HASSELBLAD X1D

HASSELBLAD X1D-50cが遂に正式発表されました。デジタルバック方式では既にありましたが、一体型では世界初となる中判ミラーレス機となります。

今回はこの革新的中判デジタルミラーレス機、X1D-50cの魅力を詳しく見ていきたいと思います。

■HASSELBLADX1D-50cのデザイン

HASSELBLAD X1D

■HASSELBLAD X1D-50cの魅力

X1D-50cは、中判デジタルの機能をミラーレスと融合した世界初のカメラです。従来の半分にも満たない重量を実現しており、写真の世界に変革をもたらすかもしれません。

X1D-50cの大きさは一般的なフルサイズ一眼レフよりもずっと小さく、また軽量に仕上げられています。

フルサイズミラーレス機と比較してもそれほど大きくなることなく中判デジタルを持ち歩けるのは、写真撮影時の大きなアドバンテージとなることでしょう。

アルミフレームワンピース構造のボディは北欧メーカーならではの感性を感じさせる美しくシンプルなデザインとなっています。

またシンプルなラインではあるものの、ボタンやダイヤルの配置はトラディショナルな一眼レフの配置を踏襲しており、使い始めから違和感なく操作することが出来そうです。

またX1D-50cはタッチパネル液晶モニターを搭載しており、スワイプヤピンチイン・ピンチアウトといった直感的な操作が可能です。

加えて高解像の電子ビューファインダーを搭載したことで、屋外での撮影や、大きなレンズを使用する際にもしっかりとしたホールドを行うことが可能です。

有効画素数5000万画素のCMOSイメージセンサーは、一般的なミラーレス機はもちろん、フルサイズイメージセンサーを搭載する一眼レフをも凌駕する高画質を提供します。

16bit記録による高い階調性と14EVまで対応した広いダイナミックレンジは、豊かな色彩表現とシャドー部からハイライト部に至るまで優れた再現性を示し、ポートレート撮影や風景撮影で威力を発揮します。

またX1D-50cの解像力に合わせて設計された新しいオートフォーカスレンズシリーズであるXCDレンズは、ミラーレス機であるメリットを損ねないよう小型軽量に仕上げられているものの、同時に画面の広範囲においてシャープでクリアな映像を提供します。

オプションのレンズマウントアダプターを使用することで、従来のハッセルブラッドHシステムレンズをX1D-50cに使用することも可能です。

X1D-50cはデュアルカードスロットを搭載しており、RAW+JPEG記録や、バックアップ同時記録、順次記録などさまざまなスタイルに対応できるようになっています。

高速な画像転送にも対応したUSB3.0コネクターを搭載することで、テザー撮影時の待ち時間を軽減し、加えてWi-FiやGPSといった従来のデジタル中判カメラでは考えられなかった使い勝手を実現しています。

スタジオだけでなく、風景撮影やスナップ撮影にさえ対応できるデジタル中判カメラと言えるでしょう。

Reported by 正隆