今日は2016年に発売されるであろう各メーカーのカメラをまとめてみたいと思います。
はてさて皆さんのお目当のカメラはどうなるでしょうか!?2016年に登場するカメラを大胆予想!
■2016年に必ず(100%)発売されそうなカメラ
EOS-1D X Mark II(2016年春?)
年初に真っ先に発表されそうなのがEOS-1D Xの後継機EOS-1D X Mark IIです。2012年6月20日に発売されたEOS-1D Xですが、恒例の4年サイクルオリンピックイヤーということで発表されることは間違いないでしょう。
EOS-1D Mark IVからの進化も凄かったですが、今回4年ぶりということでまた劇的な進化をするのか楽しみですね。動画・AF・センサー・画像エンジンなど全刷新で来ることは間違いないでしょう。はたしてメディアはCFなのかCFastなのか?
EOS 5D Mark IV(2016年秋?)
こちらも初代EOS 5D(2005年発売)→EOS 5D Mark II(2008年発売)→現行のEOS 5D Mark III(2012年3月22日発売)ということで来年4年目ということで新型EOS 5D Mark IVの発売が確実視されます。
しかしながらEOS 5Ds、EOS 5Ds Rを2015年夏に発売していること、前半はEOS-1D X Mark IIという大物が控えていることを考えれば、EOS 5D Mark IVの発売は2016年の遅い時期、秋〜冬の目玉として登場する可能性が高いと思われます。
EOS Kiss X8(2016年春?)
小型軽量のEOS Kiss X7(2013年4月24日発売)が非常に売れていますが、価格が大きく下落しており来年で3年目というのはエントリーモデルとしてはかなり引っ張った状態ですから、既にEOS Kiss X8iが既に登場していること、そのEOS Kiss X8iが価格が下がった時のことを考えるとEOS Kiss X8も2016年に発売されるのは間違いないと思われます。
バリアングル液晶の機種はEOS Kiss X8i、EOS 8000D、EOS 70Dと3機種あるため、EOS Kiss X8はバリアングル液晶は採用せず、Wi-Fiと更なる小型化、AFの進化などで押してくることが予想されます。恐らくは新入学シーズンに合わせて春頃の発売が予想されます。
D5(2016年春?)
ニコンのフラッグシップ機は2年ごとに発売され、フルモデルチェンジは4年ごと夏季オリンピックイヤーに発売されますから2016年の登場が確実です。また海外ではまさかの正式発表前の先行展示がされているそうで話題を呼んでいます。
機能的にはさまざまな噂が流れていますが、オートフォーカスの測距点が大幅に増える、秒間コマ数が大幅に向上することなどがセールスポイントとなりそうで、当然のことながらセンサー、AFモジュール、ボディ筐体など全刷新となり、相当なスペックアップがなされる模様ですが、一眼レフの従来機能の大幅な向上だけでなく、どのような新技術や機能が増えるのかにも注目したいところです。
フラッグシップ一眼レフとはいえ、現代においてはもう「プロ機だからスチールカメラとして質実剛健な機能だけで良い」という世情ではなく、動画やネットワーク関連、また電波式のスレーブ機能など、さまざまなものが期待されていると言えます。今回のD5はかなり力が入っているようなので非常に楽しみですね!
こちらもXQDカードなのか、CFastなどのCF系でくるのかは悩ましいところです。
D3500(2016年春?)
ニコンのエントリーモデルであるD3300(2014年2月6日発売)も2016年でまる年を迎えるため、恐らく春の新入学シーズンに合わせて発売されるでしょう。Wi-Fi・タッチパネルの搭載と、画像処理エンジンの刷新などが予想されます。
α6100(2016年春?)
