名機ファンの皆さんこんにちは。
フィルムカメラの名機というのはこれまでにも数多語られてきました。
しかしフィルムカメラと比較して、イメージセンサーの進化や現在も進化が続いていることなどから、デジタルカメラの名機というのは語られにくく、また難しい問題でもあるでしょう。
そこで今回はレンズ交換式デジタルカメラの中から、
- デジタルカメラの歴史に影響を及ぼしたか?
- 機種そのものが普遍的な価値を有しているか?
- 使わなくても所有しておきたい魅力があるか?
といったことを基準として、
個人的に「これはデジタルカメラ時代の名機と呼べるのではないか?」という機種を選んでランキング形式でご紹介したいと思います。
■5位:NEX-7(ソニー)
未来志向のAPS-Cミラーレスの名機
2012年01月27日に発売されたNEX-7は、ソニーファン待望のAPS-C中級機として登場しました。
トライダイヤルナビや高画素センサー、高解像EVFなど先進的なテクノロジーを搭載したNEX-7は何よりもそのデザイン性から高い人気を誇り、のちのEマウントAPS-Cミラーレス機の礎となりました。
■4位:D800(ニコン)
超高画素時代を切り開いたフルサイズの名機
2012年03月22日に発売されたD800/D800Eは、3630万画素という超高画素イメージセンサーを搭載し、現在の超高画素時代を切り開いた名機と言えるでしょう。
単に高解像であっただけでなく、高感度性能も比較的高かったため、その高い画質性能を求めて人気を博しました。
またローパスフィルターレスモデルのD800Eを併売するという斬新な2ラインナップであったことも話題となりました。
■3位:EOS 5D Mark II(キヤノン)
フルサイズをハイアマチュアの定番にした名機
2008年11月29日に発売されたEOS 5D Mark IIは、フルサイズをアマチュアも手の届く価格にしたEOS 5Dの後継となるモデルで、そのバランスのとれた画素数と高感度性能から、ベストセラーとなりました。
当時EOS 5D Mark IIの競合機であったD700やα900と共に、フルサイズをハイアマチュアの定番化するために大きな影響を与えました。
また、多くのプロカメラマンたちがEOS 5D Mark IIをきっかけにフルサイズへと移行させた機種でもあります。
■2位:α900(ソニー)
光学ファインダーにこだわったストイックな名機
2008年10月23日に発売されたα900は、現在のソニーのイメージからはかけ離れたストイックなモデルで、ライブビューや動画機能を無視して、当時デジタルカメラ史上最高の光学ファインダーを実現したモデルでした。
また、高感度性能を犠牲にして低感度での高解像を追求したモデルです。
ソニーらしからぬコンセプトのモデルですが、それゆえに色褪せない魅力を持った機種と言えるでしょう。
■1位:D3(ニコン)
高感度耐性の重要性を世に知らしめた名機
2007年11月30日に発売されたD3は、ニコン初のフルサイズ機でありながら、低画素による当時圧倒的な超高感度耐性をアピールしてきたモデルです。
D3の登場はそれまでの画素数競争に大きな一石を投じ、そこから高画素よりも高感度耐性という流れが出来ていきます。
高感度耐性の重要性を世に知らしめたD3はその歴史的価値やインパクトからも、デジタルカメラ史における名機中の名機と呼べるでしょう。
Reported by 正隆