フォトマスター検定の予想問題です。合格目指してさっそく問題です!フォトマスター検定勉強法も掲載しています。
過去の各級の予想問題のまとめ
合格目指してさっそく問題です!
難易度:2級レベル
問:上の画像のように、人物の斜め上45°あたりからライトを当て、シャドー側の頬に逆三角形のハイライトが入るライティングをなんと呼ぶでしょうか?次の中から選べ。
① ルノアールライティング
② フェルメールライティング
③ レンブラントライティング
正解はこのあとすぐ!
■正解は③(レンブラントライティング)
レンブラントライティングとは?
ちょっと簡単でしたか?もっとも有名な人物ライティングがレンブラントライティングと言っても良いでしょう。
レンブラントライティングの元となった、レンブラント・ハルメンス・ファン・レインは、16世紀オランダの画家で、バロック期を代表する画家の1人です。
レンブラントは大画面と、光と影の明暗を明確にする技法を得意とし、レンブラントが描く肖像画にしばしば登場するこのドラマティックな陰影を模してレンブラントライティングは考案されました。
レンブラントライティングの特徴
レンブライトライティングの特徴は、陰影が強く出ることと、「レンブラントトラアングル」と呼ばれるシャドー側に入る逆三角形のハイライトで、全体的には人物の目鼻の彫りが深く見えることで、顔の立体感を表現するのに適しています。
ポイントは斜めから当てるキーライトの高さで、これが高すぎると特に女性の場合、前髪に光がケラれて目がよく見えなくなります。逆に低すぎると、唇のシャドー側に光が漏れてしっかりと影にならず、頬のハイライトとつながってしまいます。
一般的なポートレートでは、1灯だけでは陰影がキツくなりすぎることが多いため、顎下や光源の反対側にレフ板やカポックを置いてシャドー部を多少起こして陰影を和らげます。
また、彫りが深い人は、シャドー側の目の部分が完全に影になってしまい表情が分かりづらくなるため、人物の髪型や顔の作りによってライティングやレフ板の位置などを工夫する必要があります。
古典的なライティングで、現代では商業撮影で実際に使われることは減りましたが、写真館では今も多く使われており、人物ライティングを学ぶ上で必ず押さえておきたい基本的なライティングとなります。
ちなみにアイキャッチ画像は、レンブラント・ファン・レインの自画像です。
画像:Wikipedia
Reported by 正隆