操作性ファンの皆さんこんにちは。
メニューや操作の分かりやすさはカメラの使いこなしにおいて非常に重要な要素であり、各社のポリシーや撮影に関する知識の蓄積が発揮される部分でもあります。
【目次】
- キヤノンの操作性
- クラス毎に操作可能な範囲を大きく変えるという考え方
- ニコンの操作性
- 一生知らないまま終わる機能さえある奥深い操作性
- ソニーの操作性
- 小型化と操作性のバランスという苦悩
- オリンパスの操作性
- ラビリンスの如きメニューと操作性の散漫さ
- パナソニックの操作性
- 非常に分かり易いメニューと大柄なボディを活かした操作性
- 富士フイルムの操作性
- デジタルでクラシカルデザインを採用することの難しさ
- リコーの操作性
- ファンの声を聴きファンのために進化した操作性
- メーカー全体の印象
- 各メーカー操作性まとめ
そこで今回は、各カメラメーカーの操作性の良し悪しについて、独断と偏見を元に考えてみたいと思います。
■キヤノンの操作性
クラス毎に操作可能な範囲を大きく変えるという考え方
キヤノンの操作性の特徴は、エントリーモデルと上位機で操作可能な範囲を大きく変えていくというものです。
元々設定メニューであっても、画像処理エンジンやイメージセンサーやオートフォーカスモジュールなど様々な要素に依存する部分も多いため、入門機と上位機で同じことが出来るというわけではありません。
しかしキヤノンの場合、そうしたハードウェアに依存しない、つまり「載せても載せなくてもコストが変わらない設定メニュー」であっても、初心者が使わないと思われる部分は、敢えてバッサリと削る傾向にあります。
他のメーカーでもそうした事が全くないわけではありませんが、キヤノンの場合、「上級機を選ばせるための差別化」という意味よりも、設定可能な範囲を小さくする事で「初心者が操作に迷いにくくする」という意味合いが強いように思われます。
一見ケチ臭いようにも見えますが、入門機ではそうする事で初心者が自分自身で不用意な設定をして混乱してしまったり、必要なメニューを見付けるのに手間取る可能性を軽減し、クレームが起こりにくく、また分かり易いだろうというのがキヤノンの判断でしょう。
しかし機能は省きながらも、取扱説明書は入門機から非常に詳しく書かれており、かつ分かり易いものとなっているのもEOSシリーズの特徴です。
逆に上位機では、プロの要望などを惜しみなく反映させ、細やかな設定や特殊な撮影にも対応出来るようになっています。
「初心者には初心者の、ベテランにはベテランの、プロにはプロに適した操作性がある」
というのがキヤノンの考え方なのでしょう。
それでいてメニュー体系は入門機から上位機まで一貫性があり、ボタンやダイヤルに関してもある程度統一された配置となっています。
そうしたクラスによる差別化と、一貫性を持たせる部分を適切に使い分けることで、入門機から中級機、中級機から上位機といったステップアップの際の混乱も防いでいます。
ボタンやダイヤルのクラスごとの作り分けも適切で、入門機ではコストダウンしつつもそれを分かり難く、上位機では過酷な環境での操作まで考慮した作りとなっています。
そうした、クラスごとの差別化の妙がキヤノンの操作性の特徴であり、EOSシリーズが初心者からプロフェッショナルまで、多くのフォトグラファーに支持される理由でもあるでしょう。
評価項目 | 点数 | 10段階評価 |
物理ボタンやダイヤルの操作性 | 9 | ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
メニューの分かり易さ | 10 | ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
設定の豊富さ | 8 | ☆☆☆☆☆☆☆☆ |
総合操作性 | 9.0 | ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
■ニコンの操作性
一生知らないまま終わる機能さえある奥深い操作性
キヤノンと比べると、ニコンの操作性に対する考え方はかなり異なります。
「初心者には初心者の、ベテランにはベテランの、プロにはプロに適した操作性がある」というのがキヤノンの考え方であるならば、ニコンの考え方は言うなれば、
