今日は来るキヤノンの人気エントリーフルサイズ一眼レフシリーズEOS 6D後継機、EOS 6D Mark IIの詳細なスペックを仕様表も含めて予想してみたいと思います。
■EOS 6D Mark IIの画質面での進化点
デュアルピクセルCMOSセンサーを主力に
EOS 6Dでは約2020万画素CMOSイメージセンサーを採用したキヤノンですが、EOS 6D Mark IIではある程度画素数を上げて2400〜2800万画素程度のデュアルピクセルCMOSイメージセンサーを採用するではないかと予想されます。
キヤノンは最近フラッグシップ機であるEOS-1D X Mark IIにもデュアルピクセルCMOSイメージセンサーを採用しており、キヤノンの大きな売りとしていきたいという意志を感じます。
ラインアップ上のヒエラルキーとしては、EOS 5D Mark IVをスペックで超えてくるというのは考え難いため、様々な面でEOS 5D Mark IIIあたりのスペックが目安になるかと思います。
また画像処理エンジンに関しては現在はDigic 6+がキヤノン機の最高性能プロセッサーとなっていますが、来年発売が予想されるEOS 6D Mark IIでは、Digic 7が採用される可能性もあります。
■オートフォーカス性能はどうなるのか?
エントリーモデルとは呼べないオールラウンダーモデル
オートフォーカスはEOS 6Dの最大の弱点と言えると思います。画質面ではEOS 5D Mark IIIに勝るとも劣らないEOS 6Dですが、オートフォカースに関しては11点ということで、見劣りする部分があります。
EOS 5D Mark IVの9月の登場が予想されており、EOS 5D Mark IVにはEOS-1D X Mark IIのオートフォーカスモジュールが、EOS 6D Mark IIには、EOS 5D Mark IIIで採用された61点AFモジュールがEOS 6D Mark IIに繰り下げで採用される可能性が高いと考えられます。
■連写性能はどうなるのか?
連写性能はEOS 6Dは最高約4.5コマ/秒ですが、EOS 6D Mark IIでは6〜8コマ程度までは連写性能を上げてくることが考えられます。また連続撮影枚数に関しても、秒間コマ数の向上に合わせて向上することが予想されます。
EOS 6DではJPEGで約73枚、RAWで約14枚ですが、こちらもバッファメモリーの増強でJPEGでEOS 6D Mark IIでは、約130枚、RAWで約24枚程度が妥当なところでしょう。
■気になる記録メディアは?
メディアですが、4K動画を考えると、CFastもしくはSDXC(UHS-II対応)の搭載が妥当なところですが、EOS 6D Mark IIを購入される層は高価なCFastを希望しているとは思えず、SDXC(UHS-II対応)を採用する可能性が高いと考えられます。
またEOS 6Dで要望の多かったダブルスロットを搭載してくるでしょう。キヤノン機ではこれまでEOS 5Ds/EOS 5Ds RでさえSDカードスロットはUHS-IIに対応していませんでしたが、EOS 6D Mark IIでは4K動画や時代の流れを考えると、UHS-IIに対応してくるものと考えられます。
■4K動画は搭載されるのか?
この春キヤノンはEOS-1D X Mark IIで4K/60p動画を搭載しましたが、EOS 5D Mark IVやEOS 6D Mark IIでは4K動画が搭載されることが予想されます。
ただ画像処理エンジン(Digic 6+)を2機搭載しているEOS-1D X Mark IIと違い、画像処理エンジンが1機となるEOS 6D Mark IIでは、4K/30pの搭載が本命と考えられます。
来年発売のEOS 6D Mark IIではDigic 7が搭載される可能性もありますが、1機で4K/60p動画の処理が可能であったとしても排熱スペースなどの関係もあり、4K/60pが搭載される可能性も有るといったレベルでしょう。
※PowerShot G7 X Mark IIにはDigic 7が搭載されていますが、コンパクトデジタルカメラ用のDigicエンジンと一眼用のものは中身が異なります。
■ボディデザインは?
