若者の自動車離れも話題になる昨今、撮影地まで電車などで移動するような場合、三脚の持ち運びは「他のお客さんにぶつけてしまわないだろうか?」あるいは、「混雑した車内で邪魔にならないだろうか?」といった理由から気がひける方も多いのではないでしょうか?
また、ミラーレスカメラに代表されるような小型軽量なカメラを使用している場合、折角のカメラの携帯性を犠牲にしてしまうという理由から三脚を持ち歩かないという人も多いと思います。
そうした要因もあり、近年ではいわゆるトラベラー三脚と呼ばれるタイプの脚部を折り返すことで全高(三脚の脚を目一杯伸ばして設置した状態のこと)の割に、劇的な格納時の縮長(持ち運ぶために脚部を縮めて脚を折り返した状態)の短さを実現している携帯性の高い三脚が人気となっています。
加えて軽量化も求める向きから、カーボンパイプを使用することで軽量化を果たした、カーボントラベラー三脚の需要が増えています。
【目次】
- カーボントラベラー三脚の誕生
- カーボントラベラー三脚の生みの親、ジッツオについて
- ジッツオトラベラー三脚の基本スペック
- ジッツオのラインナップから見るトラベラー三脚のスペックの見方
- トラベラー三脚を選ぶ時のスペックの見方と注意点
- スペックの見方
- トラベラー三脚の格納状態と設置状態
- トラベラー三脚格納縮長時
- トラベラー三脚全高時
- 三脚を選ぶ際の耐荷重の注意点
- トラベラー三脚の耐荷重について
- ナットロックの優秀性
- ナットロックの操作性
- ナットロックを素早く操作するコツ
- 脚のロック・アンロックはどの段からでも大丈夫
- ナットロックのメリット、レバーロックのメリット
- カーボン脚の魅力
- カーボン脚のメリットとデメリット
- ウレタングリップは必要か不要か?
- 高品質でしっかりとした作り
- 高級感と品質に拘りぬいた作り
- 三脚によってはウェイトをかけるためのフックが付属
- フックが付いているタイプのトラベラー三脚の使い方
- フックにかけるウェイトは専用品でなくても大丈夫
- 一脚としても使えるトラベラー三脚もある
- 一脚として使えるトラベラー三脚もある
- 一脚の使い所とメリット
- 正直一脚を使うなら専用品を買った方が良い
- ジッツオ自由雲台の魅力
- GH1382QDとGH1382TQD
- ジッツオ自由雲台と世界標準となったアルカスイス互換プレート
- 結局カメラも三脚も可動部分が大切
- 自由雲台(ボール雲台)のメインノブの重要性
- メインロックノブの感触に注目しよう
- 水準器(レベラー)は今でもロマン
- 電子水準器の普及と水準器のロマン
- 三脚を使う意義は沢山ある
- 三脚を使えば最高画質を引き出せる
- 三脚を使うことで楽になるタイムラプス撮影
- 変わりゆく世情と、変わらない三脚の価値
- カーボントラベラー三脚の時代が来た
そこで今回は、そうした現代人の撮影スタイルにピッタリのカーボントラベラー三脚について、カーボントラベラー三脚の元祖にして最高峰であるジッツオのトラベラー三脚を例に、その魅力と選び方について解説させて頂きたいと思います。