GoProは新アクションカム「HERO6 Black」と本体の前後にカメラを搭載し、5.2K解像度で全天球撮影ができるカメラ「Fusion」を発表しました。
そこで今回は、GoProのHERO6 BlackとFusionをご紹介します。
■GoPro HERO6 Black
4K/60pを搭載し、強化された手ぶれ補正を搭載した驚異のアクションカム
HERO6 Blackはなんと4K/60p動画記録を実現しており、4K/30pだった前機種となる「HERO5 Black」の2倍のパフォーマンスを実現しているとのこと。
また、新たに1080p/240fpsでのスローモーション撮影にも対応し、ファイル形式はMP4でHEVC/H.265とMPEG-4 AVC/H.264コーデックが選択できます。
さらにこれまで競合機となるソニーのアクションカム「FDR-X3000」と比較して弱かった手振れ補正も強化、ブレの少ないスムーズな動画撮影を可能にしています。
静止画に関しては約1200万画素、タイムラプス動画の撮影も可能で、ナイトフォトモードも搭載、RAWやHDR撮影まで使用可能で、デジタル時代で動画と静止画の垣根が無くなったとはいえ、もはやスチールカメラとしても侮れないものになっています。
記録メディアはmicroSDに対応。
デジタルズームや音声による操作にも対応、もちろん既存のGoProマウントアクセサリーとの互換性も維持されています。
■GoPro Fusion
アクションカムをさらに先へ。VR動画撮影が可能な「Fusion」
もう一つのGoPro Fusionですが、こちらは前面と背面にカメラとレンズを搭載した、RICOHのTHETAのような全天球撮影に対応したカメラです。
5.2K/30fpsや3K/60pの撮影が可能でVR動画用の撮影にも対応。さらに手ぶれ補正機能も備えており、GoProでは「ジンバル並の安定した動画撮影が可能」と謳っています。
フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264に対応。
撮影した360°動画はスマートフォンのGoProアプリなどで編集が可能で、動画の切り出しの範囲などもスマートフォンからも行えます。
本体前後にレンズが付いている構造でありながらアクションカムとしてしっかりと防水仕様となっています。FusionもHERO6 Black同様、音声によるコントロールにも対応しています。
記録メディアはmicroSDカードスロットを装備しています。
HERO6やFusionは新たな「インスタ映え」を生むか?
一時は勢いに陰りが見えていたアクションカム業界ですが、ここにきてインスタグラムでの大ヒットからGoPro人気が一般層にまで広がってきました。
HERO6 Blackは4K/60pというもはやアクションカムという枠を超えて相当ハイレベルなものとなり、さらにこれまでHEROシリーズの弱点でもあった手ぶれ補正も強化してきました。
Fusionに関しては360°動画に加えてVR動画記録にも対応してきました。「インスタ映え」の新たな領域を目指して踏み出してきたFusionが、人々にどのように受け入れられ新しいユーザー層を開拓していけるのか注目していきたいと思います。
Reported by 正隆