ニコンはグループの光学設計部門を再編し、新たに「光学本部」を設立したことを発表しました。これまで各事業部内に分散していた光学設計を「光学本部」として一堂に集約し、多機能化と柔軟なリソース展開を実現することで、ビジネスチャンスを逃さない体制を構築し競争力を高めていくとのこと。
100年目の大改革。今回はこのニコン光学本部新設のニュースをご紹介します。
■ニコン「光学本部」ってなに?その目的は?
光学本部ってなに?
今回ニコンが新設した光学本部は、
- 光学機器
- 光学ソリューションに関わるレンズ設計
- メカ設計
- システム設計
などを集約した組織です。
これまで事業部ごとに保有していた光学設計に関する技術や知識を、新設された「光学本部」に集約し、より柔軟な開発体制を実現させるとのこと。ニコンはこれによって光学部品の生産技術の強化に加え、競争力を最大限に高められるとしています。
バラバラに存在していた様々な開発リソースを集約すれば、開発速度の大幅な向上や柔軟性が得られることでしょう。
100年目大改革、そして次の100年を目指す新たなるストーリー
この決定は2016年11月に発表した構造改革プランに基づくもので、ニコン及びニコングループ各社が保有する光学部品の生産機能に関しても栃木ニコンに集約し、2017年2月1日から既に稼働しているとのことです。
ここ最近DLシリーズの発売中止やリストラなど暗い話の多かったニコンですが、ここにきて大幅な改革を行って再生を図るとのことで、これからのニコンに大きな期待ができるニュースと言えるでしょう。
画像:Nikon
Reported by 正隆