SONYのα6000(2014年3月14日発売)は非常に売れたミラーレス機で、現在は価格が下がっており加えてキャッシュバックキャンペーンを行っていることを考えると、在庫を整理し終わったタイミングでα6100を投入するものと考えられます。またSONYは2015はレンズスタイルカメラを除くと、1台もAPS-C機を発売しておらずα6100の投入は2016年の早い時期が予想されます。
α6100に関しては要望の多かったNEX-7の後継機と合わせてよりクラスアップしたデザインが予想されますが、α7の価格を考えるとそこまで高価なものにはならないでしょう。新型APS-Cセンサーが開発されている可能性は高く、それが投入される、もしくはSONYのEVF機で初のタッチパネル液晶が採用される可能性があると思いますが、確率の高さで予想するならやはり新型センサー&ボディ内手振れ補正の線で押してくるのでは無いかと思います。
α5200(2016年夏〜秋?)
α5100(2014年9月5日発売)の後継機であるα5200も来年丸2年が経過しますので、エントリーモデルの製品サイクルとしては来年の発売が予想されますが、α6100とどちらが先かは不明です。
恐らくはα6100が先に発売されるのではないかと思いますが、こちらが先になる可能性もあります。既に像面位相差AFと180度チルト液晶、Wi-Fiと最近流行りの機能は既に搭載されているα5100にどのような進化をさせるのかは予想が難しい部分かと思います。
PEN-F(2016年春?)
ここ数年OM-Dシリーズをプッシュしていたオリンパスですが、来年はE-P5(2013年6月28日発売)から丸3年が経過しますから、2016年の早い時期での登場が予想されます。デジタルのPENシリーズとしては初のEVF内蔵モデルである可能性が高く、今後はPLシリーズと差別化の一つとしてファインダーが使われると予想されます。
K-1(2016年春?)
実機も展示され発売がほぼ確定しているPENTAX初のフルサイズデジタル一眼レフですが、確定しているのはフルサイズセンサーであることと、ボディ内手振れ補正、新型の可動液晶などです。特に可動式液晶に関しては非常に複雑な機構が組み込まれているようで、光軸上で縦位置横位置をチルトすることが可能なようです。
SONYのトランスルーセントミラー機でも近い試みがされていますが、「ほぼ光軸上」という表現が適切で、縦位置でチルトした際には少し光軸上から液晶画面がズレるのですが、PENTAXの場合はより正確に光軸上で可動するようです。またある程度の制限はあるとしても、手持ちでも撮影可能なリアル・レゾリューション・システムを搭載してくるのでは無いかと予想しています。
X-Pro2(2016年春?)
X-Pro1(2012年2月18日発売)から丸4年が過ぎようとしており、2016年の早い段階でX-Pro2が発売される可能性が高まっています。光学ファインダーと電子ビューファインダーのハイブリッドというコンセプトは変わらないと思いますが、今となっては非常に遅いと言わざるをえないオートフォーカスに手を加えてくるのは間違いないでしょう。
またファインダーにも新しい試みが見られるかもしれませんが、有機CMOSイメージセンサーが間に合わなかったのは苦しいところですね。SONY製CMOSセンサーの進化の速さをみると、仮に2017年〜2018年に有機CMOSセンサーを製品化したとしても、SONYはその頃にはその先に行ってしまっている可能性が高く、いかに優れた技術でも開発スピードが遅いとメリットがなくなってしまうというのは21世紀らしいところでもあります。
ビルゲイツだったかどこかで聞いた言葉ですが、「19世紀はアイデアが良ければ売れた時代、20世紀はアイデアとクオリティが求められた、21世紀はアイデアとクオリティに加えて素早く製品化し世に出していくためにスピードがなければダメな時代」とのことでした。
X-E2s(2016年春?)
X-E2のマイナーチェンジ版ではありますが、こちらも登場が確実と言えるでしょう。電子シャッターなどが採用されている模様です。
■2016年にほぼ確実(90%)に発売されそうなカメラ
D850(2016年秋?)
