オリンパスが2017年3月期決算情報発表を行いました。オリンパスによると、同社映像部門が7期ぶりに通年での黒字化を達成したとのこと。
なにかと暗いニュースの多いカメラ業界ですが、オリンパスのイメージング部門通期での黒字化ということで、今回はお話です。
■苦節7年、ついに通年で黒字に!
営業利益+5億円を達成
オリンパスはイメージング部門において前年比で+26億円、売上⾼656億円、営業利益5億円を達成したと発表しました。
売上高は減少しているものの、これはカメラ業界全体の問題であるため仕方のないところでしょう。増益の要因としては、フラッグシップモデル(OM-D E-M1 Mark II)の投入や販売価格の維持によるものと、コストコントロール、また従来オリンパスが下手と言われていた在庫のコントロールの適正化が出来たことによるとのこと。
これまで在庫管理の問題から旧機種がいつまでも残っている状態で値崩れに苦しむことの多かったオリンパスですが、ついに在庫管理も適正化に成功したようです。
セグメント別の概況
- 医療事業
- 売上⾼5,753億円/営業利益1,155億円
- 為替を除く実質ベースでは4%の増収、1%の増益
- 科学事業
- 売上⾼932億円、営業利益53億円
- 為替を除く実質ベースでは1%の増収、3%の増益
- 映像事業
- 売上⾼656億円、営業利益5億円
- 7期ぶりの⿊字化を達成
来期はさらに増益を目指す
オリンパスとしては2018年3月期はさらに増益を目指し、映像部門での営業利益を10億円との見通しを発表しており、黒字の安定化を目指すとのこと。
厳しいカメラ業界の中でのオリンパスの黒字化はカメラ業界全体にとっても朗報と言えるでしょう。
参考:OLYMPUS(※PDF)
画像:OLYMPUS(※PDF)
Reported by 正隆