フォトマスター検定の予想問題です。フォトマスター検定勉強法も掲載していますので、参考にして頂ければと思います。
過去の各級の予想問題のまとめ
合格目指してさっそく問題です!
難易度:1級レベル
問:カメラのシャッターには、通称「ソロントンシャッター」とも呼ばれるシャッターがあるが、この「ソロントンシャッター」とはどのようなシャッター方式に分類されるものか?次の中から選べ。
① フォーカルプレーンシャッター
② レンズシャッター
③ ローラーブラインドシャッター
正解はこのあとすぐ!
■正解は③(ローラーブラインドシャッター)
ソロントンシャッターとは?
ソロントンシャッターは1888年にソロントン・ピッカード社(当時:ソロントン製作所)によって開発・発売されました。
通称ソロントンシャッターと呼ばれるこのシャッターの正式名称は「定時瞬時シャッター」(Time & Instantaneous shutter )で、シャッターのタイプとしては「ローラーブラインドシャッター」にカテゴライズされます。
ソロントンシャッターは、レンズシャッターが一般的になる前に大判カメラなどで多用され、レンズ鏡筒にかぶせて使う布幕のシャッターで、さまざまなレンズに後付けで使用できることから、レンズ本数の多い職業写真家を中心にヒットしました。
また多くのメーカーにライセンス生産され、「ソロントンシャッター」の名称で広まりました。
ローラーブラインドシャッターのシステム
ソロントンシャッターに代表されるローラーブラインドシャッターは、現在でも広く使われているフォーカルプレーンシャッターと似た構造を持ちます。
しかしフォーカルプレーンシャッターが焦点面の近くに設置されるの対し、ソロントンシャッターはレンズの前、もしくはレンズと蛇腹の間に取り付けて使用します。
ローラーブラインドシャッターの多くは1枚の幕に複数幅のスリットを設けることで調速し、また幕速自体をある程度下げることができるようになっていて、B、1/10秒-1/100秒といった範囲で4段程度シャッター速度を調整が可能です。
ソロントンシャッターは現代ではほとんど見かけることはありませんが、中古カメラ店などに極まれに在庫されているケースがあります。もし運良く見かけた際には、レアなものを見ることが出来たということで、拝んでおくと良いでしょう。
画像:SCIENCE MEDIA MUSEUM,WET PLATE SUPPLIES
Reported by 正隆