カメラメーカーシェア発表!BCN 2019

BCN AWARDは、全国の量販店の実売POSデータを日次で収集・集計した「BCNランキング」に基づき、 カメラやレンズ製品などの年間(2018年1月1日-2018年12月31日)販売台数1位のトップベンダーの功績を讃える、非常に知名度のあるマーケティング会社の賞です。

目次
  • デジタル一眼レフ部門
    • ニコンが更にシェアを上げた一眼レフ部門
  • ミラーレス部門
    • 遂にキヤノンがミラーレスでも首位に
  • コンパクトデジタルカメラ部門
    • ニコンが大幅シェアアップで遂にトップブランドに
  • 交換レンズ部門
    • レンズでもシェアを伸ばしたニコン
  • ビデオカメラ部門
    • パナソニックがシェア拡大、ソニーとJVCケンウッドを引き離しにかかる
  • アクションカム部門
    • GoPro圧倒、格安メーカーも躍進
  • 三脚・一脚部門
    • Vitec Groupが一気に躍進
  • カメラバッグ部門
    • ハクバ強し。Vitec Groupはここでも登場
  • インクジェットプリンタ部門
    • 2強の熾烈なトップ争いは続く

今回は2018年最も売れたメーカーはどこなのか?そのシェアが遂に明かされる!



■デジタル一眼レフ部門


1位 2位 3位
2019 キヤノン(57.4%) ニコン(39.3%) リコー(3.1%)
2018 キヤノン(61.1%) ニコン(34.4%) リコー(4.2%)
2017 キヤノン(63.3%) ニコン(31.6%) リコー(4.8%)
2016 キヤノン(56.2%) ニコン(36.7%) リコー(6.7%)
2015 キヤノン(54.7%) ニコン(39.1%) リコー(4.5%)
2014 キヤノン(49.2%) ニコン(42.5%) リコー(5.2%)
2013 キヤノン(52.7%) ニコン(35.1%) ソニー(7.1%)
2012 キヤノン(46.3%) ニコン(39.2%) ペンタックス(7.5%)

ニコンが更にシェアを上げた一眼レフ部門

デジタル一眼レフ部門は長い間、1位キヤノン、2位ニコン、3位リコーイメージング(ペンタックス)が定位置となっています。

2017年大幅にシェアを回復させたニコンでしたが、BCN AWARD 2019ではさらにそのシェアを4.9%も伸ばし、一時はトップのキヤノン比で約50%しかなかったシェアを、BCN AWARD 2019では68%まで盛り返しています。

ニコンとしては相変わらず昨年に引き続きD850が好調のようで、高い評価を得ています。

キヤノンはシェアを下げたと言っても相変わらずそのシェアは紛れもないトップであり、今後はニコン共々一眼レフをから緩やかにミラーレスへの主軸を移していく予定なのでしょう。

リコーは3年連続でシェアを落としており、リコーファンとしては起死回生のために何か用意しているのか気になるところでしょう。

 

■ミラーレス部門


1位 2位 3位
2019 キヤノン(31.6%) オリンパス(23.5%) ソニー(22.7%)
2018 オリンパス(27.7%) キヤノン(21.3%) ソニー(20.2%)
2017 オリンパス(26.8%) キヤノン(18.5%) ソニー(17.9%)
2016 オリンパス(34.5%) ソニー(24.8%) キヤノン(13.6%)
2015 ソニー(34.3%) オリンパス(22.3%) パナソニック(11.9%)
2014 オリンパス(28.9%) ソニー(26.5%) パナソニック(14.2%)
2013 オリンパス(29.8%) パナソニック(23.3%) ソニー(20.1%)
2012 オリンパス(36.6%) パナソニック(29.3%) ソニー(27.3%)
2011 パナソニック(38.7%) ソニー(32.2%) オリンパス(29.1%)

遂にキヤノンがミラーレスでも首位に

ミラーレス部門はキヤノンがなんと昨年から10%以上もシェアを上げ、宣言通り遂にミラーレスでもトップの地位を獲得しました。

昨年春に2018年はキヤノンがミラーレスでも首位になると予想しましたが、予想通りの首位、また予想を大幅に上回る大佐での首位となりました。

何かと話題となるフルサイズミラーレスですが、カメラ市場全体で見ると台数面での存在感は小さいようで、既にキヤノンはミラーレス市場でも頭ひとつふたつ抜けた印象です。

2位のソニーはオリンパスとの差をわずか0.8%まで縮めており、オリンパスを射程に捉えたと言えるでしょう。

長らくミラーレス業界で首位の座を守って来たオリンパスですが、昨年はニコン・キヤノンのZ6Z7EOS Rとソニーのα7 III対決に話題を奪われ2位へと転落しましたが、間も無く予定されているOM-D E-M1Xでどれだけ注目を集められるかがポイントになりそうです。

