カメラメーカーシェア発表!BCN AWARD詳報

BCNは1月15日、全国の主要家電量販店、パソコン販売店、ネットショップから収集した実売データ「BCNランキング」にもとづき、1年間の累計販売数量が最も多かった企業を部門ごとに表彰する「BCN AWARD 2016」の受賞社を発表しました!

レンズ交換式カメラ(一眼レフ&ミラーレス)からコンパクトカメラ、ビデオカメラにアクションカム、更には三脚まで!果たして今年の栄冠はどのメーカーに!?各メーカーの2016年シェアが遂に明かされる!



■デジタル一眼レフ部門1位 キヤノン株式会社(8年連続10回目)


さすがと言うべきか、今年もキヤノンがBCN AWARDの1位を制しました。

4月にEOS Kiss X8iEOS 8000Dを、6月にはEOS 5DsEOS 5DsRを発売し、エントリーユーザー向けのEOS Kiss X7の格安攻勢と同社初の高画素上位モデルによる話題性でラインアップの上下を抑え今年も1位を獲得し、連続1位記録を8に伸ばしました。

1位(シェア) 2位(シェア) 3位(シェア)
AWARD 2016 キヤノン(56.2%) ニコン(36.7%) リコーイメージング(6.7%)
AWARD 2015 キヤノン(54.7%) ニコン(39.1%) リコーイメージング(4.5%)
AWARD 2014 キヤノン(49.2%) ニコン(42.5%) リコーイメージング(5.2%)
AWARD 2013 キヤノン(52.7%) ニコン(35.1%) ソニー(7.1%)
AWARD 2012 キヤノン(46.3%) ニコン(39.2%) ペンタックス(7.5%)

■ミラーレス部門1位 オリンパス株式会社(4回目)


1位(シェア) 2位(シェア) 3位(シェア)
AWARD 2016 オリンパス(34.5%) ソニー(24.8%) キヤノン(13.6%)
AWARD 2015 ソニー(34.3%) オリンパス(22.3%) パナソニック(11.9%)
AWARD 2014 オリンパス(28.9%) ソニー(26.5%) パナソニック(14.2%)
AWARD 2013 オリンパス(29.8%) パナソニック(23.3%) ソニー(20.1%)
AWARD 2012 オリンパス(36.6%) パナソニック(29.3%) ソニー(27.3%)
AWARD 2011 パナソニック(38.7%) ソニー(32.2%) オリンパス(29.1%)

激戦のミラーレス部門を制したのは2年ぶり4回目の受賞となったオリンパスでした。

ソニーとの熾烈な戦いを制し、1位に輝いたオリンパスですが、2015年はOM-D E-M5 Mark IIOM-D E-M10 Mark IIを投入しました。

対するソニーはα7シリーズなどフルサイズミラーレス機で大いに話題を呼びましたが、販売台数となると高級モデル押しであったソニーに比べエントリー機から中級機までを前面に戦ったオリンパスが上回りました。

■コンパクトデジタルカメラ部門1位 キヤノン株式会社(12年連続12回目)


1位(シェア) 2位(シェア) 3位(シェア)
AWARD 2016 キヤノン(30.5%) ニコン(21.0%) カシオ(14.8%)
AWARD 2015 キヤノン(28.7%) ニコン(15.3%) カシオ(15.2%)
AWARD 2014 キヤノン(20.0%) ニコン(15.5%) ソニー(15.4%)
AWARD 2013 キヤノン(17.6%) ソニー(16.5%) ニコン(14.1%)
AWARD 2012 キヤノン(16.9%) ソニー(15.1%) カシオ計算機(13.9%)
AWARD 2011 キヤノン(19.0%) カシオ計算機(15.2%) パナソニック(13.9%)
AWARD 2010 キヤノン(19.6%) カシオ計算機(18.6%) パナソニック(14.6%)
AWARD 2009 キヤノン(18.3%) カシオ計算機(15.4%) パナソニック(15.2%)
AWARD 2008 キヤノン(19.8%) 松下電器産業(16.1%) ソニー(14.1%)
AWARD 2007 キヤノン(21.0%) カシオ計算機(16.3%) ソニー(15.2%)
AWARD 2006 キヤノン(18.5%) カシオ計算機(14.7%) 松下電器産業(12.7%)

コンパクトデジタルカメラ部門を制したのはまたしても王者キヤノンでした。

スマートフォンに押され他社がコンパクトカメラ市場で高付加価値高級路線に大きくシフトする中で、低価格帯まで広くカバーしつづけたのはカメラメーカーシェアトップの企業の意地とも言えるでしょう。

