春といえばのらぼう菜。ひらりんです。
撮影後に任意の位置を選んでピント合わせができる画期的なカメラで知られるLytroが、初の映画撮影用カメラ「Lytro Cinema」を発表しました。
その画素数、なんと7億5500万画素(40K相当)で秒間300フレーム(300fps)!いったいどんなカメラなのでしょうか?
■Lytro Cinemaってどんなもの?
Lytroは、レンズに入る光線の向きや強さまで、立体的な空間を記録した上で画像を取り出すカメラです。7億5500万画素という40K動画を最高毎秒300フレーム(つまり40K/300fps!)撮影できると聞くと驚異的ですが、先述のように立体的な奥行きを含めての話ですので、記録された画像が写真でいう7億5500万ピクセルのサイズがあるわけではありません。
Lytro Cinemaには60台の4Kカメラが搭載されているとのことで、サイズはバスタブ並み!バスタブってあのバスタブですかっ!?
数々のLytro独自の可能性を持っており、映像業界において革命的なカメラであるのは間違いないでしょう。
気になる価格ですが、Lytro Cinemaはカメラ本体とクラウドストレージ、編集プラグインといったソフトウェアなど一式のレンタルで提供されるとのことで、価格は週あたり12万5000ドル(日本円換算:1357万円相当)から!
■Lytro Cinemaでできること
- 任意の距離以降をマスクする(クロマキー撮影のように)
- 撮影後のフォーカス、被写界深度の変更
- シャッター速度の変更
- パースペクティブの調整
- カメラ移動の精密なトラッキング
- 毎秒400GBになるデータをローカルとクラウドへ保存
- 各特殊効果を得るためのプラグインも随時提供予定
今までのようにグリーンバッグを使用せずとも、Lytro Cinemaなら特定の位置にある不要物を除去することができるので、現場での事前準備不要でクロマキー撮影のような合成処理が簡単にできてしまいます。
もちろんLytroですから撮影後のピント合わせも自由自在。また、CGと実写をシームレスに融合できるとのこと。
今までは不可能だったことを実現する可能性を秘めた、画期的なシネマカメラと言えるでしょう。
■動画の新しい扉が開かれる?
複雑な背景でも合成があんなにキレイにいくなんて、驚きですね。わくわくするような未来的なカメラですが、こうした最新の技術が民生用カメラにも反映されることがあるでしょうか?夢が広がります。
画像:Lytro Cinema
Reported by ひらはらあい