というわけで、今年のカメラグランプリ2016が発表されましたので、ご紹介します。
果たして今年のベストカメラ&レンズは何でしょうか!?得票数詳細や、選考理由も合わせてご紹介したいと思います。
■カメラグランプリ大賞:SONY α7R II
有効約4240万画素の裏面照射型フルサイズイメージセンサーを搭載しつつ、非常にコンパクトかつ軽量なミラーレスカメラとして仕上げられたα7R IIが栄えあるカメラグランプリの大賞に選ばれました。
選考理由
α7R IIの選考理由としては、最高約4.5段の5軸ボディ内手ブレ補正機構、高密度に配置された399点の像面位相差AFセンサー、さらにブレーキ機構を採用した新開発の低振動シャッターなど、高画素カメラのパッケージ ングとして非常に完成度が高い点に評価が集中した。
また、このように実用性が高い機種ながらも、フランジバックが短い特徴を生かし、マウントアダプターを介すことでオールドレンズや他社製のレンズを装着して撮影を楽しむことができるなど、趣味性の高さもこのカメラの魅力であるといえる。
高画素スチル撮影はもちろん、4K動画撮影も可能な高性能機として、今後のレンズ交換式一眼カメラの方向性を見せてくれた。 これらの点を鑑み、「カメラグランプリ2016大賞」に決定した。
■レンズ賞:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
35mm判換算画角600mmという超望遠撮影を実現し、5軸シンクロ手ブレ補正による世界初6段分という手ブレ補正効果を実現したオリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROがレンズ賞を受賞しました。
選考理由
M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROの選考理由としては、35ミリ換算で600ミリF4という超望遠レンズでありながら非常にコンパクトな設計と、レンズとボディの手ブレ補正機構をシンクロさせることで6段分の補正効果を実現し、撮影者の機動力を大幅に高めることに寄与。
また、スーパーEDレンズを3枚用いた高い解像性能、ナノ粒子による新コーティング「Z Coating Nano」の採用、プロユースにも耐える防塵・防滴・低耐温性能といったヘビーデューティー性においても優れたレンズである。
最短撮影距離も1.4 メートル(35ミリ換算最大撮影倍率0.48 倍)と使い勝手がよく、レンズのつくり、仕上げのクオリティも極めて高い。上記の点を評価し、「カメラグランプリ2016レンズ賞」に決定した。
■あなたが選ぶベストカメラ賞:Nikon D5
選考理由
- フラッグシップモデルとして絶対的な性能と存在感を示している。特に高感度性能で 比類ない性能を実現し、イメージ表現の可能性を広げていると感じる(28歳・男性)
- AF、AE、高感度特性のすべてにおいて、異次元の機能を実現したスチルカメラとして今後の方向性を強力に指し示した点が大変高く評価できます。(52歳・男性)
- 新ユニットによるAF性能の向上、CFカードよりも高速処理が可能なXQDカードの採用。さらにXQDまたはCFのカードスロットが選択、変更が可能な点。(44歳・男性)
- まさに正常進化系と呼べるスペックと堅牢性。プロ仕様のカメラとは何か? その答えが詰まった究極のカメラ(撮影道具)だと思いました。(45歳・男性)
- プロが「瞬間を切り取る」という目的のために使う道具として、現時点で一眼レフの最高性能を提示したメーカーの矜持に一票。(57歳・男性)
- オリンピックイヤーにふさわしい一桁機に仕上がっている。(18歳・男性)
- 常用ISO102400や進化したAF、タッチパネルなどこれからのフラッグシップ機のトレンドになりそうな機能。XQDとCFの両タイプを用意し、旧来のユーザーに配慮した仕様。(39歳・男性)
- これまでのニコンの技術の結晶。記録メディアを選択出来る点も高評価。(35歳・男 性)
- 日本が世界に誇れる最高峰のカメラ。(50歳・男性)
- 暗視カメラと思えるくらいの高感度特性。フラッシュ無しで撮れる範囲が広がることは素晴らしい。(53歳・男性)
- 写欲をくすぐる解像度と色合い、シャッターを押すだけでわかる他を寄せ付けない圧倒的な安定感、環境を選ばない安心感。値段も凄いが、得るものも凄い日本のフラッグシップ機。(56歳・男性)
- 憧れのフラッグシップカメラ。 一度は手にしたい1台です。(43歳・男性)
- CP+(シーピープラス)2016でも実機に触りましたが、流石のフラッグシップ。AF 性能やシャッターのキレなど、すべて素晴らしかったです。スペックも間違いなく一番!(45歳・女性)
- 基本を押さえたうえで、奇をてらわない堅実な構成であり、信頼性が高い。(63歳・男性)
- 新型の153 点AFシステム、4K動画や改善された高感度性能、素晴らしいバッファ容量など、先代D4Sからプロ機としての性能を大幅に向上させ、撮影の幅を広げた。(19歳・男性)
- 低照度下における高ISO感度撮影時の高画質と、高速連写性能を両立させた開発コンセプトが秀逸である。(51歳・女性)
■カメラ記者クラブ賞:Canon EOS 5Ds/EOS 5Ds R
選考理由
EOS 5Ds/EOS 5Ds Rの選考理由としては、35ミリフルサイズ一眼レフカメラとして、5060万画素という圧倒的な高画素を達成した点。また、その高画素撮影を支えるブレ抑制メカニズムを採用したミラー機構と、精度の高いAF機構「EOS iTR AF」をあわせて採用。
ユーザーが安心して使うことができる高画素機として仕上げられており、表現の可能性を広げたカメラというところに評価が集中した。これらを鑑み、「カメラグランプリ2016カメラ記者クラブ賞」に決定した。
■カメラ記者クラブ賞:SONY Cyber-shot RX10 II/RX100 IV
選考理由
代を重ねるごとに着実な進化を続ける高品位コンパクト、サイバーショットRXシリーズのなかでもRX10 IIとRX100 IVは、技術的にエポックメイキングといえる「メモリー一体1.0型積層型Exmor RS CMOSセンサー」を搭載。
高速撮影時に真価を発揮するこの新しい技術が写真表現、カメラの進化に希望を感じさせた。この新技術を高く評価し、「カメラグランプリ2016 カメラ記者クラブ賞」に決定した。
■カメラ記者クラブ賞:FUJIFILM X-Pro2
選考理由
X-Pro2の選考理由としては、唯一無二のアドバンストハイブリッドマルチビューファインダー、モノクロ撮影の楽しさ を再認識させてくれる新フィルムシミュレーション「ACROS」など、クラシカルな外観に開発陣の並々ならぬこだわりが凝縮されている。
評価の高かった前機種X‐Pro1のコンセプトを深化させ、質感を含めて所有欲をも高い次元で満たしてくれるカメラである点を評価し、「カメラグランプリ 2016 カメラ記者クラブ賞」に決定した。
Reported by 正隆