「誰もがいつかベテランとなる」
というものです。ですから、ニコン機の場合、入門機や中級機であっても、搭載可能な設定であればかなり細かい設定まで可能になっています。
中には、「果たしてこの設定を使っている人がどれだけいるだろうか?」という設定もありますが、ニコンとすれば、コストや技術的な載せられるものなら全部載せようということなのかも知れません。
同時に入門機では取っ付き難い印象を払拭するべく、「ガイドモード」と呼ばれるモードを搭載し、「良くあるシチュエーション」の撮影方法や「良くある撮影テクニック」を、カメラ側が視覚的に解説してくれながら、撮影者が操作して設定を行うという、ゲームのチュートリアルのようなモードも搭載し、基本操作を学ぶことが出来るようになっています。
ガイドモードの優れているのは、「カメラが勝手に適切な設定をやってくれる」のではなく、「やり方だけを教えてくれて、実際に設定するのは撮影者自身である」という点です。
「カメラがやってくれるのではなく、やり方を教えてくれる」というのは、新しい考え方と言えるでしょう。
対してニコン上位機の特徴は、非常に多彩な設定項目にあり、ベテランのニコンユーザーでも設定可能なことを一生知らないままで終わるメニューさえあるというレベルです。
フラッグシップ機となるD5ともなると、その説明書類だけで以下のものがあります。
- 使用説明書(483ページ)
- ファームアップ補足説明書(2ページ)
- ネットワークガイド(83ページ)
- テクニカルガイド:便利な機能(62ページ)
- 推奨設定ガイド:動画編(45ページ)
- 推奨設定ガイド:スポーツAF編(72ページ)
「スポーツ撮影時のAF設定ガイド」だけで72ページというのは、その設定可能項目の凄まじさを垣間見ることが出来ます。
もしもニコンのプロ機やフラッグシップ機をお使いであれば、一度はマニュアルを熟読してみると、きっと新しい発見があるでのはないかと思います。
ニコン機を触ってみて、操作が分かりにくいという感じるケースの殆どは、こうしたメニューの多さや物理ボタン・物理ダイヤルの多さに起因するものあり、実は操作の独自性などが原因であるケースはそれほど多くありません。
しかし他社と比較して、設定可能項目が多いがゆえにメニューの階層が深くなりがちであることも事実で、如何にカテゴリーや階層を適切に設定するかがニコンの課題と言えるでしょう。
物理ボタンやダイヤルに関しては非常に高いレベルで作られており、例えばD5では、メインコマンドダイヤル(背面ダイヤル)は、親指を横に降ると実際には水平ではなく右上に動くため、ダイヤルも僅かに右肩上がりになっています。
逆にサブコマンドダイヤル(前面ダイヤル)は、中指を横に回転させると(撮影者から見て)右下がりに動くため、ダイヤルもカメラ背面から見て、僅かに右肩下がり(前面から見ると左下がり)で作られています。
ちなみにニコンのサブコマンドダイヤル(前面ダイヤル)は、シャッターボタンの下側に横向きになっているため、前面ダイヤルは人差し指はシャッターボタンから離さずに、中指で回転させることが出来るようになっているのも特徴です。
ボタンやダイヤルは優れた作りとなっているニコンですが、左肩のフィルムクランクを模した操作部は、フィルム時代の名残であり、より有効な形状があるはずですから、今後の改善に期待したいところです。
ニコンの操作は全般的に、「右手だけで分かりやすく行う」というよりは、「両手をフルに使って最速で行なう」という思想であるため、使いこなしにはある程度の慣れが必要になります。
逆に慣れれば相当に複雑な操作も素早く行うことが可能で、長年のニコンユーザーが、「最初は難しいが、慣れればニコンの操作性は良い」という理由はこうした部分にあります。
ほんの一例ではありますが、ニコンの操作に関するテクニックを以前他の記事でもご紹介していますので、そちらも参考にして頂ければと思います。
設定可能項目の多さや左手もフルに使う操作性が敷居を高くしており、そうした点をどう解決していくのかは今後の課題ですが、ユーザーのスキルが上がるほどに追随して操作性も上がる、というのがニコン機の操作性の特徴と言えるでしょう。