 

■コンパクトデジタルカメラ部門


1位 2位 3位
2019 ニコン(31.5%) キヤノン(29.8%) ソニー(11.9%)
2018 キヤノン(27.9%) ニコン(25.5%) カシオ(17.2%)
2017 キヤノン(27.3%) ニコン(22.1%) カシオ(19.3%)
2016 キヤノン(30.5%) ニコン(21.0%) カシオ(14.8%)
2015 キヤノン(28.7%) ニコン(15.3%) カシオ(15.2%)
2014 キヤノン(20.0%) ニコン(15.5%) ソニー(15.4%)
2013 キヤノン(17.6%) ソニー(16.5%) ニコン(14.1%)
2012 キヤノン(16.9%) ソニー(15.1%) カシオ(13.9%)
2011 キヤノン(19.0%) カシオ(15.2%) パナソニック(13.9%)
2010 キヤノン(19.6%) カシオ(18.6%) パナソニック(14.6%)
2009 キヤノン(18.3%) カシオ(15.4%) パナソニック(15.2%)
2008 キヤノン(19.8%) 松下電器産業(16.1%) ソニー(14.1%)
2007 キヤノン(21.0%) カシオ(16.3%) ソニー(15.2%)
2006 キヤノン(18.5%) カシオ(14.7%) 松下電器産業(12.7%)

ニコンが大幅シェアアップで遂にトップブランドに

コンパクトデジタルカメラ部門に関しては10年以上にわたってキヤノンがシェアトップの座を堅持していましたが、2018年通年で遂にニコンがトップブランドとなりました。

もしキヤノンがコンパクトデジタルカメラ部門でもシェアトップだった場合、キヤノンは一眼レフ、ミラーレス、コンデジ、交換レンズ全てでトップシェアとなっていましたが、それを阻止したのはやはりニコンでした。

ニコンは35mm判換算画角で24-3000mm相当という途方も無い超弩級のズームカメラ、COOLPIX P1000のような高級機で話題を作りつつ、他のメーカーが力を入れていない安価なクラスや防水カメラまでカバーし続けたのが勝因となったようです。

ただし2位のキヤノンも3位のソニーもシェアを伸ばしており、カシオがデジタルカメラ事業から撤退したことで、その分のシェアを上位3社がごっそり攫っていったようです。

 

■交換レンズ部門


1位 2位 3位
2019 キヤノン(20.7%) シグマ(15.7%) ニコン(13.7%)
2018 キヤノン(21.9%) シグマ(16.2%) タムロン(13.7%)
2017 キヤノン(24.0%) シグマ(14.3%) ニコン(12.5%)
2016 キヤノン(24.1%) ニコン(15.2%) シグマ(13.5%)
2015 キヤノン(21.2%) ニコン(15.2%) シグマ(13.3%)
2014 キヤノン(20.2%) ニコン(18.9%) シグマ(12.6%)
2013 キヤノン(23.3%) ニコン(19.6%) タムロン(14.5%)
2012 キヤノン(21.7%) タムロン(20.3%) ニコン(19.7%)
2011 キヤノン(24.9%) ニコン(20.4%) タムロン(15.5%)
2010 キヤノン(26.3%) ニコン(23.3%) シグマ(14.1%)

レンズでもシェアを伸ばしたニコン

交換レンズに関してはキヤノン、シグマが今年も1位・2位を堅持したもののいずれもシェアとしては微減しており、BCN AWARD 2018ではシェア4位であったニコンが、タムロンを逆転して3位に上がって来ています。

 

