今年も初日にCP+に行って殆どのブースを見て回ることが出来ました。今年のCP+を振り返っての雑感を。明日からは平常運転となります。
■キヤノンの印象
EOS-1D X Mark IIとEOS 80Dのタッチアンドトライが盛況だったキヤノンブース。相変わらずの人気で見ごたえがあり展示も綺麗でした。
説明員さんのレベルもですが、さすがにトップメーカーはそつがないといった印象です。
開催前はニコンのD5とD500のインパクトが強かったのですが、実際にEOS-1D X Mark IIを触ってみるとその出来はやはりD5に勝るとも劣らないもので、キヤノンのカメラはやはり触ると印象が上がると言いますか、なんだかんだで実機は良くできているというのがいつものことです。
トップメーカーの底力とはこういうものなのだなと感じさせるキヤノンブースでした。
■ニコンの印象
D5、D500のタッチアンドトライが盛況だったニコンブースは終始お祭り騒ぎで、DLシリーズやセミナーも頻繁にあり華がありました。
実機の数が思いの外多く、長蛇の列の割には待ち時間もそれほどではなかったのはメーカーの頑張りを感じさせました。
D5、D500とも良くできていましたが、やはりD5の方が細かい動作感などは上で見た目もD4Sよりもより多くの方に「カッコいい」と思わせるデザインに仕上がっていました。
もちろん説明員さんのレベルも十分で積極的にアピールして頂き良くわかる説明でした。
■ソニーの印象
色と黒を基調とした爽やかでモダンなソニーブースはメーカーの勢いを感じさせる展示で、さすがソニーと言えるオシャンティな展示となっていましたが、鳥がクルクル回る展示は昨年の使い回しで、ソニーならさらに新しいことが出来たのではないかとも思います。
G Masterレンズは注目度が高く、これからソニーのミラーレスがプロ市場に本格的に打って出る布石の第一弾としては十分と言えるのではないかと思います。
フルサイズ機+F2.8通しズーム+プロサポートが揃い、加えてプロ機をラインアップしていくのなら、プロ市場へと進出は今のソニーなら十分に可能であろうと思います。
ソニーの知り合いに会い談笑したのは良い思い出です。
■オリンパスの印象
こちらも実にオシャンティな展示となっており、PEN-Fのタッチアンドトライも盛況で、ソニーとのこれからのシェア争いはますます熱を帯びるであろうことは想像に難くありませんでした。
またマウントしては短い歴史ながら確実にファンを獲得しており、オリンパスが完全にミラーレス市場に揺るぎないポジションを確立させているというのが会場の熱気から感じることが出来ました。
PEN-Fも思いの外作りが良く、自社のOM-Dシリーズにやや押され気味であったPENシリーズ復権を印象付けることが出来たと思います。
■パナソニックの印象
今回ボディの新製品がなかった数少ないメーカーで、一眼レフユーザーであるニコン・キヤノンの並びにあったこともあり、正直主要メーカーとしてはもっとも閑散としてしまっていました。
何が何でも新機種を発売するべきであったと思います。元気のないパナソニックブースでしたが竹林のような展示は斬新かつ綺麗で、パナソニックらしさを感じさせるものであったと思います。
変わりたい、でも変われないというメーカーのジレンマを感じさせる部分がありました。
こちらでも久しぶりにパナソニックの知り合いに会うことが出来ました。パナソニックの復活を期待したいところです。
■ペンタックスの印象
K-1のタッチアンドトライが盛況だったペンタックスです。K-1に関しては正直それほどピンとこなかったのですが、やはりそこは長年待ち続けてきたペンタックスファンには好意的に受け入れられており、タッチアンドトライ待ちの列が途切れることはありませんでした。
ペンタックスは本当にか細い綱渡りを見事に渡りきり、復活を感じさせています。そこにはメーカー開発者、営業、販売員、さらにはペンタックスファンと、さまざまな人の執念が繋いだものであるように感じます。
ここでもリコーの知り合いに会いK-1の魅力を聞くことが出来ました。
■フジフイルムの印象
白基調のブースはこれまでのフジのイメージをより爽やかに伝えることに成功しており、思いの外、と言っては失礼ですが活気あふれるブースとなっていました。
■シグマの印象
隠し球sd Quattroを直前に発表したこともあり、非常に注目度が高かったのがシグマです。
タッチアンドトライも盛況でシグマはやはり何かやってくれる、シグマがやらねば誰がやる!という山木社長およびシグマの心意気を感じさせるサプライズでした。
SAマウントを採用したことは賛否ありますし、ミラーレス専用マウント+SAレンズ用マウントアダプターの方が良かったような気もしますが、難しい部分でしょうし、早くsd Quattro Hおよびその先の展開を見たいと感じさせるシグマでした。
Reported by 正隆