キヤノンから2つの手振れ補正を内蔵したレンズの特許が出ています。
PanasonicやOLYMPUSから、レンズ内補正とボディ内補正を併用するシステムがありますが、キヤノンが考えているのは、レンズ内に2つの手振れ補正光学ユニットを搭載するという斬新なシステムのようです。
■キヤノンの手振れ補正の構造
課題点
2つの振れ補正光学系をもつシステムにおいて、撮影画像に違和感のない良好な画像振れ補正を実現できる像振れ補正装置を提供すること。
解決手段
装置の振れを検出する振れ検出部と、装置の振れに基づく像振れを補正する第1および第2の像振れ補正部と、振れ検出部により検出された振れ信号に第1の制限をかける第1の制限部と、第1の制限をかけられた振れ信号に基づいて第1の像振れ補正部を駆動する第1の駆動部と、振れ信号から第1の制限をかけられた振れ信号を減算して減算値を求める減算部と、減算値に対して第2の制限をかける第2の制限部と、第2の制限をかけられた振れ信号に基づいて第2の像振れ補正部を駆動する第2の駆動部とを備える。
■ようするに?
簡単に言うと1つ目の手振れ補正でまず補正して、残ったブレを2つめの手振れ補正でさらに取り除くということでしょうか?
現在Panasonic(Dual I.S.)やOLYMPUS(5軸シンクロ手ぶれ補正)がレンズとボディを協調させた手振れ補正を採用していますが、レンズ内に2つの手振れ補正光学系を内蔵するというのはまた新しいですね。
実用化されるかどうかはまだ不明ですが、実際に搭載すると結構大きなレンズとなりそうですし、そもそも望遠レンズなどスペースに余裕のあるレンズを見越して開発しているのかも知れません。
先日「EF200-600mm F4.5-5.6 IS USMが2016年中に発売されるかも知れない」という噂が流れましたが、そういったレンズに採用される可能性があるのかも知れませんね。
参考:J-PlatPat
画像:J-PlatPat,Canon
Reported by 正隆