■ビデオカメラ部門


1位 2位 3位
2019 パナソニック(45.8%) ソニー(35.1%) JVCケンウッド(13.1%)
2018 パナソニック(42.0%) ソニー(38.9%)  JVCケンウッド(16.4%)
2017 パナソニック(41.8%) ソニー(36.0%) JVCケンウッド(19.9%)
2016 パナソニック(37.8%) ソニー(36.7%) JVCケンウッド(20.3%)
2015 ソニー(43.0%) パナソニック(30.3%) JVCケンウッド(16.2%)
2014 ソニー(37.1%) パナソニック(27.8%) JVCケンウッド(24.4%)
2013 ソニー(40.2%) パナソニック(24.8%) JVCケンウッド(18.2%)
2012 ソニー(33.6%) パナソニック(25.6%) JVCケンウッド(16.9%)
2011 ソニー(37.7%) パナソニック(21.5%) キヤノン(13.6%)
2010 ソニー(40.8%) パナソニック(24.4%) 日本ビクター(20.3%)
2009 ソニー(36.1%) パナソニック(20.9%) 日本ビクター(20.7%)
2008 ソニー(38.5%) ビクター(20.7%) 松下電器産業(15.9%)
2007 ソニー(35.5%) ビクター(18.8%) キヤノン(16.3%)
2006 ソニー(38.6%) 松下電器産業(21.1%) キヤノン(16.4%)
2005 ソニー(44.1%) キヤノン(19.9%) 松下電器産業(18.6%)

パナソニックがシェア拡大、ソニーとJVCケンウッドを引き離しにかかる

ビデオカメラ部門はパナソニックが4年連続でシェア1位を獲得し、ソニーおよびJVCケンウッドとの差を広げつつあります。

昨今のパナソニックの動画機能は、スチールカメラの方でも非常に高く評価されており、私も時々受ける動画撮影時は、LUMIX GH5/LUMIX GH5Sを使用していますが、画質・使い勝手ともに気に入っています。

2015年までソニーは長い間シェアトップであり、空間光学手ぶれ補正などで民生用ビデオカメラでも高い人気を誇っていましたが、この数年はパナソニックワイプ撮りや動画品質の向上でトップブランドの座をパナソニック奪われています。

レンズ交換式カメラの方でも、パナソニックとソニーは動画用途でハイレベルな戦いを繰り広げており、LUMIXシリーズとαの今後の戦いに注目されます。

 

■アクションカム部門


1位 2位 3位
2019 GoPro(74.3%) ソニー(8.5%) SAC(7.2%)
2018 GoPro(67.2%) ソニー(9.5%) パナソニック(7.3%)
2017 GoPro(51.2%) ソニー(15.5%) パナソニック(13.7%)
2016 GoPro(33.9%) ソニー(25.4%) パナソニック(20.5%)

GoPro圧倒、格安メーカーも躍進

アクションカムは昨年もHERO 7が人気を博した王者GoProがさらにシェアを伸ばし、その地位を圧倒的なものとしています。

ソニーとパナソニックがアクションカムにそれほど注力していないこともあって、アクションカム部門は今後GoProと今回3位に初ランクインしたSACのような激安アクションカムメーカーが、市場を構成していくことになるのかも知れません。

 

■三脚・一脚部門


1位 2位 3位
2019 ハクバ写真産業(17.2%) Vitec Group(17.1%) ベルボン(16.1%)
2018 ハクバ写真産業(17.1%) ベルボン(16.8%) スリック(12.1%)
2017 ベルボン(18.2%) ハクバ写真産業(13.8%) スリック(10.3%)
2016 ベルボン(21.0%) ハクバ写真産業(12.9%) 新東京物産(11.5%)
2015 スリック(18.9%) ハクバ写真産業(17.1%) ベルボン(16.9%)
2014 スリック(25.7%) ハクバ写真産業(18.3%) ベルボン(9.4%)
2013 スリック(24.9%) ハクバ写真産業(17.5%) Joby(10.2%)
2012 スリック(28.9%) ハクバ写真産業(18.2%) Joby(13.2%)

Vitec Groupが一気に躍進

三脚部門はハクバ写真産業が首位の座を堅持したものの、マンフロットやジッツオを擁する、Vitec Groupが一気にシェアをあげて2位にランクインして来ました。

Vitec Groupは近年メディア露出やイベントの開催など、非常に精力的三脚普及に力を尽くしたことが勝因となりました。

私のお気に入りは三脚がGK3532-82QD、一脚がGM2542ですが、日本を代表する三脚ブランドであるスリックとベルボンにも巻き返しを期待したいところです。

 

