フォトマスター検定の予想問題です。フォトマスター検定勉強法も掲載していますので、参考にして頂ければと思います。
過去の各級の予想問題のまとめ
合格目指してさっそく問題です!
難易度:2級レベル
問:フィルムやデジタルカメラのイメージセンサーには「APS-C」と呼ばれるフォーマットがあるが、このAPS-Cの「C」とは何の略か?次の中から選べ。
① クラシック
② コンテンポラリー
③ コンパクト
正解はこのあとすぐ!
■正解は①(クラシック)
APSって何の意味?
「APS-C」は現在でも良く聞く機会があると思いますが、この「APS」とは、「アドバンストフォトシステム(Advanced Photo System)」の略で、富士フイルム、イーストマンコダック、キヤノン、ミノルタ、ニコンによって共同開発されました。
新世代のフィルム規格として一時は隆盛を誇りましたが、フィルムのAPS規格は現在は事実上終焉しています。
「APS-H」「APS-C」「APS-P」って何の略?
このAPS規格には、「APS-H」「APS-C」「APS-P」の3つがあり、
- APS-H:「H」は「ハイビジョン」の略で、縦横比は9:16
- APS-C:「C」は「クラシック」の略で、縦横比は2:3
- APS-P:「P」は「パノラマ」の略で、縦横比は1:3
となっています。
「APS-H」はAPSフィルムの基本となる画面サイズで、やや横長の画面比率であることから、テレビのハイビジョン規格に近いため「ハイビジョン(Hi-Vision)」の頭文字をとって、APS-Hと名付けられました。
「APS-C」はAPS-Hの左右をトリミングしたもので、従来の35mm判のフィルムと同等の画面比率を持つことから、古典的な比率ということで、「クラシック(Classic)」の頭文字をとってAPS-Cと名付けられました。
というわけで正解は、①の(クラシック)となります。
「APS-P」はAPS-Hの上下をトリミングしたもので、実際に撮影画角が範囲が広いわけではないものの、パノラマ写真のように大幅な横長の比率であることから、「パノラマ(Panorama)」の頭文字をとってAPS-Pと名付けられました。
デジタルカメラにおける「APS-Cセンサー」の現在
デジタルカメラの場合、以前はキヤノンがフィルムのAPS-Hの画面サイズに近いことから、通称として「APS-Hセンサー」と呼ばれるサイズの撮像素子を搭載したカメラをラインアップしていましたが、現在ではラインアップから無くなっています。
対してデジタルカメラでは現在も通称「APS-Cセンサー」と呼ばれる大きさの撮像素子を搭載した機種が数多く存在し、このAPS-Cセンサーは先ほどご紹介したAPSフィルムのAPS-C(23.4×16.7mm)タイプに似たサイズとなっていることから、「APS-Cセンサー」といった呼ばれ方が広くされています。
画像:Amazon
Reported by 正隆