コンデジはスマホにとって変わる?いやいや、時代にあらがう高級コンデジたち!

気楽に持って行くならスマートフォン、本気で撮るなら一眼レフ、しかしそんなコンパクトカメラ斜陽の時代に立ち向かい、携帯性ではなく画質で一眼レフに真っ向勝負を挑まんとする高級コンデジたち5機種を今日はご紹介したいと思います。



■最強スナップシューター RICOH GR II


GR IIはGR史上最高の写りを実現したGRレンズ18.3mmF2.8(35ミリ判換算28mm相当)。独自のレンズ構成に高屈折率低分散ガラス、高精度ガラスモールド非球面レンズを最適配置することで、ディストーションや色収差を極限に近いレベルまで除去。

中心から周辺まで均質で高い解像力を発揮します。F2.8の絞り開放からシャープで抜けの良い描写、優れた逆光耐性で、単焦点レンズの醍醐味を堪能できます。

9枚羽根の虹彩絞りは、開放付近では崩れの少ない美しいボケ味を、絞り込めば美しい光芒を描き出します。

高速起動、高速AF、レリーズタイムラグなど、レスポンスをトータルで高めることで、シャッターチャンスに即応できる速写性を実現。

また、シャッターボタンを一気に押し込むと、AF動作を行わずに設定した距離で撮影する「フルプレススナップ」機能も搭載しています。

■操る楽しさ、撮る喜び FUJIFILM X100T


X100Tは、光学ファインダーの画面上にEVFエリアを同時に表示することによって、これまで難しいとされていたリアルタイムでの正確なフォーカスを可能にしました。

操作はフォーカスリングを回してEVFエリアの像を合わせるだけ。機械式レンジファインダーのようなフォーカシングが楽しめます。

さらにフォーカスピーキングやデジタルスプリットイメージの選択、ピントエリアの倍率変更も可能。光学ファインダーの可能性が大きく広がりました。

電源オフの状態でもカメラの設定を一目で把握でき、撮影中にその場の光や状況に応じて、あたかもブラインドタッチのように撮影準備が可能なダイヤル操作系。

即座の操作に応え、かつ誤動作のない回転トルクの選定など、直感的な機械式カメラの操作性の魅力を継承。X100Tを手にした瞬間からカメラとの会話が始まっています。

■世界でただ一つだけの写り SIGMA dp0/dp1/dp2/dp3 Quattro


DP2

dp0dp1dp2dp3 Quattroに採用されているFoveonセンサーは、光の波長特性を利用し、シリコンの異なる深さに3層のフォトダイオードを配置して色分離する、垂直色分離方式を採用した世界唯一のダイレクトイメージセンサーです。

垂直方向に色分離を行うため、単一セル内ですべてを記録することができ、豊かなグラデーションやトーンを表現できます。演算による補間もなく、原理的に偽色が発生しない為、ローパスフィルターを必要とせず、光と色の情報を余すことなく取り込むことが可能です。

dp0 Quattro(35mm換算21mm)
dp1 Quattro(35mm換算28mm)
dp2 Quattro(35mm換算45mm)
dp3 Quattro(35mm換算75mm)

といった具合で焦点距離ごとに4機種もラインアップしている事からも、センサーのみならずレンズも含めた最高の鮮鋭度を妥協なく追い求めて作られたカメラである事が分かります。

■これがSONY。これぞSONY。 SONY DSC-RX1/DSC-RX1R


RX1R

DSC-RX1DSC-RX1Rは言わずと知れたフルサイズイメージセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラです。

世界初のフルサイズコンパクトカメラとして世に登場し、最高画質のカメラにコンパクトデジカメで挑んだ意欲的なカメラです。小さな筐体にあらん限りのボタンとダイヤルを詰め込み、極限の小型化を行うというSONYしかやらない、SONYにしか出来ない、カメラと言えるでしょう。

■伝統から革新へ LEICA Q Typ 116


LEICA Q Typ 116

技術の限界に挑み、写真撮影の本質を追求する。これがオスカー・バルナックが100年以上前に「ウル・ライカ」を開発して以来、ライカが貫いてきたコンセプトです。

ライカの企業哲学の中核を成すこのコンセプトに基づき、高度な技能を有するライカの専門技術者たちは、「世界最高の画質を」という期待に応えるために、ライカ製品の設計・製造に情熱を注いでいます。

そしてこの企業哲学を礎に、優れた製造技術と先見性を備えたチャレンジ精神から、数々の革新的な製品を世に送り出し、写真の歴史に新たな一章を加えてきました。

そして、このライカブランドの伝統をさらに発展させたのが、35mmフルサイズセンサーと高品質なレンズを搭載したLEICA Q Typ 116です。

■機種比較


比較表
モデル LEICA Q RX1RX1R dp0/dp1/dp2/dp3 X100T GR II
有効画素数 26.3MP 24.3MP 29.0MP 16.3MP 16.2MP
撮像素子 35mm 35mm APS-C APS-C APS-C
焦点距離(mm) 28 35 21,28,45,75 35 28
レンズF値 F1.7 F2.0 F4.0/2.8 F2.0 F2.8
シャッター 1/16000 1/4000 1/2000 1/32000 1/4000
最高感度 50,000 102,400 6,400 51,200 25,600
最短撮影距離 17cm 20cm 18cm 10cm 10cm
モニター 3.0型 3.0型 3.0型 3.0型 3.0型
ファインダー 内臓 外付け 外付け 内臓 外付け
手振れ補正 光学式 無し 無し 無し 無し
撮影枚数 非公開 270枚 200枚 330枚 320枚
秒間コマ数 10コマ 5コマ 4.5コマ 6コマ 4コマ
動画 フルHD フルHD 無し フルHD フルHD
Wi-Fi
大きさmm 130x80x93 113x65x69 161x67x126 126x74x52 117x62x34
重量 590g 453g 410〜500g 400g 221g

■コンパクトの未来、カメラの未来


コンパクトカメラの販売台数はここ数年激減しています。スマートフォンに押されて普及価格帯のコンパクトカメラが売れていないのが原因です。

しかしその一方で高級コンパクトは話題の新機種が続々リリースさせており、今やフルサイズセンサーのモデルまであります。一眼レフも良いですし、ミラーレスもいいですが、コンパクトデジカメもまだまだ進化していくでしょう。

コンデジの未来に幸あれ!

画像:RICOH,FUJIFILM,SIGMA,SONY,Leica

Reported by 正隆