EOS RPファンの皆さんこんにちは。
話題のエントリーフルサイズミラーレス機、EOS RPが正式発表されました。とかくその価格ばかりが注目されがちなEOS RPですが、EOS RPの魅力は安価であることだけではありません。
目次
- 安さだけじゃない、EOS RPの魅力
- 必要にして十分な実用性能
- シンプル・イズ・ベストの使い勝手
- いつでも持ち出せる小型軽量ボディ
- 単焦点の組み合わせならリーズナブルな価格設定
- EOS RPがフルサイズを普通のものにする?
- かつて誰もが使っていた35mm判を、再び人々のものに
そこで今回はこの低価格フルサイズミラーレス、EOS RPの魅力をご紹介します。
■安さだけじゃない、EOS RPの魅力
必要にして十分な実用性能
EOS RPの基本スペックは以下のようになっています。
- 有効画素数:約2,620万画素
- 測距点数:最大4,779点
- 連続撮影速度: 最高約5.0コマ/秒
- 常用ISO感度100-40,000
- 背面モニター:バリアングル式タッチパネル液晶モニター
- ファインダー
- 約236万ドット有機EL電子ビューファインダー
- 視野率:100%
- 倍率:0.70倍
- 瞳AF対応
- 外形寸法
- 横幅:約132.5mm
- 高さ:約85.0mm
- 奥行:約70.0mm
- 質量:485g(CIPA準拠)
2,620万画素もあって、常用最高ISO感度がISO40,00で、秒間5コマの連写が効いて、バリアングルモニターとファインダーも搭載している。
大抵の被写体はこれで撮れてしまうわけですから、これで撮れないならもはやそれは撮影者の腕の問題でしょうから、EOS RPは普通に写真を撮るだけなら必要にして十分な性能を備えていると言えます。
シンプル・イズ・ベストの使い勝手
EOS RPには大した操作部分はありません。
少なくともフルサイズのカメラを購入しようという層であれば、大して迷うようなボタンもダイヤルもありませんし、そもそもそれほど細かい操作をしようとも思わない作りでしょう。
まさにEOS RPはそのコンセプトにマッチした、シンプル・イズ・ベストを体現したカメラと言えるのでしょう。
いつでも持ち出せる小型軽量ボディ
EOS RPの大きさは、フルサイズミラーレスで最小最軽量で、競合機との比較は以下のようになっています。
横幅 | 高さ | 奥行 | 質量 | |
EOS RP | 132.5mm | 85.0mm | 70.0mm | 485g |
EOS R | 135.8mm | 98.3mm | 84.4mm | 660g |
Z6 | 134.0mm | 100.5mm | 67.5mm | 675g |
α7 III | 126.9mm | 95.6mm | 73.7mm | 650g |
LUMIX S1 | 148.9mm | 110.0mm | 96.7mm | 1017g |
このようにEOS RPは、高さが最も抑えられたフルサイズミラーレスであり、質量においては他を圧倒する軽量ボディとなっています。
EOS RPの485g(CIPA準拠)という質量は、実はEOS Kiss X9iの532gよりも47gも軽いボディとなっています。
つまりEOS RPはフルサイズのカメラでありながら、(レンズが同程度の質量のものであるなら)EOS Kiss X9iよりも気楽に持ち出せるカメラということになるわけです。
これはEOS RPの大きな魅力で、これまで気合いを入れて撮影に行く時しか持ち出し辛かったフルサイズ機を、「いつものカメラ」に近づけたと言えるでしょう。
単焦点の組み合わせならリーズナブルな価格設定
EOS RPには分かりやすい操作性や持ち出しやすい小型軽量ボディといった魅力がありますが、やはりその価格に触れないわけにはいかないでしょう。
EOS RPの希望小売価格は以下の通り。
- EOS RP ボディ:173,340円(税込)
- EOS RP RF35 MACRO IS STM レンズキット:237,060円(税込)
- EOS RP RF35 MACRO IS STM マウントアダプターキット:258,660円(税込)
- EOS RP マウントアダプターキット:194,940円(税込)
ボディ単体は売り出しは多くの人の期待よりも高価であったという印象ですが、EOS RP RF35 MACRO IS STM レンズキットは35mm/F1.8の単焦点マクロレンズがついて税込237,060円ですから、これはすっと持ち出せていいのではないかと思います。
RF35mm F1.8 MACRO IS STMの質量は305gですから、EOS RPと組み合わせても、撮影時重量は790g程度であり、これは例えばEOS 6D Mark IIのボディ単体重量765gと大差ありません。
■EOS RPがフルサイズを普通のものにする?
かつて誰もが使っていた35mm判を、再び人々のものに
フィルム時代、多くの普通の人たちが135フィルムを使っていました。35mm判は普通のものだったのです。
しかしデジタルカメラ化以降、その価格からフルサイズは一部の写真愛好家やカメラマニアだけのものになっていました。
EOS RPのPはフランス語のpopulaire(人気のある・大衆的)という意味だそうですが、EOS RPはもしかすると、35mm判を再び「普通のカメラ」に戻す、初めてのデジタルカメラとなるのかもしれません。
画像:Canon
Reported by 正隆