評価項目 | 点数 | 10段階評価 |
物理ボタンやダイヤルの操作性 | 10 | ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
メニューの分かり易さ | 7 | ☆☆☆☆☆☆☆ |
設定の豊富さ | 10 | ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
総合操作性 | 9.0 | ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
■ソニーの操作性
小型化と操作性のバランスという苦悩
ソニー機の場合、まずAマウントとEマウントで操作性が異なりますし、同じEマウント機でも世代によってメニューが大きく変わっているため、まだ操作性に関して発展途上なのだろうと思います。
Aマウント機の方が操作性に優れている部分もありますが、主力はとうにEマウントですから、Eマウント機を前提に話を進めさせて頂きます。
Eマウント機の場合、携帯性には勝れるものの、「小型ありき」で作られているために上位機は物理ボタンやダイヤルなどが適切な大きさとなっておらず、また数も足りていません。
これは別体のグリップを追加しても、ボタンやダイヤル、その間隔などまで大きくはならないので解決することが出来ません。
また例えばフルサイズのフラッグシップ機同士で、
- 物理ダイヤル
- 物理ボタン(ロックボタン除く)
- スティック状のセレクター
- 機能切り替えレバー
こうした物理的な操作系の数を比較した場合、
機種名 | ダイヤル | ボタン | セレクター | レバー | 合計 |
EOS-1D X Mark II | 3個 | 31個 | 2本 | 2個 | 38個 |
D5 | 5個 | 30個 | 2本 | 5個 | 42個 |
α9 | 6個 | 10個 | 1本 | 2個 | 19個 |
α9+VG-C3EM | 8個 | 14個 | 2本 | 3個 | 27個 |
といったように、α9はキヤノン・ニコンのフラッグシップ機と比較して、ダイヤルは少なくないものの、物理ボタンの数は約1/3と圧倒的に不足しており、縦位置グリップ VG-C3EMを追加したとしても、やはり競合機と比較して1/2以下とかなり少ないことが分かります。
またEOS-1D X Mark IIやD5と比較して、α9は設定可能な項目が少なく、細やかな設定や特殊な撮影に対する対応力という部分でも不安が残ります。
そうした問題を解決するためにソニーとしては、カスタムキーに良く使う機能を割り当てることで対応しようとするのですが、カスタムキーは割り当てた数が増えれば増えるほど、どこに何の機能を割り当てているか?を記憶しにくくなります。
これは、物理的な操作系の数を増やせないというカメラ側の問題をユーザーに丸投げし、「ユーザー側で上手く解決して下さい」と言っているようなものあり、メーカーとしてどういう操作系が望ましいのかという点が、まだ確立出来ていないという事の裏返しでもあります。
また例えば、「AFの追随性は非常に高速であるにも関わらず、人間の操作に対するカメラのレンズポンスは遅い」といった、人間との感覚のズレを感じさせる部分も散見されます。
携帯性と操作性の両立、ボタン・ダイヤル類のクラスごとの適切なサイズの見直し、操作フィールの洗練などが今後のαの課題と言えるでしょう。
評価項目 | 点数 | 10段階評価 |
物理ボタンやダイヤルの操作性 | 6 | ☆☆☆☆☆☆ |
メニューの分かり易さ | 7 | ☆☆☆☆☆☆ |
設定の豊富さ | 7 | ☆☆☆☆☆☆☆ |
総合操作性 | 6.6 | ☆☆☆☆☆☆ |
■オリンパスの操作性
ラビリンスの如きメニューと操作性の散漫さ
オリンパスは恐らく全メーカーの中でも最もメニューが分かり辛いメーカーでしょう。
メニューの階層が深いこともその一因ですが、オリンパスのメニューは単に深いだけでなく分類が支離滅裂な部分が多いのです。
なぜこのカテゴリーの下にこの設定メニューがあるのか?というのが、おおよそ常識的な感覚では理解し難い部分があり、余程オリンパス機に慣れていない限り、求めているメニューを探し当てるのは困難です。
