NIKON RUMORSに、NRC台湾がD850の分解レビューが掲載されています。それによると、D850はD810から内部構造にさまざまな改良が加えられているとのこと。
そこで今回はこのD850内部構造のレビューをご紹介します。
■D850はスペックだけでなく構造も改良されていた
D850の分解レビューは以下のようになっています。
- 修理の観点からもD850の設計は最先端のもの
- CPUチップは東芝製で台湾で作られている
- D850のフロントパネルは全てマグネシウム合金
- D810の場合、下にあるレンズリリースボタンは炭素繊維でしたが、D850は金属パーツを使用している
- NRC台湾はD850の耐久性に優れた構造と修理経験に基づいて、D850には次のような問題はないと主張している
- シャッター品質は明らかにD600とD750より優れている
- D800EやD810とD850のシャッターは類似の部品だが、D850のシャッター部品はより上質で全て金属製になっている
- フロントパネルはD600、D750、D810ではマグネシウム合金+炭素繊維だが、D800EおよびD850は完全マグネシウム合金になっている
- そのためD800EとD850は、D600、D750、D810より耐久性も高いと思われる
- ただしNRC台湾は、マグネシウム合金は必ずしも完璧というわけではなく塩水や衝撃に弱いと述べている
- NRC台湾によると、D850は分解し易く楽しいが、組み立て後のカメラの精度調整は非常に困難であるとのこと
- 調整するだけで1時間かかり、調整方法が分からなければ分解しないようにとのこと
- D5の内部設計は以前D850よりは優れているが、D850はD610、D750、D800Eから明らかに良くなっている
D850はスペックだけでなく、一見すると分からない内部構造にも数多くの改良が加えられているようです。
D850のイメージセンサーはニコンによる完全独自設計と委託生産とのことですが、NRC台湾では撮像素子にはマークがなくどこで製造されているかは不明とのこと。
いずれにしてもD850はD810からさらに信頼性と耐久性を高めているようで、こうしたスペックに現れない部分もキチッとコストがかけられ、設計そのものも良くなっていると聞くとユーザーにとってはより所有欲を満たしてくれることでしょう。
参考:NRC台湾,NIKON RUMORS
画像:NRC台湾
Reported by 正隆