フォトマスター検定の予想問題です。合格目指してさっそく問題です!フォトマスター検定勉強法も掲載しています。
過去の各級の予想問題のまとめ
合格目指してさっそく問題です!
難易度:準1級レベル
問:日中の光の下(5500Kと仮定)で被写体を撮影してみた。カメラのホワイトバランスの項目で、色温度をそれぞれ2000K、3000K、5500K、6000K、10000Kと変えながら撮影した場合、2000Kと3000Kで撮影した画像と、6000Kと10000Kで撮影した画像では、どのような違いを感じるか次の中から選べ。
① 2000Kで撮影した画像と3000Kで撮影した画像の色味の違いの方が大きい
② 6000Kで撮影した画像と10000Kで撮影した画像の色味の違いの方が大きい
③ ほぼ同じように見える
正解はこのあとすぐ!
■正解は①(2000Kで撮影した画像と3000Kで撮影した画像の色味の違いの方が大きい)
ミレッドの意味と計算方法
色温度は数値が低い方が数値の差による色の変化が大きくなります。実際にどの程度色味が変化するかは、ミレッドと呼ばれる逆色温度を使って判別します。
ミレッド数の差が大きければ色の変化を大きく感じ、小さければ色の変化も小さく感じます。ミレッドは色温度の逆数を100万倍した数字のことで、式にすると、
1÷ケルビン×1,000,000=ミレッド
となります。では実際に問題の数字に当てはめてみましょう。
- 2000K:1÷2000×1,000,000=500ミレッド
- 3000K:1÷3000×1,000,000=333.3ミレッド
- 6000K:1÷6000×1,000,000=166.6ミレッド
- 10000K:1÷10000×1,000,000=100ミレッド
となりますから、
① 2000Kと3000Kのミレッドの差は、500ミレッドと333.3ミレッドですから、166.7ミレッド
② 6000Kと10000Kのミレッドの差は、166.6ミレッドと100ミレッドですから、66.6ミレッド
つまり①の2000Kと3000Kの色の差の方が大きく感じるというわけです。
ケルビン値と実際の色味の関係図(線の間隔に大きな差があるため、数値上のケルビンの変化と実際の色味の変化にズレが発生しています)
逆色温度(ミレッド)と色との関係図(線が等間隔に近くなっており、実際の色味とほぼ比例して変化していきます)
つまり液晶画面の色味を見ながらカメラのホワイトバランス設定をK(ケルビン)で指定する場合、色温度が低い場合はケルビンの数値の変化を少なめに、色温度が高い場合はケルビンの数値の変化を大きめに調整することで手間を減らすことが出来るというわけです。
画像:Wikipedia
Reported by 正隆