また、物理的な操作系に関しても難があり、PENシリーズは操作部が全般に小さく、またOM-DとPENでフィルム時代のデザインを踏襲しようとした結果、物理ボタンなどの配置が異なる部分なども見受けられます。
常に同じシリーズのみ使うということであれば問題は少ないでしょうが、同じメーカー、同じマウント内でこうした機種ごとの相違が大きいことは一般的に見て良い傾向とは言えません。
また、デザインを優先してボタンやダイヤルの配置を決めるというのは、インターフェースに対するポリシーがメーカー内で定まっていないという事でもあります。
メニュー分類の分かり難さや、物理操作部分の一貫性の無さは、オリンパスの大きな弱点であり、早急な改善が望まれます。
評価項目 | 点数 | 10段階評価 |
物理ボタンやダイヤルの操作性 | 7 | ☆☆☆☆☆☆☆ |
メニューの分かり易さ | 5 | ☆☆☆☆☆ |
設定の豊富さ | 7 | ☆☆☆☆☆☆☆ |
総合操作性 | 6.3 | ☆☆☆☆☆☆ |
■パナソニックの操作性
非常に分かり易いメニューと大柄なボディを活かした操作性
パナソニックは家電メーカーというイメージが付き纏いがちですが、そのユーザーインターフェースは良く鍛えられており、特にメニューの分かり易さに関しては、ほとんどのメーカーを明確に上回っていると言えるでしょう。
あまり凝った設定が出来るわけではありませんが、分かり易く、メニューの分類や階層に関しても感覚的な部分とマッチしています。
ただボタンやダイヤルに関しては、フラッグシップ機であるLUMIX GH5/GH5Sや、静止画撮影も重視したLUMIX G9 PROでも物理ボタンが少なく、また本格的な静止画撮影を行うには、設定可能な項目も少ないのは弱点です。
しかし、ミラーレスの弱点となりがちな物理操作部分のサイズに関しては、現在のLUMIX Gシリーズの多くのモデルが、過剰に小型化に拘っていない事から、ボタンやダイヤルの大きさ、また配置には十分な余裕があり、操作性は良好と言えるでしょう。
但し、4Kフォトや6Kフォトに関しては、折角のLUMIX Gシリーズの大きなセールスポイントでもあるわけですから、もっと操作性に洗練の余地があるように思います。
LUMIX Gシリーズはミラーレスカメラの中で最高の操作性であり、特にメニューの分かり易さに関しては一眼レフを含めた全メーカーでトップを争うレベルですが、同時にそれは「出来ることが限定されているがゆえの分かり易さ」という部分もあるため、今後はこの分かり易さのままに、より多彩な操作設定を行えるよう更なる進化を期待したいと思います。
評価項目 | 点数 | 10段階評価 |
物理ボタンやダイヤルの操作性 | 8 | ☆☆☆☆☆☆☆☆ |
メニューの分かり易さ | 10 | ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
設定の豊富さ | 6 | ☆☆☆☆☆☆ |
総合操作性 | 8.0 | ☆☆☆☆☆☆☆☆ |
■富士フイルムの操作性
デジタルでクラシカルデザインを採用することの難しさ
富士フイルムの操作性は基本的にクラシカルです。
他のメーカーと比較してダイヤル操作を重視しており、機械式フィルムカメラなどに慣れている方にとって取っ付きやすい印象を受けるでしょう。
ただし、液晶画面から選択するメニューに関しては、そうしたクラシックな操作系を好む方にとって必ずしも理解し易いわけではなく、ダイヤルを中心としたクラシカルな操作性と、デジタルカメラとしてのメニューの融合の難しさはを感じさせる部分があります。
また上面のダイヤルの操作感は良好であるものの、物理ボタンが少なく、フォーカスレバーや背面ダイヤルはやや小さいように思います。
このあたりは、デザインとの兼ね合いであったとしても、ミラーレスとしては比較的大柄なボディを活かせているとは言えず、
- 物理ボタンを増やしてダイレクトに操作可能な範囲を増やす
- 背面のボタン・ダイヤル・セレクターをもっと大きくする
など、操作性をもう少し優先する必要があるかも知れません。
また、バッテリーグリップの「AF-L」や「AE-L」あるいは「AF-ON」などのボタンは、実用的なサイズとは言えません。
