今日はご要望の多かったリクエストにお答えして、ド直球、初心者が一眼レフを買う時にどのメーカーのどの機種を買えばいいの?という疑問にお答えします。
ミラーレス編はまた次の機会にご紹介したいと思います。という訳で、今回は一眼レフ編です。
■はじめに
この記事はじめて一眼レフを買おうという初心者の方に向けた記事となっています。カメラに詳しい方はご自身のこだわりと判断のもとにお選びください。
それが仮にこの記事でオススメしているメーカーや機種でなかったとしても、その選択は決して間違いではありません。またこの前買ったばかりという方も、そのカメラを使い込んで一枚でも良い写真を撮る事に専念して頂ければと思います。
■どのメーカーがいいのか?
ズバリ、まだ何を基準に選べば良いのか分からないというかたにはNikonかCanonがオススメです。一眼レフをお考えなら、NikonとCanonのいわゆる2大メーカーにしておけばあとが楽です。
もちろんそれ以外のメーカーを選択することも間違いではありません。例えばPENTAXには入門機から防塵防滴があるためアウトドアや山登りに使いたいという方には良いですし、また入門機から2ダイヤル仕様であること、天体撮影などにも赤道儀いらずといった2大メーカーにはない特色があります。
私は写真教室も開催していますが、お持ちいただくお客様のカメラを見ていると市場シェアを大幅に上回る数のPENTAXユーザーが来られるあたり、実際に使っているかたが多いのだなと感心させられます。
■なぜニコンかキヤノンなのか?
ではなぜ初心者にはNikonとCanonがオススメなのでしょうか?
画質が良いからでしょうか?いいえ、2大メーカーだからといって突出して画質が良いという事ではありません。機能が優れるからでしょうか?それも違います。同価格帯同士を比べるなら特別NikonやCanonが他社より写りや性能で優れているという事はありません。
ではなぜNikonやCanonがオススメなのか?それはボディはもちろん、レンズやアクセサリーのラインアップが豊富だからです。ちなみにこの記事の執筆時の一眼レフ用(純正+サードパーティ)レンズの各社の本数を価格comの登録本数で比較すると、
- 1位:Nikon(Fマウント)221本
- 2位:Canon(EFマウント)190本
- 3位:SONY(Aマウント)106本
- 4本:PENTAX(Kマウント)98本
このようにNikonとCanonがダブルスコアで他社をリードしているのが分かります。最初はエントリーモデルを買ったとしても、いずれは中級機、上級機が欲しくなります。レンズもまた最初はカメラとセットで売っているキットレンズを買っても、すぐにもっといいレンズが欲しくなります。
その時、ボディやレンズのラインアップ、撮影アクセサリーが圧倒的に豊富なのがNikonとCanonなのです。またシェアで言っても、この2社合計で一眼レフのシェアの90%以上をもっており、メーカー純正以外のレンズ、サードパーティ製レンズといいますが、それらサードパーティ製のレンズやアクセサリーも圧倒的に多いのがNikonとCanonなのです。
レンズの取り付け規格をマウントと言いますが、このマウントは各社異なっており、交換レンズはメーカー間の互換性がありません。つまりNikonのレンズはCanonのカメラに付けられませんし、CanonのレンズはNikonのボディには付けられません。そのため、どのカメラメーカーを最初に選ぶかは、あなたの今後の写真ライフにずっとつきまとう事になります。
サードパーティのメーカーからすると、当然シェアが高いメーカー用のレンズを出した方が売れますから、売れているメーカーが優先されます。それはつまりNikonとCanonです。
またこの2社は初心者向けのエントリーモデルからプロ向けのハイエンドモデルまでラインアップされていますから、のちのち上位機種に変えたいといった場合も幾らでも上がありますから、あらゆる被写体、あらゆる撮影に対応出来ます。
そのため一眼レフを買う際、判断に迷うようならNikonかCanonから選べば良いでしょう。
■ではニコンとキヤノンどちらを買えばいいの?何が違うの?
