キヤノンは防振双眼鏡の新たなラインアップとして、強力な手ブレ補正機能「パワードIS」を搭載した新製品3機種(10×32 IS、12×32 IS、14×32 IS)を2017年11月上旬より発売すると発表しました。
そこで今回はこのキヤノンの新防振双眼鏡シリーズをご紹介します。
■10×32 IS、12×32 IS、14×32 ISの特長
「BINOCULARS」シリーズの概要
何と言ってもこのシリーズは防振双眼鏡ということで、手ぶれ補正を搭載していることによる快適な使用感が魅力のシリーズです。
キヤノンの「BINOCULARS」は防振双眼鏡としては最も売れているシリーズです、この新製品3機種は、倍率10倍の10×32 IS、12倍の12×32 IS、14倍の14×32 ISで、いずれも対物レンズ有効径は32mmとなっています。
通常手ぶれ補正がない双眼鏡では、8〜10倍程度が手持ちで快適に観望できる目安と言われていますが、防振双眼鏡ではブレの少ない快適な像を見ることが出来ます。
主な特長
- キヤノン双眼鏡で初めてシフト式の手ブレ補正機構を採用
- 低周波数の揺れに対応するパワードISに対応
- 汎用ISとの切り換えが可能
- 連続約10時間の手ブレ補正を実現
- フレアやゴーストを防ぐスーパースペクトラコーティング採用
- ホールディング性に優れた曲面デザイン
- ダブレットフィールドフラットナーレンズ採用
- 最短合焦距離2m
新手ぶれ補正機構「パワードIS」とは?
この新シリーズには、キヤノン独自の手ブレ補正機能「パワードIS」を双眼鏡に初めて搭載しています。
パワードISは従来の手ブレ補正機能に比べて体の揺れなどの大きなブレを強力に補正するため、木に止まった鳥や決まった位置を見続ける場合など、対象物があまり動かない一点を狙うシーンに効果を発揮し安定した視界を実現します。
つまり被写体を追って双眼鏡を頻繁に動かすようなことが少ないシチュエーションに適した、強力な手ぶれ補正となっており、使用者の体の揺れのようなゆっくりと大きなブレを効果的に補正します。
また、手ぶれ補正は従来のタイプと切り替えることが出来るようなっているため、シチュエーションに応じて切り替えて使い分けることが可能です。
長時間観察時の利便性が向上
手ぶれ補正機能はボタンを押している間だけ作動する操作方式に加え、上位機種で定評のある一度押すだけで連続5分間補正効果が得られる操作方式も備えているため、ボタンを押し続けることなく観察することができます。
また自動でOFFとなるため、電源の切り忘れによる意図しない電池切れのリスクを減らします。
またキヤノンの双眼鏡として初めてシフト方式の手ブレ補正機構を採用し、従来方式に比べて手ブレ補正ユニットを小型化したことで握りやすいデザインを実現しています。
防振双眼鏡比較
機種名 | 倍率 | 有効径 | 瞳径 | アイレリーフ | 合焦距離 | 重量 |
8×25 IS | 8倍 | 25mm | 3.1mm | 13.5mm | 3.5-∞m | 490g |
10×30 IS II | 10倍 | 30mm | 3.0mm | 14.5mm | 4.2-∞m | 600g |
10×32 IS | 10倍 | 32mm | 3.2mm | 14.5mm | 2.0-∞m | 780g |
12×32 IS | 12倍 | 32mm | 2.7mm | 14.5mm | 2.0-∞m | 780g |
14×32 IS | 14倍 | 32mm | 2.3mm | 14.5mm | 2.0-∞m | 775g |
12×36 IS III | 12倍 | 36mm | 3.0mm | 14.5mm | 6.0-∞m | 660g |
10×42 L IS WP | 10倍 | 42mm | 4.2mm | 16.0mm | 2.5-∞m | 1,100g |
15×50 IS AW | 15倍 | 50mm | 3.3mm | 15.0mm | 6.0-∞m | 1,180g |
18×50 IS AW | 18倍 | 50mm | 2.8mm | 15.0mm | 6.0-∞m | 1,180g |
画像:Canon
Reported by 正隆