ソニーがついにFE 600mm F4 GM OSS、いわゆるロクヨンを発表しました。
オリンピックなどの本格的なプロスポーツカメラマン市場を目指すのなら、現在そうしたオリンピックやワールドカップで最も使われている200-400mm/F4(x1.4テレコン内蔵)と、今回発表された600mm/F4は必須のレンズとなりますので、そのうちの1本がついにEマウントからも発売されたわけです。
そこで今回はこのFE 600mm F4 GM OSSの特徴と、競合レンズのスペックを比較していみたいと思います。
■FE 600mm F4 GM OSSの仕様と競合レンズとの比較
FE 600mm F4 GM OSSの仕様&競合レンズ比較
FE 600mm F4 GM OSSの主な仕様と、競合レンズとの比較は以下の通りです。
メーカー | ソニー | キヤノン | ニコン |
名称 | FE 600mm F4 GM OSS | EF600mm F4L IS III USM | AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR |
発売日 | 2019年7月 | 2018年12月 | 2015年7月 |
レンズマウント | ソニーEマウント | キヤノンEFマウント | ニコンFマウント |
対応撮像素子 | 35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ |
焦点距離 | 600mm | 600mm | 600mm |
レンズ構成枚数 | 18群20枚 | 13群17枚 | 12群16枚 |
画角 | 4°10′ | 4°10′ | 4°10′ |
開放絞り | F4 | F4 | F4 |
最小絞り | F22 | F32 | F22 |
絞り羽根枚数 | 11枚 | 9枚 | 9枚 |
円形絞り | ○ | ○ | ○ |
最短撮影距離 | 4.5m | 4.2m | 4.4m |
最大撮影倍率 | 0.14倍 | 0.15倍 | 0.14倍 |
フィルター径 | 40.5mm:差し込み式 | 52.0mm:差し込み式 | 40.5mm:差し込み式 |
フードタイプ | 丸型かぶせ式 | 丸型かぶせ式 | 丸型かぶせ式 |
最大径×長さ | 163.6×449.0mm | 168.0×448.0mm | 166.0×432.0mm |
質量 | 3,040mm | 3,050g | 3,810g |
希望小売価格 | 1,795,000円+税 | 1,820,000円+税 | 1,475,000円+税 |
ニコンのAF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VRに関しては発売年が2015年であることもあり、スペック的にはキヤノンのEF600mm F4L IS III USMと今回発表されたFE 600mm F4 GM OSSと比較すると本体重量が大きくなっていますが、全長の短さや価格の安さは魅力です。
スペック的にはキヤノンとソニーは僅差となっており、いずれもレンズエレメントをレンズ後ろ側に配置することで軽量化を果たしたレンズ構成となっており、大幅な軽量化と良好な重量バランスを実現しているのが特徴です。
残るはFE 200-400mm F4 GM OSS 1.4x テレコンバーターのみ
遂に悲願とも言えるレンズ、600mm/F4をラインナップしたソニーは、着々とオリンピックやワールドカップクラスのプロスポーツカメラマン市場に切り込んでいく準備が進んでいると言えるでしょう。
残るはオリンピックやワールドカップで現在最も使われていると言われている大口径超望遠ズームレンズ、EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×やAF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VRに匹敵するレンズ、FE 200-400mm F4 GM OSS 1.4x テレコンバーターのみとなりました。
Reported by 正隆