結論から申し上げますとどちらでも問題ありません。むしろ後は個別の機種の違いの方が重要な問題となります。
しかしそれでは迷われるでしょうから、このNikonとCanon、2大メーカーの違いをご説明したいと思います。まずはざっくりとしたメーカーの傾向を知り、どちらのメーカーが自分の求める方向性により近いのかを知りましょう。
キヤノンの特徴
- シンプルで分かりやすい操作性。
- AF(オートフォーカス)の速度が早く素早いピント合わせが可能。
- マウントの規格が分かり易く選択肢が多い。
- 記憶色(人がイメージとして記憶している色)的で鮮やかな色再現。
- 明るいファインダー。
- スポーツ写真や女性ポートレート向きの写り。
ニコンの特徴
- 操作設定が充実しており好みの操作にカスタマイズしやすい。
- AF(オートフォーカス)の精度が高くピント合わせが正確。
- マウントの歴史が長くレンズの選択肢が非常に多い。
- 実物に忠実な色再現。
- ピントの山が分かりやすいファインダー。
- 風景写真や男性ポートレート向きの写り。
■写りの傾向。どちらが高画質?
写りに関して言うと、見栄えする仕上がりを重視するCanon、現実に忠実に写そうとするNikonというのが、一般的に言われる傾向かと思います。
「見栄え良く写す」という事は、いい方を変えれば「演出過多で不自然」とも言えますし、「忠実に写す」という事は「悪い部分も正直に写してしまう」とも言えます。一長一短ですから、NikonとCanonでどちらが高画質かを議論しても意味がありません。皆さんの好みがどちらにあるかが重要です。
またそれらはカメラ側の設定でかなり変える事ができるため、Canon機をNikon機のような写りに近づける設定や、Nikon機をCanon機のような写りに近づける設定も可能です。
「いやどちらか決めてよ」ということであれば、
- 簡単に使いたい→Canon
- 色々設定したい→Nikon
- 演出して写して欲しい→Canon
- 忠実に写して欲しい→Nikon
- スポーツを撮りたい→Canon
- 風景を撮りたい→Nikon
- 女性を撮りたい→Canon
- 男性を撮りたい→Nikon
こちらを参考にして頂ければと思います。
もちろんそれしか撮れないという事ではなく、Nikon機でプロスポーツや女性ポートレートを撮っているカメラマンも沢山いますし、Canon機で風景写真や男性ポートレートを撮っているカメラマンも沢山います。
■カメラ選びはどこを見れば良い?
さてメーカーが決まったら次は具体的な機種を決めなければいけません。
「初心者だからエントリーモデルの方が操作が簡単ですよね?」というご質問を受けることがありますが、そんなことはありません。上級機ほど綺麗に簡単に写せます。撮影条件が悪くなればなるほどこの差は顕著で、あらゆる撮影条件下で一番簡単に撮れるのは実はフラグシップ機、つまり一番高いカメラなのです。
下世話な話、初心者ほど高いカメラを使う方が本当はオススメなのです。しかしながら上級機になればなるほど高価で重くなるのも事実です。
では数あるラインアップのなかで、スペック表の何を気にすれば良いでしょうか?カメラのカタログの裏表紙や最後のページには仕様表と呼ばれる細かい表が書いています。仕様表はカメラ初心者にはなにがなにやらサッパリわからないというのが正直なところでしょう。
仕様表のすべての項目の意味を理解する必要はありません。カメラ選びで重要な項目がどこなのかを知り、その項目の意味と読み方さえわかれば事足ります。
重要となる点を絞って解説します。
■仕様表の読み方
撮像素子(イメージセンサー)
フィルムの代わりになるもので、デジタル一眼の画質を左右する重要部品で、同じ世代のカメラなら、撮像素子が大きければ大きいほど高画質かつ暗い場所でも低ノイズになります。また他の条件を揃えた場合大きくボカした写真が撮れます。
約36mmx24mmのサイズの撮像素子を通称フルサイズセンサー、約24mmx16mmのサイズの撮像素子を通称APS-Cセンサーと呼んでいます。大きなセンサーであるフルサイズセンサーを使用したカメラの方が一般的に高画質となっています。
有効画素数
実際に撮影に使われる画素数、解像度を表します。大きなプリントをしたい方やトリミング(撮影した画像の一部を切り抜いて使うこと)が必要な場合に生きてきます。
有効画素数と別に総画素数という記載もありますが、実際に使われるのは有効画素数であるためそちらだけ確認すれば良いでしょう。
記録媒体
記録メディアを表します。SDカードの機種が多いですが、一部機種ではCFカードやXQDカードを使います。
