ISO 1200にライティングの強弱によって、モデルの瞳がどの程度大きくなったり小さくなったりするのかのテストが掲載されています。
そこで今回はこの環境光やモデリングライトなどストロボ光が開く前の明るさが、モデルの瞳孔の開きぐらいにどの位の影響を与えるか?のテストをご紹介します。
■環境光はモデルの瞳の大きさにどんな影響を与えるか?
ストロボ光と環境光は瞳の大きさにどう影響する?
瞬間光であるストロボ光で撮影する場合、赤目軽減など一部の特殊な発光パターン以外では、明るさの変化による瞳孔の動きが追いつかないため、どのような大きさで瞳が写るのかは、「ストロボが発光する前の明るさ」に依存します。
つまり、ストロボが発光するから必ず瞳が小さくなるというわけではなく、
- ストロボが発光するまでの環境が明るい→瞳は小さく写る
- ストロボが発光するまでの環境が暗い→瞳は大きく写る
というわけです。
この「環境が明るい」というのは、明るい屋外や室内灯が明るいというケースだけでなく、ストロボ光の当たり方をイメージするためのモデリングランプが明るかったり、定常光のライティングで撮影するといった場合にもモデルの顔に光が当たっていればやはり瞳は小さくなります。
そのためライティングの効果が分かり易いからといってモデリングランプを明るくしすぎたり、作業性が良いからといってやたらと部屋が明るい状態で撮影すると、それらの光が写真には直接影響しない場合であっても、モデルの瞳の大きさには影響を与えてしまうというわけです。
「瞳が大きければ良い」わけではないし、「瞳が小さければ良い」わけでもない
瞳の部分が「大きいからいい」とか「小さいからいい」といったものではありませんが、見た時の印象は変わってくるということは頭に入れておきましょう。
また明るすぎる環境は、モデルさんによっては眩しいために眉間に力が入ってしまい硬い表情になる場合があります。
逆に瞳を大きくしたいからといって暗すぎる環境下で撮影すると、オートフォーカスが迷ったりピントがしっかり合わない場合があります。
だかと言ってオートフォーカスをやめてマニュアルフォーカスで撮影すると、やはり暗い環境下であるためピント合わせが難しかったり、撮影テンポを悪化させる場合があります。もちろん作意によりますが、あまりに瞳孔が開きすぎているのは、ポートレートとして不自然に見えることがあると言われています。
屋外であれば仕方ない部分があるものの、環境の明るさをコントロールできる撮影であれば、「作業性」や「写った時の瞳の大きさ」を考え、明るさのバランスをとって撮影を行うと良いでしょう。
画像:ISO 1200
Reported by 正隆