キヤノンの発表によると、リオ・オリンピックで最も使用されたレンズはキヤノンのEF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×とのことでした。
ニコンからEF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×の競合レンズとなるAF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VRが発表され大きな話題となっています。
そこで今回は、東京オリンピックのプロカメラマンの使用レンズの主役と見られる大口径超望遠ズームレンズ、ニコンのAF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VRとEF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×の2本ですが、今回はこの2本のスーパーレンズのスペックを比較してみたいと思います。
■AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR vs EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×
性能比較
モデル | AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR | EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4× |
焦点距離 |
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最大絞り |
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最小絞り |
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レンズ構成 |
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最短撮影距離 | 2.0m(ズーム全域) | 2.0m |
最大撮影倍率 |
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絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) | 9枚(円形絞り) |
ドロップインフィルター | 40.5mm | 52mm |
手ぶれ補正 | 4.0段(CIPA規格準拠) | 4.0段(CIPA規格準拠) |
外形寸法(最大径×長さ) | 約128.0×362.5mm | 約128.0×366.0mm |
質量 | 約3,500g | 約3,620g |
両者の比較
AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VRは後発だけに、スペックではEF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×を細かく上回っていると言えるでしょう。
また、EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×の内蔵エクステンダーの切り替えレバーが左手側にあるのに対して、AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VRは内蔵テレコンバーター切り換えレバーが右手側にあるため、ズームリングから手を離すことなく、右手でグリップしたまま切り換えレバーを操作する素早い操作が可能になっています。
結局どちらも夢のスーパーレンズ
とは言え、いずれのレンズも「超望遠撮影・ズームによる画角の自由度・大口径・高画質」という、かつては実現不可能であるかに思えたような要素を1つのレンズで実現したスーパーレンズであり、東京オリンピックでもプロカメラマンに数多く使われることになるのでしょう。
Reported by 正隆