カメラがこれまでどれだけシャッターを切られたかはカメラ本体の機能では確認できませんが、今日はその総レリーズ回数を調べるための方法をご紹介したいと思います。
■レリーズ耐久回数とは?
カメラにはシャッター耐久回数というのがあります。それを超えると正常なシャッタースピードが出ず露出が狂い始めたりするのですが、カメラ本体の機能として総レリーズ回数が表示できる機種は殆どありません。
そこで、今日はお持ちのカメラでどれだけレリーズが切られたかを判別する方法を幾つかご紹介していきたいと思います。
■OLYMPUS機でのレリーズ回数の調べ方
OLYMPUS機の場合は本体の隠しコマンドで表示できるので他の機種よりも確認が容易になっています。ただしOLYMPUS機全てで出来る訳ではありません。
- メニューを押しながら電源ON
- メニューを押す
- 「設定」から「モニター調整」に入る
- OKを押す
- 上下左右を押す
- シャッターボタンを押す
- 上を押す
- 右を押す
- Rがレリーズ回数
■Windows PCで総レリーズ回数を確認する方法
XnViewという解析ソフトを使用することで確認できます。
1.XnViewをダウンロードします。
2..XnViewをインストールします。
3.タブメニューから「編集」を選びます。
4.プルダウンメニューから「プロパティ」を選びます。
5.ポップアップウィンドウが開きますので、タブメニューから「EXIF」を選びます。
6.「総レリーズ回数」という項目がありますのでそちらに記載された回数がそのカメラで今まで切られたレリーズの総数になります。
■Mac PCで総レリーズ回数を確認する方法
1.画像をダブルクリックする。
2.上部「ツール」メニューから「インスペクタを表示」を選択。
3.「詳細情報」が表示されますのでその中からメーカー名のタブを選択します。
4.「ShutterCount」の値が総レリーズ数です。
注意点として、購入直後のカメラでチェックして数十回〜数百回既にレリーズがカウントされている場合がありますが、それは中古品を売りつけられたというという事ではありません。
カメラメーカーは製造段階でテストレリーズを行いますので、レリーズ回数は購入直後でも0回でないことは普通にあることです。
そもそもレリーズ回数はカスタマーは見られないものなので、出荷直前にレリーズ回数をリセットしない機種もあります。
ですから購入直後である程度レリーズが切られていたとしても、中古品を売りつけられたと勘違いして購入店やサポートセンターに怒鳴り込むようなことはしてはいけません。
またここで解説しているレリーズ回数のカウント方法は誤差などもあり得るため、必ずしも正確な数字とは限らないのでお気をつけ下さい。
本来レリーズ回数の確認は、メーカーがシャッターユニットの交換など修理の際に確認する為ものです。
■シャッターには限りがある、人生に限りはない
皆さんのカメラはいかがでしたか?
カメラの購入価格÷レリーズ回数が2円を切っていれば、胸を張って「写真撮影が趣味です」と言えると思います。これからもどんどん撮りまくって下さいね!
画像:Nikon
Reported by 正隆