SDカードは普及率が高くコンパクトでコストパフォーマンスに優れているため多くの一眼レフに使用されますが、プロ機では頑丈で速度が速いCFカードやXQDカードを使う機種があります。カメラが決まったらそれに対応したメモリーカードを購入しましょう。
メモリーカードの容量ですが、撮影可能枚数は機種によって大きく変わってしまいますので何枚撮れるかというのは申し上げられませんが、JPEGという一般的な形式で撮影した場合、32GB程度あればそれほど困ることはないでしょう。
沢山撮らないという方であれば16GB、沢山撮ってメモリーカードに溜め込みがちになる方やRAW形式と呼ばれるレタッチ前提の形式撮影するという方は64GB程度あれば安心して撮影に臨めるでしょう。
スロット
メモリーカードが何枚刺せるかを表します。シングルスロットでは1枚、ダブルスロットの機種では2枚刺せます。ダブルスロットなら撮影中に同じ画像を2枚のメモリーカードに記録することでバックアップを作成したり、1枚の容量が一杯になった時にもう一枚に自動的に続きを書き込むなど便利に使えます。
ファインダー
プリズムを使ったペンタミラータイプとプリズムを使ったペンタプリズムのタイプがあり、プリズムを使ったペンタプリズムファインダーの方が明るく見え味がよくなる傾向にあります。そのため中級機以上ではプリズムが使用されます。
ファインダー視野率
ファインダーで見える映像と実際に写す画像の範囲のズレを表します。「視野率約100%」と書かれてあれば、ファインダーで見たままの範囲が撮影されるためズレがありません。視野率は100%に近い方が理想です。
ファインダー倍率
ファインダーの大きさを表します。大きければ大きいほど良いのですが、ファインダー倍率はイメージセンサーに対する比率で大きさを表しますから、撮像素子のサイズが同じもの同士で比較しなければなりません。
つまり24x16mmのセンサーサイズのAPS-C機でファインダー倍率1.0倍と書かれているカメラと、36x24mmのセンサーサイズのフルサイズ機でファインダー倍率0.7倍と書かれているカメラがあれば、フルサイズ機の倍率0.7倍のファインダーの方がAPS-C機の倍率1.0倍のファインダーよりも大きく見やすいファインダーとなっていますのでその点は気をつけましょう。
シャッタースピード
シャッタースピードは1/4000~30秒や1/8000~30秒などがあり、1/8000~30秒の方が早いシャッタースピードが切れますが、1/4000秒まであれば殆どのシチュエーションで困ることはありません。
例外としては日差しの強い季節に明るいレンズで大きくボカすために絞りを開放にした際などに、シャッタースピードが遅いと露出オーバー(明るく写りすぎる)場合があります。
連続撮影速度
いわゆる連写です。秒間のコマ数が多ければ多いほど画像ごとの時間差がなくなり、良いタイミングを逃しにくくなります。スポーツ撮影など動きの速い被写体の撮影に重要なポイントとなります。
ISO感度
感度が高いと暗いところでブレずに撮影出来ます。ただし感度は上がると画質は徐々に落ちてしまうため、いつでも高くすれば良いというわけではありません。
カメラで自動設定される常用感度はメーカーがこの範囲でなら実用的な画質を維持できるとしている感度の範囲です。この範囲が広ければ広いほど暗い場所でも綺麗に撮れるカメラと考えられます。
フォーカスポイント(測距点)
実はカメラは画面上のどこでもピントを合わせられるわけではありません。
測距点(フォーカスポイント)と呼ばれるピントが合わせられる位置が決まっており、これが多ければ多いほど構図を自由に撮れ、動いている被写体ではピント抜けを減らすことが出来、動いていない被写体では構図を決めてからピントを合わせたい位置でピント合わせが出来るので、測距点は多いほど良く、また上位機になるほどフォーカスポイントは多くなっています。
ちなみに中央でピントを合わせてから構図をズラすという合わせ方は近距離ではコサイン誤差が起こりピントがズレるのでやめましょう。
検出範囲(測距輝度範囲)
AF(オートフォーカス)が動作する明るさの範囲を表示しています。-2~+19EVと書いてあれば、-2EVの暗さから+19EVまでの明るさの範囲でピントが合わせられるという事ですが、+(プラス)の方はあまり気にしなくて構いません。
しかし−(マイナス)の方に幅広いことは、薄暗い水族館や夜景スナップ撮影などでピント合わせが出来るかどうかにかかってきますから、ここが-1EVよりも-2EV、-2EVよりも-3EVの方がより暗い場所でも快適にピント合わせが出来るということになります。
動画性能
動画を撮らないかたは気にする必要はありませんが、一眼レフで動画も撮影したいかたは確認しましょう。1920×1080と書いてあればFHD(フルハイビジョン)、4096×2160や3840×2160と書いてあれば4K動画を撮影できます。
