PowerShot G1 X Mark IIIは「PowerShot G1 X Mark II」(2014年3月発売)の後継機種として、本格的な写真表現を求めるユーザー向けに開発されたレンズ一体型の高級コンパクトデジタルカメラです。
特徴としては、APS-CサイズのCMOSセンサー、大口径ズームレンズ、EVFと防塵防滴構造を採用し、フラッグシップモデルにふさわしい高画質を実現しています。
■PowerShot G1 X Mark IIIの特徴
APS-Cセンサーと光学3倍ズームレンズを搭載
キヤノンのコンパクトカメラ初となるAPS-Cサイズ・有効画素数約2420万画素のCMOSセンサーを採用。
35mm判換算で24-72mm/F2.8-F5.6相当のズームレンズを搭載し、風景撮影やスナップ、背景をぼかしたポートレート撮影などにも適しています。
また、映像エンジンDIGIC 7搭載により常用ISO感度25600を達成しています。
コンパクトボディに充実した撮影機能を搭載
機種 | PowerShot G1 X Mark III | PowerShot G1 X Mark II |
幅 | 115.0mm | 116.3mm |
高さ | 77.9mm | 74.0mm |
奥行 | 51.4mm | 66.2mm |
質量 | 約399g | 553g |
といったサイズ感となっており、前モデルから質量で約27%、体積約16%という軽量・小型化を実現した軽量コンパクトボディーでありながら、高精度・高画質を実現する「デュアルピクセルCMOS AF」や、防じん・防滴性能など、充実した撮影機能を備えています。
優れた操作性
また、PowerShot G1 X Mark IIIはEVFとタッチ操作が可能なバリアングル液晶モニターが連動し、EVFをのぞきながらEVF上に表示されたAF枠を液晶モニターのタッチパネル操作で移動できる「タッチ&ドラッグAF」機能を搭載し、直感的なピント合わせが可能です。
ダイヤル類は背面右手側に露出補正ダイヤルとコントローラーホイール(十字キー周囲)を配置しており、カメラを構えた右手人差し指の位置にも、クラシカルなカメラのような前面電子ダイヤルが備わっています。
また、鏡筒部のリングもズーム操作などに活用でき、コンパクトデジタルカメラらしいシャッターボタン同軸のズームレバーも装備しています。
高級コンパクトに注力していくキヤノン
キヤノンによると、2016年の世界市場規模は約1,500万台で、2017年は約1,300万台になると予測しているとのこと。
近年では、大型の撮像センサーを搭載した「高級コンパクト」と呼ばれるカメラや、高倍率ズームレンズを搭載したカメラなど、レンズ一体型のコンパクトカメラならではの、付加価値の高い性能を備えた機種が人気を集めています。
Reported by 正隆