「集合は 大きな声と ユーモアで」
学校の行事や、ブライダルなどの集合写真。人物のプロカメラマンはもちろん、一般の方でもイベントなどで撮影を頼まれる機会があるかもしれません。
「ただ並ばせてシャッターを押すだけでは?」と思ったらとんでもない!そこにはさまざまなテクニックや、人々の喜怒哀楽があるのです…(?)
■解説
「集合写真」は、基本的にはその場に参加している人全員を写します。1人でも欠けていると大変なので事前のアナウンスをしたり、学校の場合は人数チェックも大切になってきます。
でも、当然ですが何も写真に映るのが好きな人ばかりではありません。特に記念撮影というものには何かしら気恥ずかしいものを感じている人も多く、「笑顔で!」と言ったら笑顔になってくれるような単純なものではないのですね。
だからといって気弱になって小さい声になってしまったら、ますますうまく撮れません。カメラマンはみんなの注目を集め、なんとしても目線をもらわなければならないのです。
集合写真を撮るときのカメラマンを観察していると、それぞれ工夫した身振り手振りや声掛けをしているなあと感心させられます。
例えば絶対に笑顔になってほしい、お祝いごとのシーンにて。
「はい、お撮りします!」カシャ。しかし明らかにみんな硬い表情…というときがあります。(特に、慣れないスタジオ撮影ではみなさん緊張してしまうのが当たり前です)
でもそれは想定の範囲内で、すかさず「はい、真面目な顔はお撮りできたので~、今度は笑顔で行きましょう!」と畳み掛ける。
たったそれだけなのですが、その一言で「おめでたいシーンなのに、緊張してぶっきらぼうな表情になってしまった自分たち」を意識してくすっと笑ってしまうんですね。
こういった計算ができるのが人物撮影に慣れたカメラマンなのです。
みなさんももし行事などで集合写真を撮る機会があったら、ぜひこのことを思い出してオーバーなくらいの大きな声とユーモアで頑張ってくださいね!
Reported by ひらはらあい