ボディデザインに関しては若干の変更が考えられますが基本的にはキープコンセプトとなるでしょう。軽量なフルサイズ一眼レフであることもEOS 6Dシリーズの大きな売りの一つですから、ボディサイズも大型化するとは考えにくく、その結果液晶画面サイズも引続き3.0型が採用されると予想されます。
若干の進化としては、液晶モニターがタッチパネル化したり、マルチコントローラー(フォーカスセレクターレバー)が搭載される可能性も考えられます。バリアングル液晶が採用されるかは不明ですが、採用されれば喜ばれる方の方が多いかと思います。
■EOS 6D Mark IIの発売時期と価格は?
気になるEOS 6D Mark IIの発売時期ですが、9月のフォトキナでEOS 5D Mark IVが発表される可能性が高いため、EOS 6D Mark IIはそこから半年程度はズラして発売される可能性が高いでしょう。
2017年2〜4月あたりに発表されるのではにかと考えられます。EOS 6Dの価格com初出の際の最安値が178,198円であり、エントリーフルサイズ機としてEOS 6D Mark IIも価格帯はそれほど変わらないと考えられます。
そのため恐らく価格com最安値でボディ単体18〜20万程度が売り出し価格となるのではないかと思います。
■EOS 6DとEOS 6D Mark IIの仕様比較
EOS 6D vs EOS 6D Mark II(予想)仕様比較 | ||
機種 | EOS 6D | EOS 6D Mark II |
有効画素数 | 約2020万画素 | 約2420万画素 |
撮像素子 | 約35.8×23.9mm | 約36×24mm |
画像処理エンジン | DIGIC 5+ | DIGIC 6+ |
記録媒体 | SDXC(UHS-I対応) | SDXC(UHS-II対応)ダブルスロット |
ファインダー視野率 | 上下/左右とも約97% | 上下/左右とも約100% |
ファインダー倍率 | 約0.71倍 | 約0.71倍 |
アイポイント | 約21mm | 約21mm |
シャッタースピード | 1/4000~30秒 | 1/4000~30秒 |
ストロボ同調速度 | 1/180秒 | 1/200秒 |
秒間コマ数(AF追随) | 最高約4.5コマ/秒 | 最高約7コマ/秒 |
連続撮影枚数(RAW/14ビット) | 約14枚 | 約24枚 |
連続撮影枚数(JPEG/FINE) | 約73枚 | 約130枚 |
常用ISO感度 | ISO100〜12800 | ISO100~51200 |
最高ISO感度 | ISO25600 | ISO51200 |
フォーカスポイント | 11点 | 61点 |
クロスタイプセンサー | 1点 | 41点 |
F8対応測距点 | 0点 | 61点 |
AF検出範囲 | -2~+18EV | -4~+18EV |
調光センサー | 63分割TTL開放測光 | 15万画素RGB+IR測光センサー |
動画記録形式 | MOV | MOV |
動画記録画素数 | 1920×1080:FHD 1280×720:HD |
4096×2160:4K 1920×1080:FHD 1280閥20:HD |
フレームレート | 30p/25p/24p:FHD 60p/50p:HD |
4K:60p/30p/25p/24p Full HD:120p/100p Full HD:60p/50p Full HD:30p/25p/24p HD:120p/60p |
圧縮形式 | H.264/MPEG-4 | H.264/MPEG-4 |
モニター種別 | 3.2型TFT液晶モニター | 3.2型TFT液晶モニター |
モニター解像度 | 約104万ドット | 約162万ドット |
タッチパネル | なし | あり |
Wi-Fi | なし | なし |
Bluetooth | なし | あり |
GPS | なし | なし |
バッテリー寿命 | 約850枚 | 約920枚 |
大きさ | 約152.0×116.4×76.4mm | 約150×115.5×77.0mm |
重量 | 約860g(ボディのみ) 約950g(CIPA準拠) |
約870g(ボディのみ) 約960g(CIPA準拠) |
Reported by 正隆