今日はニコン眼レフユーザーのための、10万円以下で買える安くて写りの良いFマウントレンズを御紹介したいと思います。
フルサイズ対応レンズとなっていますので、フルサイズ機にもAPS-C機にもお使い頂けるものとなっています。仕事に趣味に、いざという時持ってて良かったと思えるお守りレンズとなるでしょう。
■10位:AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDは解像力が高く、歪曲も少ないレンズです。ボケ味は特別良い訳ではありませんが、フルサイズ機としては使い易い画角で汎用性が高く、単焦点一本で出かけるにはその高い携帯性もあって非常に使い易いレンズと言えるでしょう。
またAPS-C機で使用する場合も35mm判換算で52.5mmと標準レンズとして使えるため、フルサイズ機ユーザーのみならずAPS-C機をお使いの方にもオススメの1本です。
マウントは金属製、鏡筒はプラスチック製ですが質感は悪くありません。欠点としてはやや色収差が大きいのが弱点ですが、少し絞れば改善します。
DxO Lens Ratingによる評価 | |
レンズ名 | AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED |
総合点 | 36点 |
解像力 | 27P-Mpix |
歪曲収差 | 0.4% |
周辺光量落ち | -1.7EV |
透過率 | 2.0T |
色収差 | 14μm |
■9位:TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USD(Model F013)
タムロンのSP 45mm F/1.8 Di VC USD(Model F013)の特長は、汎用性の高い標準域の大口径単焦点レンズとしては珍しく手振れ補正が搭載されていること、また最短撮影距離が0.29mと短く、寄れる標準レンズであることです。
45mmという焦点距離もまた絶妙で、寄ればかなりボカせますし、50mmほど窮屈さを感じさせない画角も使い勝手を上げています。
単焦点レンズでありながら手振れ補正・短い最短撮影距離とも相まって非常に汎用性の高い標準単焦点レンズとなっています。スナップ写真はもちろん、料理や花の撮影にも向いています。
またタムロンならではのボケ味の滑らかさも魅力で、単焦点1本勝負のフォトグラファーに非常におすすめ出来るレンズとなっています。
DxO Lens Ratingによる評価 | |
レンズ名 | SP 45mm F/1.8 Di VC USD(Model F013) |
総合点 | 35点 |
解像力 | 28P-Mpix |
歪曲収差 | 0.2% |
周辺光量落ち | -1.2EV |
透過率 | 2.4T |
色収差 | 10μm |
■8位:SIGMA 24-35mm F2 DG HSM Art
変わり種レンズの代表とも言えるのがこのシグマの24-35mm F2 DG HSM Artです。ズーム比を非常に抑えた設計で、ズームレンズといえども守備範囲は広くありません。しかも大きく重い。
しかしこのレンズの凄さは、まさに高画質な単焦点レンズ3本を1つにまとめたとも言えるその画質です。
F2.0という大口径でありながら解像力や色収差の少なさは特筆すべきもので、24mm、28mm、35mmの「高画質」単焦点レンズ3本をレンズ交換無しに持ち歩けると考えるとそのその価値をご理解いただけると思います。
フルサイズ機としては風景などに最適と言える画角ですし、もしろん夜景や星野撮影などでも活躍するでしょう。
APS-C機であれば36mm,42mm,52.5mm(Nikon機の場合)、38.4mm、44.8mm、57.6mm(Canon機の場合)といったように、スナップ撮影に適した単焦点レンズ3本と考える事もできます。またズームでありながらF2.0ですから背景をボカす事も十分に可能です。周辺光量落ちがやや激しいのが玉に瑕ですが、ご愛嬌というところでしょう。
DxO Lens Ratingによる評価 | |
レンズ名 | 24-35mm F2 DG HSM Art |
総合点 | 37点 |
解像力 | 27P-Mpix |
歪曲収差 | 0.4% |
周辺光量落ち | -2EV |
透過率 | 2.2T |
色収差 | 7μm |
■7位:SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM
85mm F1.4 EX DG HSMはArtシリーズへのリニューアルが待たれるレンズではありますが、その光学性能は非常に高く、また価格もこなれており買い得な一本と言えるでしょう。
高い解像力と非常に少ない歪曲収差、色収差も良く補正されており、シャープさを重視するポートレートや屋外スナップでも活躍することでしょう。また最新のレンズではないにも関わらず逆光耐性が高いことも魅力となっています。
周辺光量落ちも少なく、状況を選ばず使い易い中望遠レンズです。
DxO Lens Ratingによる評価 | |
レンズ名 | 85mm F1.4 EX DG HSM |
総合点 | 38点 |
解像力 | 24P-Mpix |
歪曲収差 | 0.1% |
周辺光量落ち | -1.2EV |
透過率 | 1.6T |
色収差 | 6μm |
■6位:SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art
シグマArtシリーズの超広角レンズの一つがこの24mm F1.4 DG HSM Artです。高い解像力と色収差の少なさ、まさに単焦点に求められるものを追求しているのがシグマArtシリーズの単焦点レンズと言えます。
超高画素時代を見越したこのレンズは風景撮影をされる方や広角スナップシューターにとって魅力のある一本です。高精細な風景撮影をものにしたいカメラマンにとってかけがえのない一本となるでしょう。
鏡筒の質感は非常に高く、写りだけでなく所有欲も十分に満たせるレンズとなっています。
DxO Lens Ratingによる評価 | |
レンズ名 | 24mm F1.4 DG HSM Art |
総合点 | 39点 |
解像力 | 28P-Mpix |
歪曲収差 | 0.4% |
