シグマが新Artレンズを発表か!?

SIGMA 85-135mm F2 DG OS HSM Art

シグマオーストラリアが先日フェイスブックにテザー広告を出しその焦点距離に様々な憶測が湧いていた大口径レンズですが、Sigma Rumorsは85-135mm F2を期待しているようで、もしそうであれば私も魅力的なレンズになると思います。

ただしCANON RUMORSはこの焦点距離を否定しており、

  • 24-70mm/F2
  • 70-200mm/F2
  • 85-135mm/F2
  • 50-135mm/F2
  • 50-150mm/F2

これらではない世界初の大口径ズームレンズ、と言っています。85-135mm/F2ならF2通しのフルサイズ用中望遠レンズとしてポートレート撮影に非常に魅力的なレンズとなりそうですが、確かに大きさを考えるもう少しズーム比は少ないようにも思えます。

否定されておらず、かつ現実的な焦点距離では、50-85mm F2 DG HSM Artも魅力的かもしれません。果たしてどんなレンズが出てくるのか…。

というわけで大きさを考えても期待薄ですが、敢えて夢のポートレートレンズ、85-135mm F2 DG OS HSM Artを考えてみましょう。



■85-135mm F2 DG OS HSM Artはポートレート用神レンズとなるか?


もし焦点距離:85-135mm/解放絞り値:F2.0だとすると、具体的には85-135mm F2 DG OS HSM Artこのような型番になるのでしょうか?

手振れ補正と超音波モーター、アートシリーズのレンズクオリティならポートレート用ズームレンズで最高画質のズームレンズとなり得るかも知れませんね。

中望遠域は比較的画質性能を出しやすい焦点レンジと呼ばれており、ボートレート用として古くから愛されてきました。85mmに関しては優れた純正単焦点レンズがありますが、135mmは愛好家がいるにも関わらずニコン・キヤノンとも放置状態でした。

SONYのSonnar T* 135mm F1.8 ZAは写りの評判も良いレンズですがそれでも10年前のレンズであり、またαマウントということで多くのユーザーが使えるというものではありませんでした。

もう一つの135mm F2.8 [T4.5] STFもαマウントでまたMFレンズというネックがあります。

もっとも画質面での評価が高いのがCOSINAから発売されているツァイスレンズ、Apo-Sonnar T* 2/135 ZF.2Apo-Sonnar T* 2/135 ZEだと思いますが、写りはともかくMFレンズということで撮影スタイルにはかなりの制限がありました。

このように、135mmの画角を好むフォトグラファーにとって非常に古いレンズしか無いために、この焦点域を使用したポートレートカメラマンの多くは、ニコンであればAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II、キヤノンであればEF70-200mm F2.8L IS II USMを使用してきました。

ズームレンズとはいえ大三元の一角を担うレンズでどちらも画質に関しては非常に評価の高いレンズですが、F2.8ズームレンズとF2単焦点レンズではボケ量が違うこともあり多少なりとも妥協していた面は否めませんでした。

対して85mmは純正レンズ・サードパーティ製レンズなどに評価の高いものが数多くありますが、屋外でのポートレート撮影では撮影中もう少しだけ焦点距離が欲しいというケースがままあるかと思います。

もし今回のシグマのレンズが、85-135mm F2 DG OS HSM Artであるなら、

  • 85-135mmをカバーする利便性
  • 開放F2.0の単焦点にも引けを取らないボケ量
  • 手振れ補正の安心感
  • Artシリーズならではの高画質

といったさまざまなメリットあります。またシグマが既に発売している24-35mm F2 DG HSM Artは「24mm-28mm-35mmの3本の高画質な単焦点レンズを1本にまとめたかのよう」と高い評価を受けており、超高画素時代にも対応するクオリティを持っています。

85-135mm F2 DG OS HSM Artが発売されれば、ポートレートのプロ及びハイアマチュアカメラマンにとって最高のレンズとなるかも知れません。

2016年2月23日発表が予告されている正式発表が予定されているこのレンズ、シグマの新しい挑戦が見られそうです。

参考:Sigma Rumors,CANON RUMORS
画像:SIGMA

Reported by 正隆