皆さんこんにちは。
現像済みのフィルムはそのままではどのようなコマなのか分かりづらいため、各コマを分かりやすく見るために「コンタクトプリント(密着プリント/ベタ焼き)」や「インデックスプリント」というものを使用して確認します。
そこで今回は、この「コンタクトプリント(密着プリント/ベタ焼き)」と「インデックスプリント」についてご説明します。
■コンタクトプリント(密着プリント/ベタ焼き)とは?
コンタクトプリント(密着プリント/ベタ焼き)は、印画紙にフィルムを直接焼き付けたもの
コンタクトプリントは、別名「密着プリント」や「ベタ焼き」とも呼ばれ、モノクロフィルム、カラーネガフィルム、カラーリバーサルなどのフィルムを、直接印画紙の上にのせてフィルムの大きさそのままに印画紙に焼き付けたものを呼びます。
通常はカットしたフィルム1本分を1枚の印画紙上に並べて作成するため、その一本のフィルムにどのようなコマがどのように写っているかの確認用として用いられます。
コンタクトプリントを作成するには、印画紙の上に現像済みのフィルムを直接のせ、そのままではフィルムがカールしてしまうため、ガラス板をのせて反りを抑えて焼き付けます。
コンタクトプリントの一コマは、実際のフィルムの一コマと同じ大きさであるため、大まかな構図や露出を見ることが出来き、フィルムそのものを何度も引っ張り出して確認する際に起こる、擦り傷や埃の付着などを防ぐことができます。
しかし、プリントほど大きなものではないため、ルーペを使っても、厳密なピント確認などは難しい場合もあります。
■インデックスプリントとは?
インデックスプリントはサムネイル状に小さく一覧表示したプリント
インデックスプリントは、各コマを小さなプリントとして一枚のプリントにして並べたもの、つまり「PCで画像をサムネイル表示したものをプリントしたようなもの」です。
撮影済みフィルムをDPE店などに持ち込んだ際に、いわゆる「同時プリント」で注文した時にサービスで付いてくる撮影コマ一覧のプリントがインデックスプリントです。
コンタクトプリントがフィルムを直接印画紙にのせて焼き付けるのに対して、インデックスプリントは各コマをサムネイル状に並べてプリントしているものなので、インデックスプリントの紙さえ大きくなっても良ければ、各コマを実際のフィルムの一コマの物理的な大きさよりも大きくプリントすることも可能です。
「同時プリント」などで付属で付いてくるインデックスプリントはコマが小さいため、簡単な内容の確認や大まかなフレーミングの確認には使えるものの、厳密な確認には向きません。
もし大き目のインデックスプリントを希望する場合は、大き目のインデックスプリントを注文できるかどうかは店舗によるため、大き目のインデックスプリントが可能かどうか?また料金は幾らか?などを確認すると良いでしょう。
画像:Wikipedia
Reported by 正隆