SONY ALPHA RUMORSとDPREVIEWにα9のオーバーヒート(熱停止)に関する情報が掲載されています。静止画撮影時でもオーバーヒートによって止まってしまうことがあり、また電子シャッターによるバンディングノイズや星を撮影した際に星が消えてしまう現象なども簡単に掲載されています。
そこで今回はこのα9のオーバーヒートに関するレビューをご紹介します。
■α9のオーバーヒート(熱停止)に関する情報
that1cameraguyのレビュー
SONY ALPHA RUMORSの方はYouTubeに投稿された動画レビューが元になっています。
- that1cameraguy(YouTubeのハンドルネーム)によるα9のテスト
- 私は水泳の試合でα9を使用してみた
- すると、オーバーヒートのインジケーターは華氏81度(摂氏27.2度)の環境で20分以内に点灯した
- これは私が本来「プロ機」とは呼ぶものとは少し違う
- α9には多くの素晴らしい点があるが、ソニーが本格的なスポーツ用のカメラとしてα9を発売していることを考えると、これは私の撮影において大きな問題だ
DPREVIEWのレビュー
DPREVIEWの方のオーバーヒートに関するレポートはWilliam Pripさんによるものです。
- 私は昨日α9を受け取り、今朝それを使って公園で1時間使い、α9とOM-D E-M1 Mark IIのパフォーマンスを比較してみた
- 私はα9の方が気に入った。そして液晶モニターを見てみると(FE 85mm F1.8と50-100mm F1.8 DC HSM Artを使用)α9は素晴らしい性能を示していた
- しかし不安なのは、高温警告が出てしまったことだ
- 確かに私は太陽の下でα9を使用していたが、この日のニュージャージー州の気温は華氏65度(摂氏18.3度)しかなく、恐らく40〜45分間撮影していたが、動画は撮っていなかった
- 私はスリープタイマーを10秒に設定した。しかし夏場や暖かい日の撮影を考えると少し心配だ
the last wordのレビュー
the last wordによると、α9が天体撮影において、電子シャッターを使用した際に星が消えてしまう現象が起こる問題があるとのこと。ただし、これは物理シャッターでは起こらず、ファームアップデートで解決できる問題であるとも伝えています。
SONY ALPHA RUMORSによるまとめ
SONY ALPHA RUMORSはこれらの報告に対して以下のように答えています。
- これらの報告にはガッカリさせられたが、新機種ではこうした問題を見つかることは普通のことで、私はソニーがこれらの問題を修正、もしくは軽減してくれると信じている
- α9のファームウェアアップデートで次のことを実行してくれることを望む
- 電子シャッターモードで発生するバンディングノイズの解決
- オーバーヒート(熱停止)を軽減、または警告を遅らせることが出来るようにする
- 星を消してしまうバグを修正する
- S-Logを追加する
- また私のソニーへの提案は(以前から)同じで、次のような理由でより「大きなボディ」を作って欲しい
- オーバーヒート問題の解決
- 大きな手の人にとっても使いやすい
- バッテリーグリップなしでも大きなレンズの取り扱いが容易になる
- 私はプロ用機にとってカメラのサイズはあまり重要ではないと思っている。プロカメラマンは(カメラのサイズを)本当に気にしない
これらのレビューによると、α9は小型軽量ボディにハイスペックを盛り込んでいるせいか、排熱に関して厳しい部分があるようで、静止画撮影時でも条件によってはオーバーヒートを起こしてしまうとのこと。
二人のフォトグラファーは屋外での撮影が多いスポーツ用のプロ機としてこれは問題であると苦言を呈しています。
ただしこの二人のフォトグラファーも、α9のその他の性能や画質に関しては高く評価しており、それだけにオーバーヒートの問題は残念であるといったことのようです。
参考:SONY ALPHA RUMORS,DPREVIEW,the last word
画像:SONY
Reported by 正隆