■交換レンズ部門1位 キヤノン株式会社(7年連続7回目)


1位(シェア) 2位(シェア) 3位(シェア)
AWARD 2016 キヤノン(24.1%) ニコン(15.2%) シグマ(13.5%)
AWARD 2015 キヤノン(21.2%) ニコン(15.2%) シグマ(13.3%)
AWARD 2014 キヤノン(20.2%) ニコン(18.9%) シグマ(12.6%)
AWARD 2013 キヤノン(23.3%) ニコン(19.6%) タムロン(14.5%)
AWARD 2012 キヤノン(21.7%) タムロン(20.3%) ニコン(19.7%)
AWARD 2011 キヤノン(24.9%) ニコン(20.4%) タムロン(15.5%)
AWARD 2010 キヤノン(26.3%) ニコン(23.2%) シグマ(14.1%)

2015年5月に発売されたEF50mm F1.8 STMが安定して売れ続け、キヤノンが7年連続7回目の1位を獲得しました。

また、高級レンズであるEF70-200mm F2.8L IS II USMEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMも安定した売れ筋であり続けました。

■ビデオカメラ部門1位 パナソニック株式会社(初受賞)


1位(シェア) 2位(シェア) 3位(シェア)
AWARD 2016 パナソニック(37.8%) ソニー(36.7%) JVCケンウッド(20.3%)
AWARD 2015 ソニー(43.0%) パナソニック(30.3%) JVCケンウッド(16.2%)
AWARD 2014 ソニー(37.1%) パナソニック(27.8%) JVCケンウッド(24.4%)
AWARD 2013 ソニー(40.2%) パナソニック(24.8%) JVCケンウッド(18.2%)
AWARD 2012 ソニー(33.6%) パナソニック(25.6%) JVCケンウッド(16.9%)
AWARD 2011 ソニー(37.7%) パナソニック(21.5%) キヤノン(13.6%)
AWARD 2010 ソニー(40.8%) パナソニック(24.4%) 日本ビクター(20.3%)
AWARD 2009 ソニー(36.1%) パナソニック(20.9%) 日本ビクター(20.7%)
AWARD 2008 ソニー(38.5%) ビクター(20.7%) 松下電器産業(15.9%)
AWARD 2007 ソニー(35.5%) ビクター(18.8%) キヤノン(16.3%)
AWARD 2006 ソニー(38.6%) 松下電器産業(21.1%) キヤノン(16.4%)
AWARD 2005 ソニー(44.1%) キヤノン(19.9%) 松下電器産業(18.6%)

長い間この部門の絶対王者であったソニーを打ち破り、遂にパナソニックが悲願の1位を獲得しました。

ズーム機能と携帯性を両立させ、「突出した高画質や高機能はいらない。普通に使えて持ち運びが楽なのが良い」という部分で多くのパパママに受け入れられシェアを着々と伸ばし続けました。

■アクションカム部門1位 GoPro, Inc.(初受賞)


1位(シェア) 2位(シェア) 3位(シェア)
AWARD 2016 GoPro(33.9%) ソニー(25.4%) パナソニック(20.5%)

今年新設されたアクションカム部門の1位を制したのは、このジャンルを世界に知らしめたアクションカム業界の王、GoProでした。

ラインアップの豊富さに加え、各種アタッチメントが充実しており、アクションカム=GoProという圧倒的なブランド力で1位を獲得しました。

■三脚部門1位 ベルボン株式会社(初受賞)


1位(シェア) 2位(シェア) 3位(シェア)
AWARD 2016 ベルボン(21.0%) ハクバ写真産業(12.9%) 新東京物産(11.5%)
AWARD 2015 スリック(18.9%) ハクバ写真産業(17.1%) ベルボン(16.9%)
AWARD 2014 スリック(25.7%) ハクバ写真産業(18.3%) ベルボン(9.4%)
AWARD 2013 スリック(24.9%) ハクバ写真産業(17.5%) Joby(10.2%)
AWARD 2012 スリック(28.9%) ハクバ写真産業(18.2%) Joby(13.2%)

こちらも長い間この部門の王者であったスリックを破り、遂にベルボンが1位を獲得しました。ベルボン独自のウルトラロック構造を推し進め、トラベラー三脚や一脚にも採用するなど、新製品を多数導入したのが勝因となったように思います。

対するスリックは新製品こそ出しましたが、導入時期が遅れたこともあり、通年ではベルボンにシェア逆転を許した形となりました。

参考:BCN
画像:BCN

Reported by 正隆