■カメラバッグ部門


1位 2位 3位
2019 ハクバ写真産業(30.3%) エレコム(18.8%) Vitec Group(6.9%)
2018 ハクバ写真産業(26.7%) エレコム(20.4%) Lowepro(シェア5.0%)
2017 ハクバ写真産業(25.0%) エレコム(20.2%) ニコン(4.5%)
2016 エレコム(27.4%) ハクバ写真産業(18.6%) キヤノン(4.8%)
2015 エレコム(33.2%) ハクバ写真産業(16.4%) ソニー(5.1%)
2014 エレコム(29.1%) ハクバ写真産業(13.7%) サンワサプライ(9.2%)
2013 エレコム(30.8%) サンワサプライ(15.1%) ハクバ写真産業(13.8%)

ハクバ強し。Vitec Groupはここでも登場

カメラバッグ部門ではハクバ写真産業が昨年から更にシェアを大幅にあげて、シェアトップを守りました。

3位に登場したのはまたもVitec Groupで、マンフロットのカメラバッグなどが人気なのかも知れません。

 

■インクジェットプリンタ部門


1位 2位 3位
2019 エプソン(44.9%) キヤノン(42.4%) ブラザー(11.8%)
2018 キヤノン(44.3%) エプソン(42.5%) ブラザー(12.1%)
2017 キヤノン(45.9%) エプソン(40.4%) ブラザー(11.6%)
2016 キヤノン(45.5%) エプソン(39.1%) ブラザー(10.9%)
2015 キヤノン(42.6%) エプソン(39.4%) ブラザー(12.0%)
2014 セイコーエプソン(41.6%) キヤノン(40.0%) ブラザー(10.8%)
2013 セイコーエプソン(42.5%) キヤノン(40.1%) ブラザー工業(9.7%)
2012 セイコーエプソン(45.0%) キヤノン(39.3%) ブラザー工業(8.8%)
2011 キヤノン(44.6%) セイコーエプソン(41.8%) ブラザー工業(7.6%)
2010 キヤノン(44.2%) セイコーエプソン(42.8%) ブラザー工業(7.7%)
2009 セイコーエプソン(44.6%) キヤノン(42.5%) ブラザー工業(7.4%)
2008 キヤノン(45.2%) セイコーエプソン(44.7%) 日本ヒューレット・パッカード(3.7%)
2007 キヤノン(46.5%) セイコーエプソン(44.3%) 日本ヒューレット・パッカード(3.2%)
2006 セイコーエプソン(45.9%) キヤノン(43.4%) 日本ヒューレット・パッカード(5.7%)
2005 キヤノン(59.6%) セイコーエプソン(37.0%) レックスマーク(2.0%)
2004 セイコーエプソン(51.6%) キヤノン(45.6%) 日本ヒューレット・パッカード(1.3%)
2003 セイコーエプソン(51.0%) キヤノン(42..7%) 日本ヒューレット・パッカード(3.5%)
2002 セイコーエプソン(50.4%) キヤノン(38.2%) 日本ヒューレット・パッカード(5.5%)
2001 セイコーエプソン(52.4%) キヤノン(31.5%) NEC(6.1%)
2000 セイコーエプソン(56.0%) キヤノン(28.2%) HP(6.2%)

2強の熾烈なトップ争いは続く

写真印刷などでも使用するインクジェットプリンタ部門では、5年ぶりにエプソンが1位を獲得しましたが、エプソン・キヤノンのトップ2社の差は相変わらず僅差であり、熾烈な戦いが繰り広げられています。

プロ・写真愛好家向け写真印刷用インクジェットプリンターとしては、落ち着いた深みのある発色で印刷後の色の変化が少ない10色顔料インクのPIXUS PRO-10Sと、光沢感と鮮やかさが魅力の8色染料インクのPIXUS PRO-100Sのどちらも有名ですが、どちらにするかは非常に悩ましいところでしょう。

キヤノンの方に聞いた時には、プロカメラマンだけに限定すると、顔料インクのPIXUS PRO-10Sの利用者が約8割、染料インクのPIXUS PRO-100Sの利用者が約2割とのことでした。

PIXUS PRO-100Sの光沢感と鮮やかさも非常に魅力的なので悩ましいところですが、私は反射が少なく落ち着いたテイストの方が好みであったため、PIXUS PRO-10Sを使用しています。

 

参考:BCN
画像:BCN

Reported by 山﨑将方