D810(2014年7月17日発売)からは2年とやや早いように思いますが、D800(2012年3月22日)からは4年ということでフルモデルチェンジがなされる可能性が高いでしょう。キヤノンのEOS 5D Mark IVの対抗機でもあるため、2016年に新型が登場する可能性は高いと言えるでしょう。
α99 II(2016年春?)
SONYのフラッグシップ機の一つであるα99(2012年10月26日発売)ですが、2016年には丸4年が経過し、競合機であるEOS 5D Mark IIIやD810の後継機も2016年の発売が予想されますから、α99後継機も2016年年内の発売が濃厚であると考えられます。
SONYの近年のフルサイズミラーレスの勢いを考えると、トランスルーセントミラーによるAF速度アドバンテージを無くしつつあり、加えてボディ内補正まで実現した現在、果たしてミラーレスには無い魅力をα99 IIに与えらるかは難しいところではあると思います。
OM-D E-M1 Mark II(2016年秋?)
オリンパスのフラッグシップ機であるE-M1(2013年10月11日発売)ですが、来年は3年目ということもあり、また後発のOM-D E-M5 Mark IIに機能面で逆転されている部分もあるため進化が求められています。
手振れ補正の強化やハイレゾショットのさらなる進化が期待されるところです。
LUMIX GM6(2016年夏?)
PanasonicのエントリークラスGM5(2014年11月13日発売)も来年で2年目ということで後継機が発売が濃厚です。
極限とも言えるコンパクトさを実現したEVF搭載モデルですが、上位機で押している4Kフォトが現行機では非搭載ですから、後継機では4Kフォトを搭載しつつキープコンセプトで来るのではないかと思います。
■2016年に多分(60〜80%)発売されるカメラ
EOS 80D(2016年秋?)
こちらもEOS 60D(2010年9月18日)→EOS 70D(2013月8月29日)と2〜3年スパンで更新されているシリーズとなりますので、順当にいけば2016年の発売が予想されます。
しかしながら現行機がデュアルピクセルCMOSセンサーのおかげでそれほど古びていないことと、EOS 7D Mark II(2014年10月30日発売)、EOS 8000D(2015年4月17日)の2機種と合わせて、中級機クラスが十分な力をもっているので、2017年に回される可能性も無くはないですが、普通に考えれば2016年の夏〜秋が登場予想時期となります。
D650(2016年秋?)
紆余曲折あったD600、D610ですが、D610が実質的なマイナーチェンジモデルであると考えるとD600(2012年9月27日発売)からは2016年で4年目を迎えるためその後継機が登場してもおかしくありません。
D750という大ヒットフルサイズ一眼レフがあることを考えると、どういうコンセプトで来るかは難しいところですが、同じモノコック構造にし小型軽量化を図ってくるのは確実かと思います。
現状下位機種であるD610の方がD750より重く分厚いという部分があり、本来であればD750より小型軽量化が可能なモデルであるため、携帯性の向上とWi-Fi機能は当然入れてくるでしょう。またD750にはない4K動画も搭載してくることが予想されます。
■2016年に発売されるかどうか微妙(30〜50%)なカメラ
EOS 6D Mark II(2016年秋〜2017年春?)
EOS 6D(2012年11月30日発売)は2016年で4年目を迎えるため登場が確実視されるEOS 5D Mark IVと合わせて2016年に更新されてもおかしくないのですが、EOS 5D Mark III(2012年3月22日発売)の方が現行機の登場時期が早く、また4年周期というのが既に定着したシリーズであることも考えると、EOS 6D Mark IIは再来年2017年に回される可能性がかなりあります。
2015年に発売されたEOS 5Ds、EOS 5Ds Rは恐らく2018〜2019年程度までは引っ張るでしょうから、EOS 6D Mark IIを2017年に回さないと、EOS-1D X Mark IIIが2020年のオリンピックイヤー、EOS 5D Mark Ⅴが同じく2020年予定ですから、2017年に発売するフルサイズ一眼レフがなくなってしまいます。
というわけで、EOS 6D Mark IIは製品サイクルとしては2016年が可能性が高かったものの、EOS-1D X Mark IIとEOS 5D Mark IIIと被ってしまうため、再来年2017年に回さる可能性があると予測しています。
EOS Kiss X80(2016年中?)