併記されている60Pや30Pといった数字は、秒間の動画のコマ数となっており、これが多い方がより滑らかなに動く動画ということになります。
モニター
背面の液晶画面の大きさが記載されています。3.2型程度が多く、大きければそれだけ画像の確認やライブビューでの撮影時に見やすいモニターと言えます。
可動液晶
バリアングル液晶であれば自在に液晶画面の向きを変えられるため、カメラ前面に画面を向けることで記念撮影や自撮りが楽になりますし、チルト液晶であれば自撮り時の確認は出来ませんが、ハイアングルやローアングル撮影に見やすい方に液晶画面を向けることが出来ます。
Wi-Fi
Wi-Fiが搭載されていればカメラからスマートフォンなどに画像をダイレクトに転送できるため、出先でも撮影画像をスマートフォンに転送することでその場でネットを介して友達に写真を送るといったことが可能になります。
またスマートフォンで撮影画像を確認しながらシャッターを切るといった簡易的な遠隔撮影やリモコン代わりにすることも可能です。
撮影可能枚数
いわゆる電池持ちを表します。撮影可能枚数が多ければ多いほど一回の充電で沢山の撮影が出来ますから結婚式やスポーツや運動会のようなシャッター回数が多い撮影で生きてきます。また旅行などで一日撮影するような場合にも残りの電池残量を気にしなくて済むので安心感があります。
液晶画面で撮影するライブビュー撮影では撮影枚数が半分以下に落ちる場合もありますので、ライブビュー撮影を多用される方はお気をつけください。
大きさ
カメラの本体の大きさを表します。大きければ携帯性が悪くなりますが、上位機ほど大きくなる傾向にあります。
重さ
重量もまた携帯性に大きく影響しますが、やはり上位機になるほど重くなる傾向にあります。
■比較しながら選びたい
メーカーが決まれば次は具体的な機種選びですが、CanonとNikonのラインアップと比較表を掲載しておきますので、この中から上でご説明した各項目の解説を読みながらお選び頂ければと思います。
また表の下に各機種がどのような方に向いているのか、簡単に対象ユーザーを記載しましたので、表を読むのが面倒という方はそれを参考にお選び頂ければと思います。
Canon一眼レフラインアップ | |||||||||
機種 | Kiss X7 | Kiss X8i | 8000D | 70D | 7D II | 6D | 5D III | 5Ds/5DsR | 1D X |
撮像素子(mm) | 22.3×14.9 | 22.3×14.9 | 22.3×14.9 | 22.5×15.0 | 22.4×15.0 | 35.8×23.9 | 36×24.0 | 36.0×24.0 | 36.0×24.0 |
有効画素数 | 1800万 | 2420万 | 2420万 | 2020万 | 2020万 | 2020万 | 2230万 | 5060万 | 1810万 |
記録媒体 | SD | SD | SD | SD | CF,SD | SD | CF,SD | CF,SD | CF |
スロット | シングル | シングル | シングル | シングル | ダブル | シングル | ダブル | ダブル | ダブル |
ファインダー | ミラー | ミラー | ミラー | プリズム | プリズム | プリズム | プリズム | プリズム | プリズム |
視野率 | 約95% | 約95% | 約95% | 約98% | 約100% | 約97% | 約100% | 約100% | 約100% |
倍率 | 約0.87倍 | 約0.82倍 | 約0.82倍 | 約0.95倍 | 約1.00倍 | 約0.71倍 | 約0.71倍 | 約0.71倍 | 約0.76倍 |
シャッター | 1/4000 | 1/4000 | 1/4000 | 1/8000 | 1/8000 | 1/4000 | 1/8000 | 1/8000 | 1/8000 |
連続撮影速度 | 秒4コマ | 秒5コマ | 秒5コマ | 秒7コマ | 秒10コマ | 秒4.5コマ | 秒6コマ | 秒5.0コマ | 秒12コマ |
測距点 | 9点 | 19点 | 19点 | 19点 | 65点 | 11点 | 61点 | 61点 | 61点 |
検出範囲 | -0.5~18EV | -0.5~18EV | -0.5~18EV | -0.5~18EV | -3.0~18EV | -3.0~18EV | -2.0〜18EV | -2.0~18EV | -2.0~18EV |
動画性能 | Full HD | Full HD | Full HD | Full HD | Full HD | Full HD | Full HD | Full HD | Full HD |
