フォトマスター検定の予想問題です。フォトマスター検定勉強法も掲載していますので、参考にして頂ければと思います。
過去の各級の予想問題のまとめ
合格目指してさっそく問題です!
難易度:準1級レベル
問:2,400万画素(6,000×4,000ピクセル)で記録されたデジタルカメラの画像を、350dpiの解像度で画像全体をプリントする場合、プリントのサイズはどのくらいになるか?最も近いものを次の中から選べ。
① A4(297×210mm)
② A3(420×297mm)
③ A2(594×420mm)
正解はこのあとすぐ!
■正解は②(A3(420×297mm))
プリントサイズの計算方法
一般的にフルカラーのカタログや雑誌の印刷に適した画像データの解像度は350dpi程度と言われています(※これには様々な意見があり、一概に◯◯dpiが正しいとは言えませんが、今回の問題では350dpiと設定させていただいています)。
ちなみにこの350dpiといった数字は、カタログや写真雑誌などのカラー印刷の場合、スクリーン線数の175〜240lpi前後の2倍程度が必要ということからきています。またスクリーン線数の詳しい説明はこちらを参照していただければと思います。
さて問題に戻ります。問題文の2,400万画素(6,000×4,000ピクセル)の画像で350dpi印刷を行った場合のプリントサイズの計算方法ですが、
dpiとは「dots per inch」の略で、1インチの幅の中にどれだけのドットを表現できるかを表す数値ですから、6,000×4,000ピクセルの画像の場合、
- 長辺:6,000(pixel)÷350(dpi)=17.1(inch)
- 短編:4,000(pixel)÷350(dpi)=11.4(inch)
となります。つまり2,400万画素(6,000×4,000ピクセル)を350dpi印刷すると、そのプリントサイズは、
17.1インチ(長辺)×11.4インチ(短辺)
となります。1インチは2.54cmですから、これをcmに直すには2.54を掛けます。
- 長辺:17.1(inch)× 2.54=43.4cm
- 短編:11.4(inch)× 2.54=29.0cm
となるため、最も近いのは②のA3(420×297mm)となります。
つまり、この問題の場合、
プリントサイズ(cm)=ピクセルサイズ ÷ dpi × 2.54
という計算でプリントサイズを求めることが可能です。
雑誌の見開きを綺麗にプリントするには何万画素必要?
この問題を別の見方をしてみると、A3(420×297mm)はA4(297×210mm)サイズの2倍の面積ですから、例えば、A4サイズの雑誌の見開き(実質A3サイズ)を350dpiでフルカラー印刷した場合、2,400万画素程度あれば高画質にプリントすることが可能であるということも分かります。
350dpi印刷の場合、
- A4(297×210mm):1,184万画素
- A3(420×297mm):2,368万画素
- A2(594×420mm):4,736万画素
概ねこのような画素数が必要になるというわけですが、実際には画像サイズと印刷物がピッタリと同じ比率、同じ範囲に一致するわけではないことや、いずれにせよ塗り足し部分が必要ですから、撮影時には印刷に対して多少の余裕を持ったピクセルサイズで撮影するのが望ましいと言われています。
便利な計算機
プリントサイズの計算に関しては、ストックフォトサービスで有名なamana imagesのサイトが、
- ピクセルサイズと解像度(dpi)からプリントサイズを求める
- プリントサイズと解像度(dpi)から必要なピクセルサイズを求める
以上のことを出来るサービスを提供しておりますので、そちらで簡単に計算することも可能です。
ピクセルサイズからプリントサイズを求める問題は定番ですので、ぜひ練習しておきましょう。では!
参考:amana images
画像:Amazon
Reported by 正隆