ニコンD5「秒間12コマ・タッチスクリーンレティナディスプレイ・4K動画」搭載か!?

D5

発表が近づいてまいりましたNikonのフラッグシップ一眼レフ、ニコンD5の最新情報です。

ニュージランドのニコンがFacebookにてD5の情報をフライング掲載したことで少しずつその全貌が見えて参りました。



■現在判明しているD5の特長


・有効画素数 2,070万画素
・画像サイズ Large 20.7M(2,070万画素)/Medium 11.6M(1,160万画素)/Small 5.2M(520万画素)
・秒間コマ数 AF追随時:12コマ/ミラーアップ時:14コマ
・液晶モニター タッチスクリーンレティナディスプレイ搭載
・動画性能 4K対応

■期待とガッカリ


画素数と秒間コマ数に関しては正直ガッカリしています。正常進化ではありますが、ライバルキヤノンは4年前にEOS-1D XでAF追随秒間12コマ、ミラーアップ時秒間14コマを達成しているにも関わらず、4年かけて4年前の競合他社の性能に追いついたでは話にならないでしょう。

対するキヤノンのEOS-1D X Mark IIはAF追随秒間14コマ程度を実装してきてもおかしくないと思われます。ニコンのAFは伝統的に精度が高く、加えてAF追随で秒間12コマもあれば実用上問題ないのですが、フラッグシップ機はメーカーの技術力を示す看板であり、「実用上問題なければ良い」というものでありません。

2400万画素/AF追随秒間14コマは達成して欲しかったというのが個人的な感想です。

しかしタッチスクリーンのレティナディスプレイは非常に喜ばしいニュースで、私自身長らくニコンユーザーで現在はD810を使用していますが、背面液晶モニターの質はずっとニコンはキヤノンの後塵を配してきた様に思います。

ここにきてのモニターの大幅な進化はニコンのやる気を感じますし、フルサイズ機やフラッグシップ機へのタッチスクリーンの搭載にも賛成です。

タッチシャッターが欲しいということではなく、D5500やパナソニックのミラーレス機で搭載されているタッチパッドAF(ファインダーを覗きながらタッチパネルを親指でなぞることで選択測距点を動かす機能)は測距点選択の速度を劇的に向上させます。

もちろんこの機能はOFFにすることも出来ますし、鼻がモニターに付いて誤作動するといったようなこともない大変洗練された機能です。

どんなプロスポーツカメラマンでもタッチパッドAFの測距点選択の激烈な速さには敵わないでしょう。オリンピックカメラマンのような熟練者がマルチセレクターやサブセレクターを動かして測距点を動かすよりもはるかに素早い測距点選択が行えるのは、実際にタッチパッドAFを使ったことがある方ならお分かりでしょう。

背面液晶を見ながら測距エリアを変えるミラーレス機やスマートフォンのようなものではなく、光学ファインダーを覗きながら背面液晶を親指でなどるというあの方式は革新的ですし、また測距点が大幅に増えれば必須の機能と言っても良いものです。

D5の詳細スペックはまだ明らかになっていませんが、液晶品質の向上とタッチスクリーンの搭載は非常に喜ばしいですし、噂されている測距点数の大幅な増加にも期待出来るニュースです。

加えて4K動画も搭載され、マルチな使用が可能なモデルになりそうです。

画像:Nikon,Nikon Rumors

Reported by 正隆