには使いづらい部分がありますが、慣れさえすれば段落ちの少なさ、縮長の短さ、設置・撤収の早さなど、数々のメリットを享受する事が出来る方式でもあります。

 

■三脚の大まかな種類。三脚にはどんなのがあるの?


三脚には幾つものタイプがあります。代表的なものをご紹介します。

普通の三脚

ジッツオ マウンテニア

なかなか表現も難しいですが、「普通の三脚」ということです。言い換えればトラベラー三脚でもビデオ三脚でもないオーソドックスなタイプで、もっとも汎用性が高いスタンダードタイプです。ジッツオであればマウンテニアが該当します。

センターポールの部分はロックを緩めて高さを調節する棒状のセンターポールタイプと、エレベーターと呼ばれるクランクハンドルでギアを動かしてエレベーターを上下動出来るタイプがあります。

ベルボン エレベーター

エレベータータイプは頻繁にカメラの高さを微調整するような撮影では非常に便利で、脚で高さを調節すると三本の脚を動かす必要があり、通常のセンターポールタイプではカメラやレンズなどの重さを支えながらセンターポールを調節するのに対して、エレベータータイプであれば高さの調節が非常に簡単に行う事が可能です。

安価なエレベータータイプのものは機材の重量がかかるとずり下がってしまう物が多くありますが、高級機のエレベーターはウォームギアと呼ばれるものが使われており、クランクを回した場合のみエレベーターが上下し、積載機材の重量で自由落下しないようになっています。

トラベラー三脚

ジッツオトラベラー

トラベラー三脚は脚を通常とは反対側に折り返せるタイプで、雲台や三脚本体部分が脚と脚の間に収まるような形状になるため縮長が短くなり携帯性が上がります。

その代わり設置時や収納時に脚を折り返したりセンターポールを伸ばす・縮めるという作業が必要があるため、設置や撤収の際に手間がかかるというデメリットもあります。

システマティック三脚

ジッツオ システマティック

システマティック三脚はセンターポールの無い三脚で、三脚の本体部分(基台とも言います)に直接雲台を取り付けることでも使用できますが、一般的にはシステマティック三脚はエレベーター式のセンターポールやビデオ用の雲台を使用したりまたそれらを付け替える事が出来るようになっています。

より本格的な三脚システムとして使用できますが、基台部分を大きく作らなければいけないため重量などの面で不利になる場合もあります。一般的なセンターポールしか使用しない、もしくはビデオ雲台などに付け替える必要が無い場合は一般的な三脚を使用した方が良いでしょう。

逆に大口径超望遠レンズなどをビデオ雲台で運用した場合やエレベーター式の雲台を使用する、もしくは付け替える必要がある場合はシステマティック三脚がオススメです。

ビデオ三脚

Sachtler

ビデオ三脚はその名の通り動画用に作られた雲台で、どう他撮影に適した雲台とダブルシャンクやスプレッダー構造の脚部があるのが特長です。

ダブルシャンクというのは一つの脚が2本のパイプから形成されているタイプの事で、より頑丈になっています。またスプレッダーというのは脚同士をつなぐ部品で捩れ剛性を上げるためにあります。

なぜダブルシャンクやスプレッダーが必要かと言うと、本格的なビデオ用機材はスチール用機材よりも重くなる場合が多い事と、カメラをパン(カメラを横に振る)動作を行った場合、静止画を撮影するスチールカメラではカメラを動かしている間の映像は記録されませんが、ムービーではカメラを動かしている間が記録されます。

三脚はパンすると脚が上から見て時計回り、あるいは反時計回りに僅かに捩れていきます。そしてパン動作が終わってカメラを静止させた際に捩れていた脚が元に戻ろうとするため、パン動作を終えた瞬間にカメラがクッと動いてしまい不自然な構図のズレが発生してしまうのです。

この現象をバックラッシュと言うのですが、このバックラッシュ量を減らすためには脚のねじれ剛性を上げる必要があります。このねじれ剛性を上げるためにあるのがダブルシャンク構造の脚であったりスプレッダーというわけです。

スプレッダーにはミッドスプレッダーとグランドスプレッダーがあり、脚の先端部分に取り付けるグランドスプレッダーの方がねじれ剛性を上げる効果が強いのですが、地面付近に設置するため不整地などでは使用が出来ません。そこで不整地などでスプレッダーを使用する場合には脚の中間付近にスプレッダーを取り付けるのですが、これをミッドスプレッダーと呼びます。

 

■三脚の有名メーカー。どこのメーカーが良いのかな?


三脚のメーカーは実は世界中に数多あるため全てをご紹介する事はとても出来ませんが、主要メーカーをご紹介します。

私が以前書いた【速報】世界三脚ランキング /World Tripod Award 2015の記事も合わせてご覧いただければと思います。

Gitzo(ジッツオ)

三脚の進化の歴史はジッツオの歴史と言っても過言では無いほど歴史あるメーカーで、現在はマンフロットと同じグループに所属しています。カーボン三脚、マグネシウム雲台、トラベラー三脚、現在では当たり前のように普及している三脚のテクノロジーはジッツオによって発明されました。

また他メーカーと比較して高価ではありますが、その品質からプロカメラマンやハイアマチュアにも絶大な人気を誇っています。

Manfrotto(マンフロット)

イタリアのメーカーマンフロットはスチール用は元より、ビデオ用やスタジオ機材までラインアップするこの業界の大御所。

水平・垂直センターボールシステム、写真業界初の3ウェイギア付き雲台、世界初の油圧システムを搭載したボール雲台などさまざまなシステムを作り出し今も三脚業界をリードする大御所です。