周辺光量落ち | -1.9EV |
透過率 | 1.7T |
色収差 | 8μm |
■5位:TAMRON SP 35mm F/1.8 Di VC USD(Model F012)
タムロンが新世代のレンズとして送り出したのがこの新SPシリーズとなります。その第一弾として発売されたのがSP 35mm F/1.8 Di VC USD(Model F012)で、最短撮影距離が短く、被写体に良く寄れ、鏡筒も以前のタムロンとは比較にならないほど質感の高いものとなっています。
解像力は高いレベルとなっており、歪曲収差・色収差ともに非常に少ないため開放から気兼ねなく使用できる画質を実現しています。F1.8ということで単焦点レンズとしては特別明るい部類ではありませんが、開放から遠慮なく使えるのは大きな魅力です。
フルサイズ機では35mm、APS-C機では52.5mmと使い易い画角ですから、スナップ派にとって非常に魅力の高いレンズです。
DxO Lens Ratingによる評価 | |
レンズ名 | SP 35mm F/1.8 Di VC USD(Model F012) |
総合点 | 42点 |
解像力 | 29P-Mpix |
歪曲収差 | 0.2% |
周辺光量落ち | -1.4EV |
透過率 | 2.1T |
色収差 | 4μm |
■4位:AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED
AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G EDはお手頃な価格のF1.8単焦点レンズですが、ナノクリスタルコートが採用されており、逆光耐性は勿論ですが、その高い画質が最大の魅力となっています。
単焦点複数本を持ち歩く方にとっても軽いこのレンズは助かるでしょう。またAPS-C機でお使いの方には35mm判換算で36mm相当と使い易い画角となっています。
しかしこのレンズの本領は使いやすさだけでなく、高い解像力、低収差を実現していることで、小型軽量なレンズでありながら超高画素機のイメージセンサーの能力をフルに発揮できるレンズとなっています。
DxO Lens Ratingによる評価 | |
レンズ名 | AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED |
総合点 | 42点 |
解像力 | 30P-Mpix |
歪曲収差 | 0.5% |
周辺光量落ち | -1.9EV |
透過率 | 1.8T |
色収差 | 6μm |
■3位:SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art
汎用性が高く非常に人気のある画角、35mm。世界最強の35mmレンズとは何でしょう?少なくとも画質面で言うなら間違い無くこの35mm F1.4 DG HSM Artが最有力候補と言えるでしょう。
その非常に高い解像力に加えて、歪曲収差及び色収差も非常に良く抑え込まれており、現代的な写りを信条とするこのレンズは現在のまたこれからの超高画素機でも十分に対応可能なレンズの代表です。
最近のシグマArtシリーズは外装の仕上げ質感も非常に高く、純正の高級レンズと比較してもそのクオリティは目を見張るものがあります。
DxO Lens Ratingによる評価 | |
レンズ名 | 35mm F1.4 DG HSM Art |
総合点 | 43点 |
解像力 | 30P-Mpix |
歪曲収差 | 0.3% |
周辺光量落ち | -1.8EV |
透過率 | 1.6T |
色収差 | 6μm |
■2位:Nikon AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G
AF-S NIKKOR 85mm f/1.8Gは非常に評価の高いレンズで、優れた解像力は勿論ですが、歪曲収差や色収差の少なさは突出した性能を持っており、コストパフォーマンスの高さは特筆すべきものがあります。
非常に高い次元でバランスのとれた画質を考えると、まさにバーゲンプライスの1本と言えるでしょう。
DxO Lens Ratingによる評価 | |
レンズ名 | AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G |
総合点 | 44点 |
解像力 | 27P-Mpix |
歪曲収差 | 0.1% |
周辺光量落ち | -1.5EV |
透過率 | 2.0T |
色収差 | 4μm |
■1位:SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Art
ハイコストパフォーマンスレンズの王者に輝いたのは、やはりこのレンズ、50mm F1.4 DG HSM Artでした。
標準レンズとして極めて高い解像力と低収差を実現したこのレンズは、超高画素時代に対応したまさに新世代のレンズを代表する1本と言えるでしょう。
レンズの評価軸は多々ありますが、総合的な評価でこれを超える焦点距離50mm前後の標準レンズは現在世界でCarl Zeiss Distagon T* Otus 1.4/55しかありませんが、50mm F1.4 DG HSM ArtはOtus 1.4/55の1/4の値段で買えることを考えると、まさにバーゲンプライスと呼べる一本です。
難点としてはボケ味そのものは良いのですが、アウトフォーカスが急激にボケるためにやや不自然なボケ方と言えるでしょう。しかしボケ味そのものは悪く無く、開放からピント面の素晴らしい解像を考えれば十分に満足のいくものとなっています。
このレンズの真骨頂はやはりそのピント面の切れ味にあり、開放から等倍での十分にシャープな写りを実現していることでしょう。
DxO Lens Ratingによる評価 | |
レンズ名 | Otus 1.4/55の1/4 |
総合点 | 46点 |
解像力 | 35P-Mpix |
歪曲収差 | 0.1% |
周辺光量落ち | -1.2EV |
透過率 | 1.8T |
色収差 | 9μm |
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Reported by 正隆