富士フイルムと花王が革新的ヘアカラー剤「レインボー染料」の開発に成功

レインボー染料

富士フイルムと花王が共同でこれまでヘアカラー剤「レインボー染料」を開発したとのこと。

このレインボー染料には富士フイルムの写真感光材料技術が活かされており、これまでのヘアカラー剤よりも鮮やかな発色を実現しているとのこと。

そこで今回はこの富士フイルムと花王の革新的新ヘアカラー剤「レインボー染料」をご紹介します。

■写真感光剤技術を生かして生まれた「レインボー染料」


新ヘアカラー剤「レインボー染料」とは

富士フイルムと花王は、独特の高精細な発色や自在な色彩表現を可能にし、毛髪内部に浸透して色抜けを軽減した非反応型染毛染料「レインボー染料」の開発に成功しました。

「レインボー染料」は、富士フイルムが写真感光材料の研究開発で長年培ってきた、色鮮やかな発色を実現する染料の分子設計・合成技術と、花王グループが長年の毛髪研究を通して培ってきた知見から生み出した毛髪制御技術を融合することで実現できたものとのこと。

革新的ヘアカラー剤「レインボー染料」の特徴

①奥行きのある高精細な発色

富士フイルムが写真感光材料の研究開発で培った染料の分子設計・合成技術と、花王が毛髪研究で培った毛髪内への染料の浸透深度を精密に制御する技術の融合により、鮮やかな色を発するとともに、奥行き感のある立体的な色彩表現が可能。

②自在に色彩表現できる調色

鮮やかな3原色(赤、青、黄)の染料を組み合わせて、幅広い色合いを自在に表現可能。

③非反応性と高い持続性を両立

染料の分子サイズと電荷制御を工夫することで、皮膚は染まりにくく、毛髪は染まりやすい特性と、高い持続性を実現。

富士フイルムだからできたこと。写真感光材料技術から生まれたレインボー染料

富士フイルムの主力製品であったカラーフィルムは、約20ミクロンの厚さの中に機能の異なる20もの層を均一に塗布し、またそれぞれの層にはハロゲン化銀を始め、100種類以上の化合物を精緻に配置するなど、非常に高度な技術が必要な製品です。

富士フイルムは写真フィルムの研究開発を通じて、これまで粒子形成や精密塗布、化合物の合成・量産など数々の技術を蓄積してきました。

写真感光材料などの研究開発で独自に開発した化合物は約20万種に及び、中でも染料については特長ある性能を付与した染料の研究開発を行い4万種を超えるライブラリを保有しているとのこと。

こうした富士フイルムならではの技術の蓄積から「レインボー染料」は生まれました。

参考:花王,富士フイルム
画像:花王

Reported by 正隆