DxO MARKにソニーのα9のダイナミックレンジや高感度など画質に関するα7シリーズやキヤノン・ニコンのハイエンド機との比較レビューが掲載されています。
そこで今回はこのα9の画質レビューの記事をご紹介します。
■α9の画質評価
DxO MARKによるα9の基本仕様と画質のレビューは以下の通りです。
α9のトピック
- 2,420万画素のフルサイズ積層型CMOSイメージセンサー
- 20コマ/秒のAF、AE追随ブラックアウトフリー高速連写
- 1/32,000秒の高速シャッター
- カバーエリアの広い693点像面位相差オートフォーカス
- ISO204,800の最高感度
- シャッタースピード最大約5段分のボディ内5軸手ぶれ補正
- 画像処理エンジンBIONZ X
- 4K/30p動画記録
α9の潜在的な欠点
- 約480コマの撮影枚数の短さ
- 大きな手の人にとって使いにくいボタンレイアウト
α9の画質
α9の約2,420万画素のフルサイズCMOSイメージセンサーは、我々がテストした中で優れたパフォーマンスを示し、総合得点で92ポイントのスコアをマークしています。
ISO感度の3517のスコアはα7Sに次ぐものです。また基礎感度では、α9のダイナミックレンジと色深度のスコアはそれぞれ13.3EVと24.9bitで特に優れているわけではありません。
ただこれはα9が低照度環境で高速シャッターを必要とするスポーツフォトグラファーに向けて作られているためです。
RAWファイルではISO1600とISO6400でそれぞれ20bitと17bitを超える良好な色深度を実現しています。またダイナミックレンジでもISO6400まで10EVを超える優れたダイナミックレンジを提供しています。
α9はフォトグラファーに、優れた色深度、優れたダイナミックレンジ、ISO3200までの低ノイズを提供してくれます。
■α9と競合機の画質比較
α9とα7R IIとα7 IIの画質比較
α9とα7R IIを比較すると、α9は色深度とダイナミックレンジで劣るものの、高感度性能が少し勝ります。
α9とα7 IIを比較すると、α9は色深度で互角、ダイナミックレンジは劣り、高感度性能では勝るという結果になっています。
α9とEOS-1D X Mark IIとD5の画質比較
α9とキヤノンのハイエンド機であるEOS-1D X Mark IIを比較してみると、α9はEOS-1D X Mark IIに色深度で勝り、ダイナミックレンジで劣り、高感度性能で勝ります。
α9とニコンのハイエンド機であるD5を比較した場合には、α9は色深度でD5に劣り、ダイナミックレンジと高感度性能で勝るとの事。
Reported by 正隆