今年は一眼レフやミラーレスも話題性の高い機種が沢山発売されましたが、その陰に隠れてコンパクトカメラも高級機を中心に注目のモデルが発売されています。
今日はその中からいくつかご紹介したいと思います。
■FUJIFILM X70
FUJIFILM X70は独自の色再現技術による卓越した写真画質と多彩な絵作り、快適なマニュアル操作での撮影が楽しめるプレミアムコンパクトデジタルカメラです。
APS-Cサイズのセンサーが卓越した写真画質と最速0.1秒の高速AFを実現しています。
またXシリーズで初めて静電式タッチパネルディスプレイを搭載し、スマートフォンやタブレット端末と同様、直感的な操作が可能です。液晶モニターに180°回転チルト式を採用することで、自分撮りやハイアングル撮影などを快適に楽しむことができます。
約340gの小型・軽量ボディにAPS-Cサイズセンサー搭載。富士フイルムならではの写真画質がポケットサイズに!
新たにAPS-Cサイズセンサーを搭載し、約340gの小型・軽量ボディを実現しています。独自開発の「X-Trans CMOS II」センサーと画像処理エンジン「EXR プロセッサーII」により、80年以上にわたり蓄積した色再現技術と、卓越した写真画質をポケットサイズのボディに搭載したモデルとなっています。
APS-Cセンサー+35mm判換算28mm相当のレンズということで、競合機種としてはRICOH GR IIがありますが、GR IIがストイックなカメラマニア向けのコンセプトであるのに対し、FUJIFILM X70は自撮りやタッチパネルなど、よりライトユーザー層も意識した汎用性の高いモデルとなっています。
■Panasonic LUMIX DMC-TX1
LUMIX DMC-TX1は、1.0型20.1M 高感度MOSセンサー、広角25mmからの光学10倍ズームF2.8-5.9のライカDCレンズを搭載しており、暗い場所での撮影や望遠撮影など、幅広いシーンできれいな写真を残せます。また4K30p動画撮影にも対応し、動画もきれいに撮ることができます。
さらに好評の秒間30コマで長時間連写できる「4K PHOTO」の機能もさらに充実させ、撮影後に好きなフォーカスポイントの写真を選べる新機能「フォーカスセレクト」を搭載しました。これにより、旅行先での記念撮影などでもピントが合わない失敗を減らせます。
4Kフォト及び10倍ズームに対応しながらコンパクトな携帯性を実現しているのが特長のLUMIX DMC-TX1は、いつも持ち歩ける高倍率高級コンデジとして活躍するでしょう。
■Nikon DL18-50 f/1.8-2.8
DL18-50 f/1.8-2.8は35mm判換算で焦点距離18mm相当の撮影画角と開放F値1.8を実現し、ダイナミックな被写体描写や大きく自然なボケ表現が楽しめます。
また、大口径ガラスモールド非球面レンズやED非球面レンズ、高屈折率レンズ、ナノクリスタルコートなどを採用し、諸収差やゴースト、フレアを高度に抑制。
画像周辺部まで高い解像力を実現し、幅広い撮影環境下において鮮鋭な描写が得られます。また、防汚性能が高いフッ素コートも採用しています。
アオリ撮影時にも、建造物や大木が持つ美しいフォルムやディテールをごく自然に描写できます。被写体の傾きを水平・垂直方向に20ステップで補正できるので、補正効果を確認しながらイメージ通りに撮影できます。
DL18-50 f/1.8-2.8は超広角レンズ+1.0型センサーという斬新なコンセプトととなっており、またズーム比を抑えて画質を優先し、加えてナノクリスタルコートまで採用することで超広角レンズにとって重要なフレアやゴーストの低減にも力を入れています。
写真ファン向けのカメラと言えるDL18-50 f/1.8-2.8は、高級コンパクトとしても異色であり、この春一押しのモデルと言えるかもしれません。
■Nikon DL24-500 f/2.8-5.6
