皆さんモノブロックストロボはお使いでしょうか?昨今はモノブロックストロボにラジオスレーブやワイヤレス調光、TTL調光を搭載するモデルが増えています。
従来複数灯ライティングと言えば、「フラッシュヘッド+ジェネレーター」の方が調光操作が容易でしたが、モノブロックストロボでも複数灯ライティングが簡単に行えるようになったため、出張撮影でも大型ストロボを使うカメラマンを中心にモノブロックストロボの人気が上がっているようです。
今回は高い携帯性と機動性、さらに利便性をもちつつ本格的な撮影に対応出来るモノブロックストロボ、GODOX AD600-TTLを御紹介します。
■Godox AD600-TTLの特徴
AD600-TTLはキヤノンE-TTL II及びニコンi-TTLに対応していおり、最高出力は600Ws、フル発光回数500回(フル充電時)、1/8000秒までのハイスピードシンクロに対応、バッテリー駆動及びワイヤレス調光によるケーブルレスを実現しています。
モノブロックストロボは多くの場合最大発光量は500〜600Ws(AD600-TTLは600Ws/ガイドナンバー87:ISO100・m時)程度あれば必要十分で、どちらかというと絞れる(発光量を小さく出来る)ことの方が重要になります。
その点でもAD600-TTLは1/256まで絞り込むことが可能になっています。出力調整は9段ということで1/3段刻みといった調光は出来ませんが、カメラ側で十分に対応することが可能でしょう。
- TTL調光対応
- バッテリー駆動によるコンセント不要の機動性
- ラジオスレーブ対応
- ワイヤレス調光対応(※Godox Xシステムトリガー使用時)
- ハイスピードシンクロ対応
AD600-TTLは上記のような最新機能に全て対応しており、Profoto B1やbroncolor Siros 400L/800Lと同じくバッテリー駆動可能な次世代型モノブロックストロボ言えますが、Profoto B1、broncolor Siros 400L/800Lと比較すると価格は半分以下というGodoxならではの高いコストパフォーマンスを実現しています。
マニュアル調光のみ、ワイヤレスシンクロを搭載しないAD600-Mも同時発表となっていますが、ここはやはりAD600-TTLを選びたいところでしょう。
サイズは220×245×125mm、重量は2.66kgとなっており、バッテリー駆動タイプのモノブロックストロボとしては、Profoto B1やbroncolor Siros 400L/800Lと比較してやや軽量となっているのもAD600-TTLの大きな魅力です。
■AD600-TTL/AD600-M
■AD600-TTLの詳細スペック
AD600-TTL | AD600B-TTL | AD600-M | AD600B-M | |
アクセサリーマウント | GODOX | Bowens | GODOX | Bowens |
ワイヤレススレーブモード | 2.4GHz無線モード/光伝送モード(ニコン/キヤノン互換) | 2.4GHz無線モード/光伝送モード | ||
フラッシュモード | ワイヤレスOFF、2.4GHz無線および光伝送のスレーブユニット | |||
スレーブユニット対応カメラ | ニコンカメラ/i-TTL/M/RPTフラッシュ対応(マスターユニットがX1N使用など
キヤノンEOSカメラ/E-TTLII/M/RPTフラッシュ対応(マスターユニットがX1Cなど) |
– | ||
ガイドナンバー | 87(ISO100・m) ※AD-R7スタンダードリフレクター使用時 | |||
フラッシュ閃光時間 | 1/220-1/10000秒 | |||
最大パワー | 600Ws | |||
パワー出力調整 | 9段階:1/256-1/1 | |||
マルチフラッシュ | Provided(最大100回、100Hz) | |||
フラッシュ調光補正(FEC) | マニュアル、FEB:±3段1/3刻み | |||
シンクロモード | (最大1/8000秒)、先幕および後幕シンクロ | |||
発光間隔 | 0.01-30秒 | |||
マスク | ○ | |||
ファン | ○ | |||
ビーパー | ○ | |||
モデリングランプ(LED) | 10W | |||
Opticalスレーブフラッシュ | S1/S2 | |||
フラッシュ継続時間表示 | ○ | |||
ディスプレー | ドットマトリックスパネル | |||
ワイヤレスフラッシュ機能 | スレーブ/OFF | – | ||
制御可能なスレーブグループ:光伝送 | 3(A、B、C) | – | ||
制御可能なスレーブグループ:2.4GHz | 5(A、B、C、D、E) | – | ||
トランスミッション範囲:光伝送 | 屋内:12-15m/屋外8-10m | – | ||
トランスミッション範囲:2.4GHz | 80m | – | ||
チャンネル:光伝送 | 4(1、2、3、4) | – | ||
チャンネル:2.4GHz | 32(1-32) | – | ||
電源 | リチウムバッテリーパック(11.1V/8700mAh) | |||
発光回数(フル発光) | 500回 | |||
リサイクルタイム | 約0.01-2.5秒 | |||
バッテリー状況表示 | ○ | |||
パワーセーブ | 使用後約60分経過後自動OFF | |||
シンクロトリガーモード | 3.5mmシンクロライン、ワイヤレスコントロールポート | |||
色温度 | 5600±200K | |||
サイズ/重量(バッテリー含む) | 220x245x125mm、2.66kg |
画像:Godox
Reported by 正隆