日本では注目度が薄いEOS Kiss X70の後継機ですが、世界中でカメラを売るキヤノンにとっては無くてはならない機種です。
EOS Kiss F(2008年発売)→EOS Kiss X50(2011年発売)→EOS Kiss X70(2014年)発売ときており、2016年〜2017年に発売されるでしょう。
春あたりにEOS Kiss X8と合わせて発売されてもおかしくありませんが、EOS Kiss X8とEOS Kiss X7を併売してEOS Kiss X7に実質的なEOS Kiss X80の役割を担わせるという手もあるため確定ではありません。また来年まで引っ張ることも可能な機種でもあります。
α9(2016年冬〜2017年秋)
SONYミラーレス機の最高峰、初のプロ用ミラーレス一眼α9も登場が期待される一台です。現在SONYはプロサービスを行っており、フルサイズ機をミラーレス、一眼レフ(トランスルーセントミラー)合わせて既に7機種もラインアップしているという凄まじさで、これはキヤノン5機種(EOS 6D,EOS 5D Mark III,EOS 5Ds,EOS 5Ds R,EOS-1D X)、ニコン6機種(D610,D750,D810,D810A,Df,D4S)を超える数です。
しかしながらα7R IIやα7S IIのような「プロも使っている機種」ではなく、EOS-1D XやD4Sのようなガチガチのプロ機がラインアップ上空席となっています。現在のSONYの勢いを考えれば、プロ市場に本格的に参戦していないことの方が不自然なくらいで、遠からずα9が登場することは間違いないでしょう。
しかしながらガチガチのプロ機となれば開発期間も長くかかり、プロ機とはいえミラーレスをオリンピックイヤーに出してもいきなりスポーツカメラマンがEOS-1D X Mark IIやD5を蹴ってα9に宗旨替えする可能性は薄く、SONYとしては2016年はα99 IIやα5200、α6100などの登場も予定されていますので早くても2016年末、あるいは2017年での登場が濃厚かと思います。
LUMIX GH5(2016年冬〜2017年夏?)
4K一眼動画をいち早く世に出し動画の可能性を広めたLUMIX GH4(2014年4月24日発売)でしたが、来年で2年が経過します。未だトータル性能でLUMIX GH4を超える動画性能をもつ一眼は少ない状況ですが、フルサイズ4K動画を実現しているSONYもあり、動画機能で負けるわけにはいかないPanasonicとしては一歩先の提案をしたいところです。
しかしながら現状では8K動画は時期尚早であるため、どのようなコンセプトで来るかは不明ですが、さらなる進化を果たしてくるのは間違いないでしょう。登場時期は2016年秋〜2017年春あたりと予想されます。
■来年はデジタルカメラ百花繚乱
2016年のカメラ業界を予想するに、ニコン(D5)・キヤノン(EOS-1D X Mark II)・ペンタックス(K-1)・オリンパス(OM-D E-M1 Mark II)・フジフイルム(X-Pro2)となんと5社からフラッグシップ機が出るのが確定的。
それに加えてニコン・キヤノンからはそれぞれD810後継機やEOS 5D Mark IIIの後継機も期待できます。
さらに、もしかしたらソニー(α9)やパナソニック(LUMIX GH5)からもフラッグシップが出るかも知れず、そうなれば主要メーカー全てからフラッグシップ機が発売されるという前代未聞の年になるかも知れません。今からワクワクが止まりませんね!
画像:Canon,Nikon,SONY,OLYMPUS,Panasonic,RICOH,FUJIFILM
Reported by 正隆