熊本地震の影響により、SONYイメージセンサー部門の営業損失は300億円

SONY熊本テクノロジーセンター

ソニーが熊本地震によるSONY熊本テクノロジーセンターの普及状況と、業績に関する影響報告を行っています。



■ソニー熊本テクノロジーセンターの現状


ソニーセミコンダクタ、熊本テクノロジーセンターは熊本地震の影響により地震発生直後より生産活動を停止。熊本テクノロジーセンターは同社の主力事業の一つであるイメージセンサーの基幹工場でもあるため、熊本テクノロジーセンターの稼働停止はデジタルカメラ業界へも大きな影響を与えています。

熊本テクノロジーセンターは低層階と高層階の2層構造になっています。低層階でウェハー製造を行い、高層階で組み立て工程を行っています。

この2層構造はそれぞれ独立した基礎部分を持っており、高層階の方が地震の際より大きく揺れるため、その揺れが低層階に影響を及ぼさないようになっています。

熊本テクノロジーセンター基本構造

同テクノロジーセンターのうち、低層階のウェハー工程は5月21日より順次再開。稼働率を徐々に上げているとのこと。高層階に位置する測定工程および組立工程など、他の工程は5月中旬より段階的に稼動を再開しているとのことです。

地震による影響により、通期の業績見通しはイメージセンサーを扱うデバイス部門で400億円の営業損失を見込んでいるとのこと。また外販用のカメラモジュールは開発・製造を中止するとのこと。

ソニーのイメージセンサーはキヤノン・ニコン・リコー(ペンタックス)・オリンパス・フジフイルムなど多くのカメラメーカーのコンパクトデジタルカメラやレンズ交換式カメラに採用されており、ソニーのみならず他カメラメーカーの製品への影響もかなりあるのではないかと考えられます。

またソニー自身ミラーレス市場を始め、世界有数のカメラメーカーでもあるため、ソニーの今後の新製品への影響も計り知れません。

デジタルカメラを含むイメージング・プロダクツ&ソリューション分野は売上高が前年度比22.5%減の5300億円、営業利益が同533億円減の160億円。デジタルカメラおよび放送用・業務用機器などの大幅な減収を見込むとのこと。

画像:SONY,MONOist

Reported by 山﨑将方