SLIK(スリック)

日本を代表する三脚メーカーで、長い間国内シェアNo.1を誇っています。安価なモデルからプロ用まで幅広くラインアップし、最近では海外の流れを見てアルカスイス系クイックシューも出してきました。まさに「日本の三脚」と言えるメーカーです。

Velbon(ベルボン)

スリックと並ぶ日本を代表する三脚メーカーです。長らく2番手メーカーに甘んじていましたが、近年ベルボン独自の革新的な機構であるウルトラロックを開発し、これが大ヒット。スリックと熾烈な国内シェアNo.1争いを繰り広げています。

Really Right Stuff(リアリー・ライト・スタッフ)

世界的なムーブメントとなったアルカスイス系雲台ですが、その元祖はもちろんArcaswiss社です。しかしながらL型ブラケットによってアルカスイス規格を世界に広めた立役者は間違いなくRRS(リアリー・ライト・スタッフ)でしょう。その独創的かつ異常なまでのこだわりを感じるデザインと品質からプロカメラマンやハイアマチュアに大きな支持を得ています。

RRSの看板商品はアルカスイス互換の機種専用L型ブラケットですが、三脚も発売しておりこちらも非常にクオリティの高いものとなっています。

HUSKY(ハスキー)

ハスキー三脚はラインアップがサイズの違いしかないという非常に珍しいメーカーです。世界初のジュラルミン製の三脚を発売当初から続けており、大きなモデルモデルチェンジを一度も行っていない稀有なメーカーです。

その代表的なモデルはハスキー三脚と呼ばれる三脚ですが、空転防止パイプになっていない、開脚角度が固定などとても今時の三脚とは異なりシンプルな三脚なのですが、そのシンプルさゆえに壊れにくく修理が容易です。

何せ大きなモデルチェンジがないので何年経っても修理したい時に修理部品が無いということがないため、ハードかつ長期間使用することが多いスタジオカメラマンや風景カメラマンに絶大な人気を誇ります。

また有名な3ウェイ雲台である、ハスキー3D雲台も締め込んだ際に構図のズレが起こりにくいのも特徴です。

 

■三脚の立て方と使い方ってあるの?


さて三脚の立て方ですが、基本は簡単です。

  1. 畳んだ状態から脚を1本伸ばす。
  2. 伸ばした脚をロックする。
  3. 同じように残り2本の脚を1本ずつ伸ばしてロックする。
  4. 脚にメーカーのロゴがあるような場合は、それが被写体側に来るように1本だけを前に出して脚をしっかりと広げて立てる。

これだけです。脚を伸ばす際、空転防止パイプになっているナットロック方式の脚であれば、複数を一度に持って手首を捻るようにしてロックを解除すると良いでしょう。

ロックナットを一つずつグルグル回してしまうとロック時もグルグル回さなければなりません。90°〜180°程度ひねればそれだけでロックは解除されますから、そのまま手首を捻って解除したらそのまま脚を伸ばして逆方向にロックを捻れば完了です。

レバーロックの場合も同様にロックを一度に解除して構いません。

メーカーロゴが書かれている脚を前に出すのは、そうすることでエレベーターやセンターポールのロックノブが回しやすい位置に来るように設計されているからなのですが、利き手は人によって違いますし、同じ右利きの人でも三脚の操作は左手を使うという方もおられますから、これは使いやすいようにして頂いて結構です。

高さを目一杯ではなく調節して立てる場合は、設置後であればなるべく太い段を使って安定性を上げるために細い方の脚、つまり下段の脚から短くして高さを調節してください。

同じ理由から高さを出す際はセンターポールやエレベーターではなく、なるべく脚を使って高さを出してください。センターポールは伸ばすと安定性が落ちカメラが風や地面の振動によってブレやすくなってしまいます。

センターポールは脚を目一杯伸ばしてもまだ高さが足りない場合の非常用、あるいは設置後の微調整用と考えましょう。

基本的に三脚は脚のみを目一杯伸ばした時にアイレベル(自分の目線の高さ)以上にカメラが来るような物を選んでください。毎回センターポールを伸ばさないと高さが足りないという三脚はとどのつまり、ご自身の身長に合っていない全高が足りていない三脚です。

次に三脚を設置前にある程度高さを調節することが分かっている場合の設置方法をご説明します。

まずはこの高さなって欲しいという高さに三脚を持ち上げて、脚3本を閉じた状態からまず1本を地面に向かって伸ばします。この際もなるべく脚径の太い上の段を使用して伸ばしていきます。

1本が地面に着いたら、それに合わせて残り2本を伸ばします。後は脚を開脚させれば設置完了です。この時のコツとしては、最初に狙った高さより少し高めに三脚を保持して伸ばしていくことです。

何故かというと、三脚は開脚させますからその時に少し低くなってしまうため、最初の1本目を伸ばす時にぴったりの高さから設置し始めると、開脚した時に狙った高さよりも少し低くなってしまうからです。

その後センターポールを伸ばして微調整すれば設置は完了です。

風が強い場合などは三脚のセンターポール下部にあるフックや別売りのフックを使用してそこに重り(カメラバッグなど)をつり下げたり、足同士の間にストーンバッグと呼ばれるハンモックの様なものを取り付けてそちらにペットボトルや重しになるものを載せることで、三脚を押さえてブレを軽減することが出来ます。

 

■三脚を変えればあなたの写真が変わる


三脚どんどん使いましょう。三脚を使いこなせば写真が変わりますよ。

ちょっと記事が長くなりすぎたため、三脚とは切っても切れない相棒である雲台についてはまた今度お話ししたいと思います!

 

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Reported by 山﨑将方