モニター | 3.0型 | 3.0型 | 3.0型 | 3.0型 | 3.0型 | 3.0型 | 3.2型 | 3.2型 | 3.2型 |
液晶タイプ | 固定 | バリアングル | バリアングル | バリアングル | 固定 | 固定 | 固定 | 固定 | 固定 |
Wi-Fi | なし | あり | あり | あり | なし | なし | なし | なし | なし |
撮影可能枚数 | 約350枚 | 約440枚 | 約440枚 | 約920枚 | 約670枚 | 約1090枚 | 約950枚 | 約700枚 | 約1120枚 |
WxHxD(mm) | x116.8 x90.7 x69.4 |
x131.9 x100.7 x77.8 |
x131.9 x100.9 x77.8 |
x139.0 x104.3 x78.5 |
x148.6 x112.4 x78.2 |
x144.5 x110.5 x71.2 |
x152.0 x116.4 x76.4 |
x152.0 x116.4 x76.4 |
x158 x163.6 x82.7 |
重さ | 約407g | 約555g | 約565g | 約755g | 約910g | 約755g | 約950g | 約930g | 約1530g |
- EOS Kiss X7:とにかく軽いのが良いという方に
- EOS Kiss X8i:運動会撮影や記念撮影を目的とする方に
- EOS 8000D:軽いカメラで撮影に没頭したい方に
- EOS 70D:動画撮影も重視したい方に
- EOS 7D Mark II:プロスポーツや野鳥など、高速連写を必要とする方に
- EOS 6D:フルサイズの高画質を手軽に体験してみたい方に
- EOS 5D Mark III:フルサイズで本格的に色々な撮影に挑戦してみたい方に
- EOS 5Ds/5Ds R:大きなプリントや高精細な撮影をしてみたい方に
- EOS-1D X:本格的なプロスポーツ撮影や野鳥撮影に挑む方に
Nikon一眼レフラインアップ | |||||||||
機種 | D3300 | D5500 | D7200 | D500 | D610 | D750 | D810 | Df | D5 |
撮像素子(mm) | 23.5×15.6 | 23.5×15.6 | 23.5×15.6 | 22.4×15.0 | 35.9×24.0 | 35.9×24.0 | 35.9×24.0 | 36.0×23.9 | 35.9×23.9 |
有効画素数 | 2416万 | 2416万 | 2416万 | 2020万 | 2466万 | 2493万 | 3635万 | 1625万 | 2082万 |
記録媒体 | SD | SD | SD | XQD+SD | SD | SD | SD,CF | SD | XQD |
スロット | シングル | シングル | ダブル | ダブル | ダブル | ダブル | ダブル | シングル | ダブル |
ファインダー | ミラー | ミラー | プリズム | プリズム | プリズム | プリズム | プリズム | プリズム | プリズム |
視野率 | 約95% | 約95% | 約100% | 約100% | 約100% | 約100% | 約100% | 約100% | 約100% |
倍率 | 約0.85倍 | 約0.82倍 | 約0.94倍 | 約1.0倍 | 約0.7倍 | 約0.7倍 | 約0.7倍 | 約0.7倍 | 約0.72倍 |
シャッター | 1/4000 | 1/4000 | 1/8000 | 1/8000 | 1/4000 | 1/4000 | 1/8000 | 1/4000 | 1/8000 |
連続撮影速度 | 秒5コマ | 秒5コマ | 秒6コマ | 秒10コマ | 秒6コマ | 秒6.5コマ | 秒5コマ | 秒5.5コマ | 秒12コマ |
測距点 | 11点 | 39点 | 51点 | 153点 | 39点 | 51点 | 51点 | 39点 | 153点 |
検出範囲 | -1~19EV | -1~19EV | –3~19EV | -4~20EV | -1~19EV | –3~19EV | –2~19EV | -1~19EV | -4~20EV |
動画性能 | Full HD | Full HD | Full HD | 4K | Full HD | Full HD | Full HD | Full HD | 4K |
モニター | 3.0型 | 3.2型 | 3.2型 | 3.2型 | 3.2型 | 3.2型 | 3.2型 | 3.2型 | 3.2型 |
液晶タイプ | 固定 | バリアングル | 固定 | チルト | 固定 | チルト | 固定 | 固定 | 固定 |
