GODOXストロボは次世代のスタンダードとなるか!?

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GODOXというメーカーをご存じですか?GODOXは、1993年に設立された写真用ライティング機材のメーカーで、急成長し最近日本でもググっと知名度が上がってきました。

そこで今回は、最近注目されているGODOXのライティング機材についてご紹介します。



■GODOXの特徴


その特徴は、競争力のある価格、高性能、高品質といったもので、スタジオライト、ポータブルライト、パワーパック、ビデオライト、マクロライト、ストロボ、リモコン、及びそれらのアクセサリーを取り扱っています。

ライティング関係の様々な商品を取り扱っていますが、代表的な製品の一つは、WITSTRO Powerful & Portable Flash AD180AD360があります。

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AD180とAD360の比較

モデル AD180 AD360
出力 180W 360W
ガイドナンバー(ISO100) GN60 GN80
28ミリメートルをカバー
垂直回転角度 90°~-15°
水平回転角度 0~270°
電源 GODOX PB960リチウムパワーパック
フルパワー発光回数(PB960パワーパック付き) 900回 450回
リサイクルタイム(PB960パワーパック付き) 約0.05~2.6s 約0.05~4.5s
色温度 5600±200K
閃光時間 1 / 300S~1 / 10,000秒
サイズ(フラッシュランプ&リフレクターは含まず) 205 x 90 x 70 mm 220 x 95 x 75 mm
重量(フラッシュランプ&リフレクターを含まず) 550グラム 780グラム

比較表をご覧頂ければお分かりのように、何と言ってもその発光量が特徴で、AD360はGN80(360W相当)です。

これは小型モノブロックストロボに匹敵する発光量で、更にリフレクターを通してアンブレラを取り付けたり、様々なライトシェーピングツールを利用できます。

小型モノブロックストロボの変わりになると言っても過言ではありません。また、リサイクルタイムや発光回数も優れているため、携帯性だけでなく使い勝手も十分かと思います。

調光に関してですが、TTL調光こそ効きませんが、ワイヤレスフラッシュトリガーFT-16を使用して複数台の無線操作が可能です。

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ライトスタンド+アンブレラ+WITSTROでモノブロックストロボと同等のライティングか可能であれば、機動性は大きく上がります。

また、高い天井に向けてフル発光のバウンスが殆どになるブライダルでもこの発光回数とGN80という光量は相当効くのではないかと思います。

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また、放電管を手軽に取り替えられるというのも魅力の一つのように思います。

一般的なクリップオンストロボでは、発光管が切れた際に修理に出さねばならず、そのタイミングも読みづらいため、予備のストロボも携帯する必要がありますが、WITSTROではスペアの放電管だけを予備で携帯しておくという方法もあります。

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このクラスのライティング機材を使われる方ならマニュアル調光は問題ないでしょうから、この携帯性は車を使えないロケや出張には活躍するのではないでしょうか。

■使いやすい高性能ストロボ、VINGシリーズ


もう一つGODOXを代表する製品としてVINGシリーズがあります。

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先ほどご紹介したWITSTROシリーズはモノブロックストロボ並の光量を圧倒的な携帯性で得られることや、多彩なライトシェーピングツールが使えることなどが特徴であると申し上げました。

しかし電源部が別であったり、一般的なクリップオンストロボより重いことは、カメラのホットシューに付けて手持ちで使う場合などはネックになるでしょう。
またTTL調光が効けばもっと気楽に使えるのにという意見もあるでしょう。

そこでご紹介するのが、GODOXを代表するもう一つのハイスペックライティングツールがVINGシリーズです。

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V860仕様表

モデル V860CV860N
•タイプ
タイプ V860C Canon E-TTL II対応
V860N Nikon i-TTL II対応
対応カメラ V860C Canon EOS E-TTL II対応機
V860N Nikon i-TTL対応機
ガイドナンバー(1/1電力の@ 105ミリメートル) 58(メートル ISO 100)/ 190(フィートISO 100)
照射範囲 ●24mm~105mm(ワイドパネル14mm)
●オートズーム
●手動ズーム
●スイング/チルトフラッシュヘッド(バウンス可):-7°~0°(水平)~360°垂直90°
フラッシュ時間 300分の1〜20000分の1秒
•露出制御   
露出制御システム V860C E-TTL II自動調光+マニュアル発光
V860N i-TTL自動調光+マニュアル発光
ストロボ調光補正(FEC) 1/3段ステップで±3段
FEロック <FEL>ボタンまたは<>ボタンで
同期モード ハイスピードシンクロ、先幕シンクロ、及び後幕シンクロ(1/8000秒まで)
マルチフラッシュ 供給(最大100倍、199Hz)
•ワイヤレスフラッシュ
ワイヤレスフラッシュ機能 マスター、スレーブ、オフ、S1、S2
制御可能なスレーブグループ 図3(A、B、およびC)
送信範囲(約) ●屋内:12 49.2フィートメートル/ 39.4~15●アウトドア:8 32.8フィートメートル/ 26.2~10
●マスターユニット受信角:40°、水平±30°垂直±
チャネル 4(1、2、3、及び4)
スレーブレディインジケータ 2つの赤いインジケータが点滅します
モデリング発光 カメラの絞り込みボタンで発光
•オートフォーカスアシストビーム
有効範囲(約) センター:0.6m~10m/ 2.0~32.8フィート周辺:0.6~5メートル/ 2.0~16.4フィート
電源
電源 11.1V / 2000mAhのリチウムイオンポリマー電池
リサイクルチャージタイム 1.5秒。チャージ完了時、赤のLEDインジケータが点灯します。
フルパワー発光回数 約650
パワーセービング 自動的に電源をオフにします。アイドル運転の90秒
同期トリガモード ホットシュー、2.5ミリメートル同期回線、無線制御ポート
色温度 5600±200K
大きさ
幅x高さx奥行き 64 x 76 x 190 mm
バッテリなし重量 420g
バッテリーと重量 540g

となっています。こちらのVINGシリーズは、WITSTROシリーズと比較して発光量では劣ります。

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GN58はNikon、Canonのクリップオンストロの上位機種と比較して格別強力という訳ではありませんが、TTL調光による純正同等の使い勝手に加えて、電源の違いに由来する圧倒的なリサイクルチャージタイムチャージタイムの短さや発光回数は純正にはない魅力です。

また実売価格が20,000円程度というのも魅力で、2台買っても純正同クラスよりも安くなる計算です。

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■GODOXはプロ・ハイアマチュアのスタンダードとなる?


プロの現場でも続々導入されているGODOX。安いだけじゃない、性能が良いだけじゃない、安くて高性能!皆さんも一度試してみてはいかがでしょう?

画像:GODOX

Reported by 正隆