ライティングの光の位置の種類・名称とその意味

B1X 500 AirTTL

ライティングにはさまざまな種類があり、専門的な名称で呼ばれることが多くあります。

そこで今回は主要なライティングの光の種類の名称と、それらがどういったライティングであるのかを簡単にご紹介します。

■ライティングの光の種類と意味


メインライト(キーライト)

ライティングのメインとなるライトで、「主光」や「キーライト」とも呼ばれ、そのライティングにおける主役のライトとなるため、多くの場合はこのメインライト(キーライト)が最も光量が多くなります。

サブライト(フィルライト)

メインライト(キーライト)が主役とすると、サブライト(フィルライト)は、主役であるメインライト(キーライト)を補助する重要な脇役と言えるでしょう。

多くの場合、サブライト(フィルライト)は、メインライト(キーライト)の光が回らない部分に光を当てたり、メインライト(キーライト)の反対側に出来た強い影を和らげる役割を担います。

プレーンライト

プレーンライトは、被写体に対して前方左または前方右に45度の角度で設置したライトで、適度な立体感やハイライト・シャドーを作ることができる。

いわゆるレンブラントライトとほとんど同じような配置ではあるが、頰の部分に三角形のハイライトが出来るかどうかといった条件は特に無く、プレーンライトは一般的にレンブラントライトよりも柔らかい光になることが多い。

サイドライト

被写体の横方向から当たるライトで、サイドライトのみ、もしくはサイドライトの光量が多い状態でライティングを行なったとすると、強い立体感と陰影が出るため、男性ポートレートなどに使われます。

しかしサイドライトはメインライトとは限らないため、補助的に使用して適度な立体感を出したり、逆に影を消す際にも使われます。

トップライト(スカイライト)

トップライト(スカイライト)被写体の真上から当てる光で、目の下や顎の下などに強い影が発生するため、トップライトのみでライティングを組むということはほとんどありません。

しかし弱めにトップライトを当てることで頭頂部の髪の毛が光るため、背景と分離し被写体を浮き立たせる効果を狙えるため、弱めにトップライトを当てるといったことはスタジオポートレート撮影でも良く行われます。

タッチライト(バックライト)

タッチライト(バックライト)は被写体の背後から当てる光で、強い光量で被写体をシルエットにして写す用途として使用される場合もありますが、多くの場合は弱めの光量で当てることで、被写体の輪郭を浮き立たせるために使用します。

そうした目的でタッチライトを当てる場合には、光が当たる位置に注意しないと、レンズフレアが発生したり、被写体がシルエットとなってしまうので気をつけましょう。

バックグラウンドライト(ホリゾントライト)

バックグラウンドライト(ホリゾントライト)は被写体の背景に当てるライトのことで、被写体そのものを照らすためというよりは、被写体の背景を照らすことで、画面に絵画的な雰囲気を作り出すためなどに使います。

トラディショナルな写真館などでよく使われるライティングと言えるでしょう。

フットライト

フットライトは被写体の足元から照らすライトで、顎下の影を消したりする効果があり、より全体的に光を回すことが出来ますが、フットライトは基本的に弱めに当てるようにしましょう。

というのも、フットライトの光量が強すぎると顔の下から懐中電灯で照らすような状態になるため、ホラー的な雰囲気になってしまうからです。

キャッチライト

キャッチライトはポートレート撮影で人物の瞳にライティングの明かりを映しこむことで、瞳を輝かせ生き生きとした印象を与えることができるライティングです。

キャッチライトは単にストロボの閃光が瞳に映り込むというよりは、発光した際に光が当たったアンブレラやソフトボックスなどが瞳に写り込んだものであるため、キャッチライト映しこみたい時には、大きめのアンブレラやソフトボックス、ビューティーディッシュなどを顔の近くに持ってきて撮影することで、よりハッキリとしたキャッチライトを入れることが可能です。

画像:Amazon

Reported by 正隆