DPREVIEWに、ニコンD500とEOS 7D Mark II・α6300・X-Pro2など各社のAPS-Cフラッグシップ機との低感度・高感度、ダイナミックレンジなどの画質比較が掲載されていましたのでご紹介します。
■低感度画質比較
X-Pro2はベース感度がISO200ということで、X-Pro2のみISO200となっています。
ベース感度の画質に関してはD500・EOS 7D Mark II・α6300・X-Pro2共に解像感などに大きな違いは感じられませんが、肌色の表現やコントラストには多少の差が感じられ、D500はやや暖色系、α6300はやや寒色系であるように見えます。
血色が良さそうに見えるのはD500とX-Pro2で、D500の肌色表現はかなり好ましいもののように見受けられます。
■高感度画質比較
高感度画質に関して、ISO3200では全機種とも低ノイズですが、EOS 7D Mark IIは他機種と比較してディテールが崩れ始めているものの、その差は僅かです。
α6300とX-Pro2は僅かに輝度ノイズは出ているものの、適度な粒状性も影響してディテールは良く保持されています。
D500はα6300・X-Pro2よりも更に低ノイズですが、解像感はあまり高くありません。
ISO51200では高感度画質の差は顕著になっており、D500が最も低ノイズかつ色味も安定しています。EOS 7D Mark IIはカラーノイズが目立ちディテールも完全に崩れてしまっており、D500と比較するとやや見劣りする印象です。
α6300はノイズはそれほどではありませんが、ノイズリダクションが強烈にかかっており、ディテールは潰れ色も完全に抜けてしまっています。
X-Pro2は輝度ノイズは目立つものの、ディテールとノイズのバランスが良く、D500に次ぐ高感度画質と言えるでしょう。
■ダイナミックレンジ比較
低感度でのダイナミックレンジを比較するためのテストでは、各機種の低感度撮影画像に対して補正を加えていますが、4EV持ち上げた画像同士を比較した場合、D500が最もダイナミックレンジが広く、次いでα6300とX-Pro2、最後にEOS 7D Mark IIとなっています。
5EV持ち上げた場合にはその差が更に顕著になっており、X-Pro2のみ5EVの画像がないため4EVのままですが、ここでもやはりD500が最も優れていると言えるでしょう。
α6300は僅かにカラーノイズが浮き気味なり、EOS 7D Mark IIに関しては輝度ノイズ・カラーノイズともにかなり目立つ結果となっています。
全体を通して、D500のノイズ耐性やダイナミックレンジは非常に優れており、厳しい環境下ではAPS-C機の中でも屈指の性能を誇るのが分かります。しかし低感度での解像感に関しては他機種と比較して優位性はなく、α6300やX-Pro2が僅かに勝る結果となっています。
画像:DPREVIEW
Reported by 正隆