そうした部分で操作性に関して未成熟な部分があり、かと言ってひたすらに使い易さを追求すると、結局は現代的なカメラのインターフェースになってしまい、Xシリーズ最大のアイデンティティーでもあるクラシックデザインが崩れる可能性があります。
Xシリーズはカメラ業界全体で見れば操作性は決して悪い方ではないのですが、デジタルカメラとしての操作性とクラシックデザインの両立は、Xシリーズの抱える大きなジレンマのようにも見えます。
また上位機に関しては、静止画のプロ市場まで視野に入れているのであれば、設定可能な項目もっと必要になるでしょう。
評価項目 | 点数 | 10段階評価 |
物理ボタンやダイヤルの操作性 | 7 | ☆☆☆☆☆☆☆ |
メニューの分かり易さ | 7 | ☆☆☆☆☆☆☆ |
設定の豊富さ | 8 | ☆☆☆☆☆☆☆☆ |
総合操作性 | 7.3 | ☆☆☆☆☆☆☆ |
■リコーの操作性
ファンの声を聴きファンのために進化した操作性
リコー(ここではペンタックスブランド)に関しては、その操作感は独特です。
物理的なボタンやダイヤルに関しては、エントリーモデルから前後ダイヤルを採用し、十分な数の物理ダイヤルや物理ボタンを搭載しながら、右手だけで可能な限りの操作が出来るようにといった配慮もなされています。
ただ、メニューや操作に関して独創的な部分も多く見られ、加えて特徴的な機能も多いため、使い慣れていないと理解し難い部分が多くなっています。
物理ボタンの配置やメニューのカテゴリー分けは、単純に「この方が良いだろう」と全刷新してしまうと、既存ユーザーを戸惑わせてしまう可能性があり、逆に既存ユーザーに配慮して過ぎて、分かり辛い部分を「これまでもこういう操作だったから」という理由で放置しておくのも、新規ユーザーの取り込みに不利に働きます。
そのため多くのカメラメーカーは、一気に何もかも刷新せず、適正な操作系へと緩やかに改善を行ない、特に上位機になるほど既存ユーザーも多いため、操作系の「追加」はともかく「変更」に関しては慎重に行う傾向があります。
リコーの場合、どちらかと言えば既存ユーザーの意見を取り入れながら独自の進化を遂げたようで、現在では一般的に分かり易い操作とは言えない部分も多くなっているように思いますが、慣れ親しんだ人にとって使い易い操作性と言えるのかもしれません。
評価項目 | 点数 | 10段階評価 |
物理ボタンやダイヤルの操作性 | 8 | ☆☆☆☆☆☆☆☆ |
メニューの分かり易さ | 6 | ☆☆☆☆☆☆ |
設定の豊富さ | 7 | ☆☆☆☆☆☆☆ |
総合操作性 | 7.0 | ☆☆☆☆☆☆☆ |
■メーカー全体の印象
各メーカー操作性まとめ
各メーカーの操作性に対する評価をざっくり纏めると、
- キヤノン(9.0点):クラスによる作り分けが上手く、初心者からプロフェッショナルまで各々に最適化されている
- ニコン(9.0点):一見取っ付き難いが、使う人のスキルが上がるほどに要求に応えてくれる奥深さがある
- ソニー(6.6点):操作ボタン類が小さく、動作にも人間の感覚とマッチしていない部分がある
- オリンパス(6.3点):支離滅裂なメニュー体系と、デザインを重視した散漫な操作部は要改善
- パナソニック(8.0点):静止画撮影はより詳細に設定出来ると良いが、メニュー体系は分かり易く物理操作部も使い易い
- 富士フイルム(7.3点):上面以外のダイヤルや物理ボタンのサイズなど、デザインと操作性の両立が課題
- リコー(7.0点):既存ユーザーに意見を聞きながら、既存ユーザーのために進化した独特の世界観
物理操作部分 | メニュー | 設定の豊富さ | 総合操作性 | |
キヤノン | 9 | 10 | 8 | 9.0 |
ニコン | 10 | 7 | 10 | 9.0 |
ソニー | 6 | 7 | 7 | 6.6 |
オリンパス | 7 | 5 | 7 | 6.3 |
パナソニック | 8 | 10 | 6 | 8.0 |
富士フイルム | 7 | 7 | 8 | 7.3 |
リコー | 8 | 6 | 7 | 7.0 |
このような感じだと考えます。また、各メーカーの更なる操作性向上に期待したいと思います。
画像:Nikon
Reported by 正隆