デキるカメラマンのファッションルールを徹底解明!

カメラマンと言えばTシャツにジーンズなど、動きやすい服装になりがち。それは良いことだけど、いつもそれだと困るシーンも。もう少しきっちりした服装をしたいときは?オシャレさを取り入れるならどうする?果ては女性カメラマン必見のメイク法まで、幅広く考察してみました!

<目次>

  • カメラマンのファッション、その優先順位
  • カメラマンのファッションは安全性が第一
  • カメラマンのファッションは健康が第二
  • カメラマンのファッションは丈夫さが第三
  • カメラマンのファッションは清潔感が第四
  • カメラマンのファッションはオシャレさが最後!
  • 女性カメラマンのメイクのポイントはこれだ!

ちょっとだけ意識を高めて、迷いのないスタイルを確立してみませんか?

■カメラマンのファッション、その優先順位


カメラマンのファッションについて優先順位を考え抜いた私は、ある結論に到達しました。

それは、大事な順に下記のようになります。

  1. 安全性
  2. 健康
  3. 丈夫さ
  4. 清潔感
  5. おしゃれさ

それはなぜか?どういう意味があるのか?順に見ていきましょう。

■カメラマンのファッションは安全性が第一


まずカメラマン自身の安全が守られていなければ、集中して撮影に臨むことができません。被写体の人物やお客さんがいればなおのこと、「機材が倒れたりぶつからないか」「撮影に夢中になって足を踏み外したりしないか」などに注意を払う必要があります。

スタジオでも重量のある機材は多く、専門知識のあるスタジオマンがついてくれる場合は安心ですが、例えば「自分一人で大きなスタンドに取り付けたアーム付きのバンクライト」の向きを調整する際など、適切なウエイトを使用したり機材のバランスを見極める必要があり、もし倒してしまったら大変なことになります。

そのためには、衣服は機材に引っ掛かりにくいもの、うっかり裾を踏んで転んだりしない安心感のあるボトム、そして転びにくい履きなれた靴が、カメラマンのファッションには適切でしょう。

そして靴は基本的に歩きやすい、履きなれたスニーカータイプがマストです。フォーマルな撮影では、足に合った痛くならない革靴やパンプスを選びましょう。

女性カメラマンは間違っても尖ったヒールで撮影現場に行かないように!長時間歩くと疲れるし、もしヒールが折れたり転んでしまったら大変です。

安全第一で楽しい撮影を心がけましょう!

■カメラマンのファッションは健康が第二


カメラマンのファッションは季節に合わせて無理のない衣服を選びましょう。夏は熱中症対策が大切になります。今は曇りでも撮影になったらピーカンなんてことは意外にあるもの。いつも日除けのできる帽子をカメラバッグにしのばせて置くと安心です。

また、スポーツドリンクを飲むことを心がけるのは大事ですが、肝心なのは一緒に塩分も補給すること。それだけで水分の吸収が良くなります。夏はスーパーなどに売っている塩分タブレットをなめておけば、さらに安心です。

また、皮膚がん予防と美容のために、必要を感じる方は日焼け止めを塗っておくといいですね。念のため持ち歩いていれば、屋外撮影でうっかり忘れた被写体のお客さんにも貸すことができて喜ばれます。

虫よけスプレーとかゆみ止めも同様で、蚊に刺されて撮影に集中できない!なんてことを防ぐ転ばぬ先の杖です。特に草むらを分けて入るようなアクティブな撮影を行うカメラマンは、いかに暑くても長そで長ズボンがマストでしょう。

冬の撮影は防寒具が大事。手袋はもちろん忘れずに、ニットの帽子なども暖かくてファインダーを覗く邪魔にならずオススメです。また、ぜひ下記の記事を参考にしてください。

冬到来!気温別おすすめダウンジャケット!寝るな、寝たら死ぬぞ!
最近寒くない?この冬おすすめの撮影用フォトグローブ(手袋)です。

ちょっとした工夫で夏・冬の過酷な撮影も乗り切りましょう!

■カメラマンのファッションは丈夫さが第三


ボトムは丈夫さを重視して選びましょう。撮影時に膝をついたりすわっても擦り切れる心配のない、デニムなどのしっかり素材のパンツがオススメ。

ビジネス系の撮影でカジュアルすぎるのが心配な時は、汚れの目立たないダークカラーのチノパンもいいでしょう。

女性カメラマンでごく稀にスカートの方がいますが、汚れの心配が少ない屋内の撮影でも、膝を付いたり脚立に乗ったりはよくあること。やはりパンツスタイルが安心です。

また、ポケットのあるものを選ぶと後悔しません。男性向けのズボンには当たり前のようにあるポケットも、女性向けのスマートなシルエットのパンツには付いていなかったり、飾り程度で実用に耐えないものがあります。買い物のときは要チェック!

