ソニー躍進、レンズ交換式フルサイズカメラ市場でシェア1位も近い?

α9

東洋経済オンラインに、世界最大級の家電見本市「IFA 2017」でのソニーヨーロッパの粂川滋社長によるプレゼンテーションの様子が掲載されています。

それによると、ソニーは今年6月にはフルフレームのレンズ交換式カメラ市場において、ドイツ・スペイン・オーストリアでキヤノンを逆転、特にドイツでは42.1%のシェアを獲得してキヤノンの30.5%に大差を付けてシェア1位を獲得したと伝えています。

また、今後ソニーがフルサイズカメラ市場でキヤノンを抜いてシェア1位になる可能性が出てきたと伝えています。

そこで今回はこのソニーのフルサイズ市場躍進のニュースをお伝えします。

■ソニーがキヤノンを抜いてフルサイズ市場シェア1位にになる日は来るのか?


高付加価値製品へのシフトを推進するソニー

現在ソニーは様々な製品群で「プレミアムシフト」と呼ばれる高付加価値製品中心の製品展開を推進しているとのこと。

このプレミアムシフトはテレビを中心にソニーに大きな成功をもたらしており、これはデジタルカメラ分野でも同じで、ここ数年ソニーはRXシリーズなどによってプレミアムコンパクトクラスで安定してシェア上位を獲得しています。

フルサイズのレンズ交換式カメラではキヤノンに迫る勢い

さらにフルサイズイメージセンサーを採用しているレンズ交換式カメラでも、現在ソニーは2位でキヤノンの背中さえ見えてきたとのこと。

今年6月にはフルサイズ市場におけるシェアで、首位キヤノンの37.4%に対してソニーは31.8%と迫り、さらにドイツ・スペイン・オーストリアではキヤノンをも逆転、特にドイツでは42.1%のシェアを獲得してキヤノンの30.5%に大差を付けてシェア1位を獲得したと伝えています。

これは5月下旬に発売したα9の効果によるものが大きいと東洋経済オンラインは見ていますが、ソニー自身はカメラコミュニティへのアピールを地道に続けてきたことが結果繋がったものであると回答しています。

シャワー効果でエントリー層も狙っていく

粂川社長は「カメラのように趣味性の高いジャンルは、かならずシャワー効果がある」と語っています。

α9のようなハイエンドクラスで存在感を示すことがその下のクラスにも波及し、エントリークラスのモデルも売れていくと考えているとのことで、今後もフルフレーム市場でシェアを上げていくことに取り組んでいくとのこと。

またα7シリーズとα5000シリーズを比較すると、本体購入後に関連商品を購入した金額には3倍の違いがあったとのことです。

今後はサポート体制強化などで、収益性をさらに高めていくと語っています。

参考:東洋経済オンライン
画像:SONY

Reported by 正隆