Wi-Fi | なし | あり | なし | あり | なし | あり | なし | なし | なし |
撮影可能枚数 | 約700枚 | 約820枚 | 約1110枚 | 約1240枚 | 約900枚 | 約1230枚 | 約1200枚 | 約1400枚 | 約3780枚 |
WxHxD(mm) | x124 x98 x75.5 |
x124 x97 x70 |
x135.5 x106.5 x76 |
x147 x115 x81 |
x141 x113 x82 |
x140.5 x113 x78 |
x146 x123 x81.5 |
x143.5 x110 x66.5 |
x160 x158.5 x92 |
重さ | 約460g | 約470g | 約765g | 約860g | 約850g | 約840g | 約980g | 約765g | 約1405g |
- D3300:コンパクトで初心者にも分かりやすい機種をお探しの方に
- D5300:Wi-FIやGPS搭載機で撮影位置を記録したい方に
- D5500:お子さんの運動会やご旅行の記念撮影をしたい方に
- D7200:これから本格的に趣味として撮影していきたい方に
- D610:高画質なフルサイズ機を手ごろな価格と大きさで使ってみたい方に
- D750:軽量かつ本格的な撮影にも対応できるフルサイズ機をお求めの方に
- D810:高精細な撮影とプロレベルの堅牢性とカスタマイズ性を求める方に
- Df:クラシックな外装と操作スタイルでフルサイズの高画質と撮影を楽しみたい方に
- D5:モータースポーツや野鳥撮影など本格的な動体撮影に挑みたい方に
■初心者オススメ機種
それでも自分で決められないというかたに、シチュエーション別に私の考える初心者にオススメの機種をご紹介します。
旅行や遊びに気楽に持っていきたいなら
一眼レフで最小最軽量、軽快なAFと相まって気軽に持ち歩ける一眼レフです。難しいことはしたくない、重いものは持ちたくないというかたはこれにしましょう。レンズはスパッと割り切って標準ズームのみです。レンズ交換面倒ですからね。
子供の運動会や家族の記念撮影をしたいなら
小型軽量でバリアングル液晶搭載、望遠レンズも300mmまでと運動会やお子さんの行事ごとにも最高の使いやすさを発揮します。まさにファミリーニコンの名にふさわしい、親子のための一眼レフです。
趣味なら本気で始めたいなら
秒間10コマと高速AF、動きの速い被写体に抜群の性能を発揮するカメラです。プロスポーツや飛行機などに挑戦したいかた、これから写真撮影を趣味として真剣にやっていこうという方にピッタリの機種です。
最初から長く使える機種が欲しいなら
時代は確実にフルサイズへと移行しています。どうせいずれはフルサイズ機が欲しくなるのですから、それなら最初からフルサイズでしょう!
フルサイズでも軽く使いやすい機種なので初めての一眼レフとしても最適です。もうステップアップとか考えずに、最初から長く使えるフルサイズから初めてみましょう。
■レンズの選び方
カメラが決まったら次はレンズを選ばなければなりませんが、最初はカメラとレンズがセットになっているレンズキットを選べば問題ありません。
セットになっているキットレンズはそのカメラの格に見合ったものをメーカー側が用意していますし、いずれにせよ標準ズームは必要になるため、いきなり単焦点レンズを買うのはオススメしません。
よくカメラに詳しい人に勧められていきなりボディ単体と単焦点レンズを買ってしまうかたがいますが、いくら綺麗に撮れる、大きくボカせると言っても、撮れるものがワンパターンではすぐに不便さを感じるようになります。
その結果後から標準ズームレンズを買い足すことになるので返って割高になるというケースをよく見かけます。
キットレンズはお得になっているので、まずはズームレンズキットがダブルズームキットを購入し、その後使ってみたいレンズがあれば買い足すほうが経済的かつ撮影の幅が広がるのでオススメです。
■ちなみに私は
カメラ選びは皆さんのカメラライフを左右する重要なファクターです。しかし同時にそれが全てではありません。
この記事では記事の趣旨上2大メーカーをオススメしていますが、私自身は現在Nikon、Canon、PENTAX、SONY、FUJIFILMユーザーです。そのどのカメラも好きですし、どのカメラにも不満があります。またこのカメラなら良い写真が撮れてこのカメラでは良い写真が撮れないとも思いません。
良い写真が撮れるかどうかは、メーカーでも機種でもなく結局腕しだいなのです。カメラを購入したら他のカメラの事は忘れて、買ったカメラの性能を100%引き出すこと、そして良い写真を撮ることに一所懸命になって頂ければ幸いです。
Reported by 正隆