ポケットは、スマホやICカードのスムーズな出し入れにも重宝します。また、取り外したレンズキャップなどちょっとした小物をしまうのにも便利です。うっかりどこにもポケットが付いてない服装にしてしまうと、少しイライラするかも…。

丈夫さとポケットの活用で、安心度アップ!

■カメラマンのファッションは清潔感が第四


家の中にこもりきりで物撮りをしている場合は、どんな格好でも誰かに迷惑を掛けたりしないかもしれません。

でも外に出かけていろいろな人と会う機会の多いカメラマンは、ぜひ清潔感を意識してみましょう。

清潔感は、Tシャツの首周りがヨレヨレになっていないか、服が毛玉だらけになっていないか、髪形がきちんと整えられているか、などを中心にチェックしましょう。

また、もし人の家に上がって靴を脱ぐときは、あらかじめ匂いを抑えるスプレーをして予防をしたり、もし普段素足なら靴下を用意して、失礼なく上がれるようにしましょう。素足でペタペタと人の家を歩くのは止めておきましょう。

清潔感を意識して、カメラマンとしての印象もアップ!

■カメラマンのファッションはオシャレさが最後!


そして最後に、いよいよやっとオシャレの話になります。実はこれが一番難しいかも知れません。

家族写真や子ども撮影では親しみやすさを演出する明るめカラーのトップスが好印象!

カメラマンでもTPOに合わせることがある程度必要です。例えばブライダルの挙式・披露宴撮影ではおのずとブラックスーツが基本となります。カジュアルなお店の二次会撮影だけでしたらそこまでは必要ないかもしれませんが、ほどよく上品な恰好を意識すると周りから浮きません。

同じくインタビューやビジネス系の撮影にはカジュアル過ぎない、きれいめシャツやジャケットで堅実なイメージを出してみましょう。

以前もこちらの記事で書かせて頂きましたが、カメラマンだからといって必ずしも黒に固執する必要はありません。スーツは別として、いつも私服が上下黒というのは現代ではやりすぎ感も…。人物撮影などでは、特に男性カメラマンは「怖くない」印象も必要かと思います。

オシャレさはあればカッコいいのですが、カメラマンという職業にとっては一般的に大してなくても問題のないものです。

ただ、自分なりのスタイルがあるとそれが強みになるケースはあるかもしれません。特にファッション系やビューティー系などオシャレに関わるフォトグラファーは、本人の身嗜みがクライアントさんへも意識の高さとして好印象を残せる可能性が。もちろん、そんなの関係ない!という方もたくさんいるはずなので必須ではありません。

女性カメラマンは、いつも丈夫なデニムだとつまらない…と思いがち。でもちょっとだけオシャレしたいならシルエットで差をつけるのはいかがでしょう?同じデニムでも流行りのワイドパンツやボーイフレンドデニムなら、安全性とオシャレ感の良いとこどりができるはず!

■女性カメラマンのメイクのポイントはこれだ!


女性カメラマンだって、本当はいつもキレイでいたいもの。ただ、カメラバッグにメイク道具を入れる余裕がなかったり、そもそも時間がない…!

そう、メイク直しの時間はないのが当たり前ですよね。そんなカメラマンは、崩れにくさ重視の化粧下地から丁寧に施したメイクで、長時間の撮影でもキレイな印象をさりげなくキープしてみましょう。具体的にオススメなのは、

化粧下地を塗る→スポンジで余分を落とす→パウダーファンデーションを筆で塗る(密着感がアップ)→さらにスポンジで余分な粉を落とす

少し手間が掛かりますがこの工程を行うことで、密着感がアップし厚塗り感もない、しかも崩れにくい肌が作れますよ!

また、リップは血色を良く見せるのに大切なもの。だけど水分補給するために薄れてしまう…そんな場合はあらかじめ下記の塗り方がオススメです。

リップを筆で丁寧に塗る→一度ティッシュオフ→もう一度塗る

たったこれだけで、持ちが良くなってドリンクを飲んでも色が残ります。

こんな風にメイク時のひと手間で化粧ポーチいらずかも!?ぜひお試しください。

■デキるフォトグラファーを目指して


カメラマンの服装、それは大切な事なのに今まで語られることがあまりありませんでした。しかしファッションに自信が持てると、撮影スタイルにも自信が出てくるのではないでしょうか?

いつも本当の意味で「スマートな」スタイルで、デキるカメラマンを目指しましょう!

画像:写真AC

Reported by ひらはらあい