フォトマスター検定の予想問題です。合格目指してさっそく問題です!フォトマスター検定勉強法も掲載しています。
過去の各級の予想問題のまとめ
合格目指してさっそく問題です!
難易度:準1級レベル
問:「アナモフィック(アナモルフィック)レンズ」とはどのようなレンズか?次の中から選べ。
① 画面サイズに対して一般的に必要とされるよりも広いイメージサークルで設計されており、周辺減光を大幅に低減させたレンズ
② パノラマ撮影専用のレンズで、楕円形のレンズを使用して縦横1:1.9のイメージサークルを持つレンズ
③ シネマなどに使用され、ワイド映像を幅に圧縮する効果を持つ、あるいはそれを復元し本来の幅に戻すレンズ
正解はこのあとすぐ!
■正解は③(シネマなどに使用され、ワイド映像を幅に圧縮する効果を持つ、あるいはそれを復元し本来の幅に戻すレンズ)
アナモフィックレンズってどんなレンズ?
静止画しか撮影しない方には聞きなれないレンズかも知れません。
アナモフィックレンズは別名円柱レンズとも呼ばれ、カメラに取り付けられたアナモルフィック・レンズはワイドスクリーンの幅の映像を(レンズによって異なるものの)おおよそ長辺を半分のサイズに圧縮・縮小し、画面サイズにフィットさせるように設計されています。
この時、撮影レンズからイメージセンサーに投影される映像は横幅が潰された縦長の映像になるため、それを記録することになります。
映写時には映写機にアナモフィックスレンズを取り付け、横幅が縮められた映像を逆の流れで復元しワイド画面を再現するという仕組みです。
トリミングせずにアナモフィックレンズを使う理由は?
ワイド画面が欲しいだけなら上下をトリミングしてパノラマ風にする、あるいはセンサー上でワイドに撮れる範囲のみを記録するという方法もあります。
しかし上下をトリミングする、あるいはセンサーの記録アスペクト比をワイドにして記録するという場合、2:3や3:4の比率を持つ写真用イメージセンサーでは上下の使用しないセンサー部分は使われないために折角のイメージセンサーの能力の一部しか使わない事になってしまいます。
アナモフィックレンズはワイド画面の横幅を圧縮することで、2:3や3:4といった写真用イメージセンサーに近いイメージサークルを得ることが出来るため、ワイド映像を記録しながらイメージセンサーの縦方向ピクセルも有効利用することで、イメージセンサーの解像力を出来る限り生かした撮影が可能になるというわけです。
アナモフィックレンズは比率を復元して使う
そのままでは横が潰れたような映像になっているため、映写機で再生する際に再びアナモフィックレンズを使用することで、横幅を復元することで、記録時には2:3や3:4のサイズで記録しながら、ワイド映像を再生するというわけです。
選択肢②(パノラマ撮影専用のレンズで、楕円形のレンズを使用して縦横1:1.9のイメージサークルを持つレンズ)が少し紛らしいのですが、アナモフィックレンズはイメージサークルがシネマサイズなのではなく、ワイド映像を通常のイメージサークルの比率に変えるレンズですから、正解は③となります。
Reported by 正隆