DL24-500 f/2.8-5.6は大口径ガラスモールド非球面レンズや高屈折率レンズなどの採用により、諸収差を抑え周辺部まで鮮鋭感のある画像を実現。特に近距離での撮影で美しいボケが得られ、より印象的なポートレート撮影やマクロ撮影を楽しめます。防汚性能が高いフッ素コートも採用しています。
ステップズームリングでスーパーマクロポジションに設定すると約0.37倍(35mm判換算で等倍)で撮影可能です。合焦ポイントから自動的にピント位置をずらしながら連続撮影できるフォーカスブラケティング機能も搭載しています。
DL24-500 f/2.8-5.6はマクロから超望遠まで、高画質かつ何でも撮りたいという欲張りなあなたのためのモデルと言えるでしょう。
■Canon PowerShot G7 X Mark II
PowerShot G7 X Mark IIは画像処理性能に優れた新開発の映像エンジンDIGIC 7を初搭載しており、ノイズリダクション処理の進化によるさらなる高画質化を実現し、また、手ブレ補正や被写体の追尾・検出といった撮影機能の強化を図っています。
小型ボディーに24-100mm相当/F1.8-2.8の大口径レンズと、1.0型CMOSセンサーを搭載しており、ノイズを抑えた高感度撮影や豊かな色階調を表現する高画質撮影が可能です。
PowerShot G7 X Mark IIは大ヒットしたPowerShot G7 Xの後継モデルとして正常進化を果たしており、現代の高級コンパクトに求められる基本的な機能を網羅している王道モデルと言えます。
■SONY CyberShot DSC-RX1RM2
CyberShot DSC-RX1RM2は、有効約4240万画素の35mmフルサイズセンサーと画像処理エンジンBIONZ Xを搭載し、高い解像感や広いダイナミックレンジ、さらに高感度・低ノイズ性能を実現。加えて、ZEISSゾナーT* 35mm F2の大口径単焦点レンズを採用。
レンズ一体型ならではの利点を生かし、イメージセンサー面とレンズ光軸の精密な一体調整を行うことでレンズの優れた描写性能を最大限に引き出し、画面の中心から周辺までを高精細に描写します。
また399点の像面位相差AFセンサーを搭載し、ファストハイブリッドAFに対応。広いAFカバー範囲と、従来機比約30%高速化したAFレスポンス、AF追従最大5コマ/秒連写など、AF性能が大幅に向上しました。
さらに世界初光学式可変ローパスフィルターを搭載。撮影環境や被写体に合わせて解像感とモアレ・偽色の除去効果を3段階から選択でき、一台でローパスフィルター効果のオン/オフを実現。ローパスフィルターブラケットも搭載しています。
その他、コンパクトなボディにファインダー倍率0.74倍の収納式XGA OLED Tru-Finderやチルト可動式液晶を搭載するなど、操作性を向上しました。
CyberShot DSC-RX1RM2は、まさに高級コンパクトの最高峰と呼べる画質を実現しており、フルサイズ一眼レフと同等の画質や大きなボケを求めることが出来る数少ないコンパクトデジタルカメラです。
またレンズ一体型ならではの描写性能により画像の中心から周辺部の隅々まで高解像な表現ができるため、山の稜線や木々など細部の質感まで描写した自然風景やポートレート、静物撮影など幅広い撮影を楽しめます。
価格は圧倒的に高いものの、本当の意味での高級一眼レフに匹敵するコンパクトデジタルカメラとして君臨するモデルと言えるでしょう。
■コンパクトデジタルカメラはまだまだこれから
厳しい状況下にあると言われるコンパクトデジタルカメラ業界ですが、各メーカーとも高付加価値モデルにシフトしており、いわゆる高級コンデジに関しては百花繚乱の様相を呈しています。
今こそ高級コンパクト、見直してみてはいかがでしょうか?
画像:Amazon,FUJIFILM,Panasonic,Nikon,Canon,SONY
Reported by 正隆